テキスト全文
脊髄損傷の基本的な初期対応と評価方法
#1. 「脊髄損傷」 コレだけは 〜基本的な初期対応〜 ゆるドク@ 整形外科医 日本整形外科専門医・脊椎脊髄病医 Twitter : @yuru_dr
#2. 今回のスライドで学べること • 評価の方法 脊髄損傷の • 手術の是非 • ステロイド大量療法の是非 当直などで脊髄損傷が来るとなった時でも 焦らずに対応できるよう学んでいきましょう
#3. 脊髄損傷でもまずはABCDE 脊髄損傷は交通外傷や転落外傷などの高エネルギー外傷が多い (近年では高齢化により、転倒での脊髄損傷も増えている) まずは JATEC(外傷初期診療ガイドライン)に沿った「救命措置」を! Primary survey で診察すべき生理学的所見 診察項目 対応と判断 A (Airway) 発語・発声の有無、口腔内 Primay survey で診察すべき生理学的所見呼吸数、胸郭の挙上、SpO2 B (Breathing) 気道確保、口腔内吸引、気管挿管 C (Circulation) 脈拍、心拍数、血圧 四肢末梢の冷感の有無 創部外の出血 FAST 胸部・骨盤部のレントゲン 輸血、止血処置 致死的胸部外傷に対する緊急処置 (胸腔ドレナージ、心嚢穿刺) 経カテーテル動脈塞栓術 創外固定 D (Dysfunction of CNS) 意識レベル 頭部CT(脳外科へ連絡) E (Exposure and Environment control) 体温 保温 O2投与、補助換気、気管挿管 松山幸弘. 脊椎外傷の診断・保存的治療・手術. 2018より抜粋
脊髄損傷の高位診断と予後評価
脊髄損傷の重症度評価と予後予測
脊髄損傷に対する手術治療とステロイド療法
脊髄損傷の初期合併症とその対応
ステミラック注と予後予測の重要性