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まずはこれだけ!放射線治療が役立つ3つの悪性腫瘍

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3,946

14

2022/3/26
江口真澄

総合病院

放射線治療が役立つ3つの悪性腫瘍(子宮頸がん、前立腺がん、乳がん)で役立ち、生存率の制御や再発リスクの低下に役立ちます。それぞれの悪性腫瘍について、疾患と治療法の概要と放射線治療による効果について解説します。

◎目次

・TAKE HOME MESSAGES

・子宮頸がんとは

・罹患率

・FIGO分類が改訂

・FIGOⅠB3期を境に治療法が変わる

・放射線治療スケジュール

・骨盤照射

・小線源治療

・治療効果

・術前の診断が重要

・術前化学療法は行わない

・前立腺がんの治療法

・重粒子線治療法

・全国7ヶ所

・前立腺がんは保険診療

・治療成績

・重粒子線治療の注意事項

・乳がんに対する放射線治療

・放射線治療のタイミング

・化学療法を優先

・治療回数は25回から16回へ

・治療効果


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まずはこれだけ!放射線治療が役立つ3つの悪性腫瘍

  1. まずはこれだけ! 放射線治療が役立つ 3つの悪性腫瘍 @江口真澄 放射線治療専門医

  2. TA K E H O ME ME S S A G E S 1:子宮頸がんはステージ IB3期を境に治療推奨が手術 から放射線治療に変わる。 2:前立腺がんは重粒子線治療 で5年90%の制御が可能。 3:乳がんは温存術後に放射 線治療を行うことで再発リ スクが15.7%減少する。

  3. 子宮頸がんとは 1年間の罹患者数 10978人 1年間の死亡者数 2921人 子宮は上部の袋状の体部と下部の頸部に分けられ、子宮 頸がんはこのうち頸部から発生する。 早期発見できれば円錐切除のみで済み妊孕性も温存でき るが、進行すると治療により妊孕性は保てないため、予 防と早期発見治療が重要。 症状 不正性器出血、進行すると下腹部や腰部の疼痛。

  4. 罹患率 他のがんに比べて若年で罹患することが多い。 30 対万01口人 20 10 0 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 年齢

  5. FIGO分類が改訂 FIGO分類は子宮頸がんの進行期分類の一つ 主な変更点(FIGO2008→FIGO2018) 画像所見、病理学的所見を加味して総合的に判断。 具体的には IB3期の新設。 IB1:最大径2cm以下、IB2:2cmを超えて4cm以下、IB3:4cm以上 リンパ節転移をⅢC期に位置付けた。 ⅢC1:骨盤リンパ節陽性、ⅢC2:傍大動脈リンパ節陽性

  6. FIGOⅠB3期を境に治療法が変わる IB1-IB2 およびⅡA期 IB3、ⅡB期以降 広汎子宮全摘 +リンパ節郭清 根治的骨盤照射 +シスプラチンを含む 同時化学療法 +小線源治療 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology. Cervical Cancer. CERV-4. Version 4.2019

  7. 放射線治療 スケジュール 8月 化学療法 骨盤照射 小線源治療 9月

  8. 骨盤照射 骨盤内リンパ節を含む領域(青 線の枠内)に対して前後左右の 4方向から治療する。 傍大動脈リンパ節転移や腫瘍 の腟方向への浸潤があれば照 射範囲を適宜変更する。

  9. 小線源治療 アプリケーター アプリケーターを挿入して内側から治療する(赤線が高い放 射線が当たっている範囲)。 がんに高い線量を当てつつ、膀胱や直腸の有害事象を低減 することが出来る。

  10. 日本からの報告 治療効果 2008年-2011年 対象:FIGOステージ IB1-ⅣA 患者数:80人 治療法:同時化学放射線治療 (根治的骨盤照射+同時化学療法+小線源治療) 5年局所制御率 94% 全生存率 86% 有害事象:Grade3以上の尿路毒性が1名 Ohno T, et al. J Radiat Res.58.543-551.2017

  11. 術前の診断が重要 術後病理で リンパ節転移陽性または 子宮傍結合織浸潤陽性 根治的骨盤照射 +シスプラチンを含む 同時化学療法 +小線源治療 FIGO ⅡB期以上での広汎子宮全摘は根治治療ではなく、 追加で6-7週間の放射線治療が必要になる。 術前の慎重な病期診断、方針決定が重要。 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology. Cervical Cancer. CERV-5. Version 4.2019 子宮頸癌治療ガイドライン2017年版(金原出版)P118-121

  12. 術前化学療法は行わない 術前化学療法 +手術 5年無再発生存 69.3% 同時化学放射 線治療 5年無再発生存 76.7% Gupta S, et al. J Clin Oncol.36.1548-1555.2018

  13. 前立腺がんの治療法 手術 放射線治療 ホルモン治療

  14. 重粒子線治療 X線を用いた放射線治療と比較した時の重粒子線治療のメリット 効率的に細胞死を誘導する 放射線はDNAに傷をつけることで細胞死を誘導する。重粒子線治 療は通常の放射線治療に比べて効率的にDNA二重鎖切断を起こす ことで高い殺細胞効果が得られる。 ピンポイントで治療できる X線は物質を突き抜けてしまう性質を持つが、重粒子線は体の深 部で止まるため放射線を当てたいところにピンポイントで当てる ことができる。高い局所制御率と有害事象の低減の両立が可能。

  15. 全国7ヶ所 重粒子線治療は全国7ヶ所で稼働。 陽子線治療は18ヶ所。 山形 群馬 千葉 神奈川 大阪 兵庫 佐賀

  16. 前立腺がんは保険診療 治療回数は12回(3週間)であり、通常 の放射線治療(6-8週間)よりも短期間 で行うことができる。 経済的な負担も少ない。 保険診療として実施する粒子線治療(陽子線治療,重粒子線治療)において推奨される 疾患別治療方針.日本放射線腫瘍学会

  17. 治療成績 前立腺がんは重粒子線治療 で5年90%の制御が可能。 Nomiya T, et al. Radiother Oncol.121.288-293.2016

  18. 重粒子線治療の注意事項 尿路系有害事象 Grade2 4.6% 腸管有害事象 Grade2 0.4% Grade3以上の発生なし 血尿Grad2:症状がある。尿路カテーテル留置/膀胱洗浄を要する。身の回り以外の日常生活動作の制限。 尿閉Grade2:尿路カテーテル/恥骨上カテーテル/間欠的カテーテルの留置を要する。薬物治療を要する。 直腸炎Grade2:症状がある(例:直腸の不快感、血液や粘液の流出);内科的治療を要する。身の回り以外の日常生活動作の制限。 67.9%の患者で治療後1ヶ月時点でPSA(前立腺特異抗原)の 一過性上昇が認められたが、2ヶ月以内に元の値に戻った。 まずは慌てずにPSAの推移を確認することが重要。 Darwis NDM, et al. Cancers.12.589.2020

  19. 乳がんに対する放射線治療 なぜ必要か 根治治療 非浸潤がん、浸潤性乳がんに関わらず乳房部分切除後には全乳房照 射の適応である。 乳房切除術後、腫瘍サイズ、腋窩リンパ節転移を加味して胸壁およ びリンパ節領域に対する放射線治療を行う。 緩和、再発治療 手術不能炎症性乳がんに対しても乳房痛、出血、潰瘍、浸出に対す る放射線治療が行われる。 乳房切除術後の胸壁再発に対する放射線治療により10年局所制御率 79%と報告されている。 Choi HS, et al.Radiat Oncol.14.110.2019 Haffty BG, et al.Cancer.100.252-63.2004

  20. 放射線治療のタイミング 術後薬物療法の必要がなければ20週以内の開始が望ましい 放射線治療の開始時期と局所再発率に相関がないという報告があ る一方で、術後20週を超えると局所制御率も生存率も低下すると いう報告もあり一貫した結論はない。 日本のガイドラインでは、創部が治癒している、術後薬物療法の 必要性がない症例にはできるだけ早期に術後照射を開始したほう がよく、20週以内に開始することが望ましいとしている。 Livi L, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys.73.365-369.2009 Olivotto IA, et al. J Clin Oncol.27.16-23.2009 Punglia RS, et al. BMJ.340.c845.2010

  21. 化学療法を優先 術後化学療法施行に伴う放射線治療の遅れは許容される 術後化学療法の必要な遠隔再発のリスクが高い場合には、 放射線治療よりも化学療法を優先すべきである。 放射線治療が術後7ヶ月以内に開始されるのであれば化学 療法と放射線治療のどちらを先行しても局所制御率や生存 率は同等。 日本乳癌学会のガイドラインでは術後化学療法が必要にな る遠隔転移リスクのある患者に対しては化学療法を先行さ せることが妥当であると結論している。 化学療法との同時併用は治療効果の上乗せがなく、皮膚炎 や肺臓炎などの有害事象が増加するため推奨されない。

  22. 治療回数は25回から16回へ 乳がんの治療期間はより短期化が進んでいる 50Gy/25回治療に比べて42.56Gy/16回治療では 効果は同等 有害事象は同等もしくは軽微 通院に要する時間や医療費も少なくて済む JCOG0906試験 42.56Gy/16回の治療を受けた患者のうち 75.8%で治療後5年の美容的外観が良好だった。 JCOG;日本臨床腫瘍研究グループ Nozaki M, et al. Jpn J Clin Oncol.51.865-872.2021

  23. 治療効果 温存術後に放射線治療を行うと局所 再発を15.7%リスク低減する。 Early Breast Cancer Trialists’ Collaborative Group, et al. Lancet.378.1707-1716.2011

  24. TAKE HOME MESSAGES 1:子宮頸がんはステージ IB3期を境に治療推奨が手術 から放射線治療に変わる。 2:前立腺がんは重粒子線治療 で5年90%の制御が可能。 3:乳がんは温存術後に放射 線治療を行うことで再発リ スクが15.7%減少する。

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