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妊婦に与える画像検査の影響とは?X線/CT/MRI

  • 産婦人科

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17,458

64

2021/5/4
丸山陽介

都立広尾病院

胎児の大奇形の発生はほとんどの臓器において、妊娠15週目までに生じます。

よって、妊娠初期において胎児にどれくらいの放射線被ばくがあるのか確認することが重要です。

ここでは、妊娠週数に応じた被ばくと胎児への影響や画像検査による影響について解説します。

1.妊娠週数に応じた被ばくと胎児の影響

2.X線・ CT検査による影響

3.発がんは確率的影響に分類される

4.MRIの安全性

5.造影剤は安全に投与できるのか

6.引用文献

※本スライドは、Antaaウェブサイト上に掲載されたバックナンバー記事を再編集して作成されました。


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妊婦に与える画像検査の影響とは?X線/CT/MRI

  1. 妊婦に与える画像検査の影響とは?X線/CT/MRI 丸山 陽介(都立広尾病院 産婦人科)

  2. 本スライドについて 胎児の大奇形の発生はほとんどの臓器において、妊娠15週目までに生じます。 よって、妊娠初期において胎児にどれくらいの放射線被ばくがあるのか確認することが重要です。 ここでは、妊娠週数に応じた被ばくと胎児への影響や画像検査による影響について解説します。

  3. プロフィール 丸山 陽介 (都立広尾病院 産婦人科) 3 東京医科歯科大学医学部付属病院で初期研修。 青梅市立総合病院、国保旭中央病院などを経て、現在、都立広尾病院 産婦人科に勤務。 実践する勉強会「関東若手医師フェデレーション」のスタッフ。

  4. 目次 4 妊娠週数に応じた被ばくと胎児の影響 X線・ CT検査による影響 発がんは確率的影響に分類される MRIの安全性 造影剤は安全に投与できるのか 引用文献

  5. 1.妊娠週数に応じた被ばくと胎児の影響 放射線被ばくによる影響には、確定的影響と確率的影響がある。 確定的影響とは、ある線量(しきい値)を超えると生じる影響のことで、これを下回る線量では影響は生じない。 5

  6. 妊娠週数における線量と胎児への確定的影響の関係。 6 表1 胎児への放射線の影響1)

  7. 100mGyを超えない線量であれば、胎児への臨床的に意義のある影響は認めない! 7

  8. 2.X線検査による影響 8 表2 X線検査から受けるおよその胎児線量(妊娠4-15週)1)

  9. CT検査による影響 9 表3 CT検査から受けるおよその胎児線量(妊娠4-15週)1)

  10. 表3,4よりそれぞれの画像検査による胎児線量は確定的影響のしきい値である100mGyよりは少ない。 1回の画像検査で胎児に確定的影響が生じる可能性はほぼない 10 ※骨盤部造影CTをオーダーした場合に 静脈相、動脈相で2回スキャンすると閾値を越える可能性がある。

  11. 3.発がんは確率的影響に分類される 発がんは放射線被ばくによる確率的影響に分類され、しきい値はない。 被ばく線量の上昇とともに確率的影響である小児がんの発生も増加する。 11

  12. 下の表4で、放射線被ばくによる小児がん発生の頻度を示す。 12 表4 放射線被爆による小児がん発生の確率的影響(全妊娠期間中で)1) -0.1% -0.6% +10mGy +100mGy

  13. 全妊娠期間を通じて、10mGyの被ばくを受けた場合、全く被ばくしなかった児と比較して0.1%のがん発生率の上昇が認められる。 100mGyの被ばくでは0.6%のがん発生率上昇が認められる。 13

  14. 胎児の放射線被ばくの影響は、思ったほど大きくないが、多少なりとも影響があることは否定できないため、その点を考慮することも重要。 大切なことは、正しい知識をもってしてrisk&benefitを考慮し、その時における最善の一手を尽くすこと 14

  15. 4.MRIの安全性とは 現段階で胎児への安全性は確立されてはおりませんが、ほぼ影響はないと考えられている。 状況により、母体の予後に関わってくる場合などはMRI撮影に躊躇する必要はない。   ⇒MRI撮影が待てる状況であれば、期間形成期が過ぎた妊娠17週以降   での撮影という手段を選択しても良い。 15

  16. 5.造影剤は安全に投与できるのか 造影剤(ガドリニウム造影剤、ヨード造影剤)は胎盤を通過し胎児循環に入り腎臓から排泄され羊水に貯留する。 診断上の有益性が危険性を上回るときにのみ投与するという扱いになる。   ⇒妊娠中のガドリニウム造影MRIは死産や胎児死亡リスクを上昇させ   るというデータもあります2)。   またガトリニウム造影剤は妊娠全期間においてリウマチ疾患の増悪   や死産、新生児死亡のリスクを増やします。 16

  17. ヨード造影剤に関しては水溶性(非イオン性)ヨード造影剤の場合、新生児の甲状腺機能低下症を発生させた報告はない。⇒妊娠後期(28週以降)において使用した場合、機序的には胎児や新生児での甲状腺機能低下を引き起こす可能性はある3) 。 投与後に胎児の甲状腺を超音波で評価したり、新生児期に甲状腺機能低下の兆候がないかを確認することを要する場合もある3) 。 17

  18. 水溶性(非イオン性)ヨード造影剤は妊娠初期であれば使用を否定するエビデンスはない⇛但し、症例ごとに必要性に関する議論が発生するため、専門医への相談が必要。 18

  19. ACR Practice Guideline for Imaging Pregnant or Potentially Pregnant Adolescents and Women with Ionizing Radiation. 2008 JAMA. 2016 Sep 6;316(9):952-61.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27599330/ UCSF. CT and MR Pregnancy Guidelines https://radiology.ucsf.edu/patient-care/patient-safety/ct-mri-pregnancy 参考文献 産婦人科へつなぐ 日常診療での女性のミカタ(木村正/編),メディカルレビュー社,2016 女性の救急外来ただいま診断中(井上真智子/編),中外医学社,2017 引用文献 19

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