冒頭文 1982年に、「the Journal of the Royal College of General Practitioners」がIvan Illic氏の論文「プライマリケアにおける医療化」を掲載した。
Illic氏は以下のような逆説的な信念を抱いていた。「GPは脱医療化の健康的なプロセスに貢献できる、 つまり痛み・障害・不快・加齢・生と死に対する自らの姿勢を 脱医療化する機会を患者に与えることができる」「患者を医療ケアシステムから解き放つ」
本論文では、WONCAの四次予防(P4)の定義を、脱医療化に対するGPの視点を整理する単一のフレームワークとして提示する。
参考:USPSTFより 60-69歳の女性10000人をスクリーニングすると、乳癌死亡が21人(11-32人)減る。 Final Recommendation Statement: Breast Cancer: Screening. U.S. Preventive Services Task Force. May 2019.
参考:USPSTFより 続き 60-69歳の女性10000人をスクリーニングすると、偽陽性が808人出て、そのうち165人が不要な生検を受ける。偽陰性は12人出る。 Final Recommendation Statement: Breast Cancer: Screening. U.S. Preventive Services Task Force. May 2019.
無危害第一 予防において、健康な人や無症状の人を扱う場合にも、無危害の生命倫理原則が広まるべきである。
無危害第一(First Do No Harm)がGPの臨床指針であるべきである。
P4は、予防的介入の際に、患者の自己充足や、患者への警告、患者を安心させることに対して態度をシフトすること(an attitudinal shift of self-containment, caution, and reassurance of patients’ integrity )を暗示している。
P4を実行するには、現在の生物医学的な知識に対する批判的評価が必要で、GPがより自立し、先を見越し、プロトコルに盲目的には従わないようにすることを求めている。