#4.
ガイドラインはこう作られる from JACC 2025 年ACC/AHA 臨床ガイドラインの作成プロセスを整理した総説。ガイドラインは体 系的文献レビューに基づき、エビデンスレベル( A~C)と推奨クラス( Class 1 ~3)を組 み合わせて提示される。近年は患者価値観の反映、 shared decision making ( SDM )、健 康格差への配慮、実装可能性の評価が重視されている。また利益相反管理、透明性確保、 外部レビューを含む多段階プロセスも採用され、デジタル更新や「 living guideline 」形式 による継続的アップデートも進んでいる。さらに近年は Cardiovascular -Kidney -Metabolic ( CKM )症候群の概念が導入され、心血管、腎臓、代謝疾患を統合的に評価する新しいリ スク枠組みがガイドラインの基盤として組み込まれつつある。 ガイドライン作成視点から整理してくれる論文です。ガイドラインは絶対的な規則では なく、エビデンスを臨床判断に活かすためのサポートツールであると考えられるでしょう。 近年はCKM 症候群の概念のように、心血管疾患を単独で捉えるのではなく、腎臓・代謝を 含めた統合的リスク管理へと発想が拡張しています。我々臨床医に求められるのは推奨を 機械的に適用することではなく、患者背景や価値観を踏まえて最適化することです。ガイ ドラインを「読み解く力」も重要な臨床能力だと感じます。 出典: https://www.jacc.org/doi/epdf/10.1016/j.jacc.2025.06.013