#4.
そんなことはありません! 基幹病院、大学病院、がんセンターで勤務?
→一般病院でも需要はあります!
仲間が少ない?
→地域を含め若い人を歓迎する仲間がいます!
患者さんを診ることは他の科と同じです!!
#5.
私の経歴から 医師になって7年目で腫瘍内科医を目指し、地方のがんセンターに。
→がん診療のイロハ、臨床試験のイロハなどを学ぶことができた。良い上司を含めて仲間との出会い(臨床試験グループに参加し)
地方のがんセンターで7年勉強した後、地域の病院で内科に属し、その中で腫瘍内科の仕事をする。
→病院にて化学療法室の管理、化学療法委員会、がんゲノム医療や体制づくりに関わる。
その後腫瘍内科のある市中病院→大学病院→市中病院となり、現在に至る。
大学、がんセンター、市中病院すべてで面白みあり!
#6.
日本人の約60%は亡くなるまでにがんになり、日本人の死因の約20%はがん→腫瘍内科は今後も必要!! 日本人が一生のうちにがんと診断される確率は(2018年データに基づく)
男性65.0%(2人に1人)
女性50.2%(2人に1人)
2019年は1年で約100万人ががんに
日本人ががんで死亡する確率は(2020年のデータに基づく)
男性26.7%(4人に1人)
女性17.9%(6人に1人)
2020年は約38万人
がん情報サービスHPより
#7.
1)IQVIA INSTITUTE:Global Oncology Trends 2018. https://www.healthpharma.gr/wp-content/uploads/2018/06/GlobalOncologyTrends2018.pdf (2019年3月現在)
2)Buffery D.: Am Health Drug Benefits 2016; 9(4): 233-8
3)Frampton GM, et al.: Nat Biotech 2013; 31(11): 1023-33 がん遺伝子変異を標的とする新薬開発 標的治療の数は増加の一途をたどっています1,2)。 薬剤開発をさらに推進しうる ドライバーが同定されている2)。
がん遺伝子変異を標的とした治療が臨床上開発されている3)。 がん治療 後期開発パイプライン(2007~2017年)1) IQVIA INSTITUTE:Global Oncology Trends 2018.より改変 Number of Molecules © Global Oncology Trends 2018. IQVIA Institute for Human Data Science. May 2018
#8.
大腸がんの遺伝子変異割合と分子標的治療薬 Planchard D, ASCO 2018 Edu session, Dienstmann R, Tabernero J, et al. ASCO Edu. Book 2018改編 PIK3CA/PTEN 変異 野生型
全ライン+リチャレンジ RAS 変異±
PIK3CA/PTEN 変異 HER2増幅 融合遺伝子 MET増幅 MSI + other POLE変異 BRAF non-V600 変異 MSI BRAF V600E 変異 45% 1% 1% 2% 2% 2% 2% 8% 8% 26% 2% KRAS G12C 阻害薬: Sotorasib+panitumumab)
Polo-like kinase 1 阻害薬: Onvansertib エヌトレクチニブ
ラロトレクチニブ 抗PD-1/PD-L1療法 BRAF阻害薬+抗EGFR抗体±MEK阻害薬 抗EGFR抗体 抗PD-1抗体±抗CTLA-4抗体 TMB-H ペムブロリズマブ ペルツズマブ
+トラスツズマブ
#9.
がん治療のパラダイムシフト 肺がん
胃がん
大腸がん
乳がん
子宮がん
肝臓がん EGFR変異がん
HER2増幅がん
RAS変異がん
BRAF変異がん
ALK変異がん
FGFR変異がん がん腫別の治療から遺伝子プロファイル別の治療へ
#10.
標的薬も多様化 薬物リンカー IgG1κモノクローナル抗体 トポイソメラーゼ阻害薬 ・トラスツズマブデルクステカン(T-DXd)は
HER2を標的とした抗体薬物複合体1)-4)。 (1)Nakada T. et al.: Chem Pharm Bull. 67(3), 173-185, 20192)2) Ogitani Y. et al.: Clin Cancer Res. 22(20), 5097-5108, 20
(3)Nakada T. et al.: Bioorg Med Chem Lett. 26(6), 1542-1545, 2016, (4)Shiose Y. et al.: Biol Pharm Bull. 30(12), 2365-2370, 2007
(5) 高野ら、臨床放射線 64:1513-1520,2019 ・ ペプチド受容体核医学内用療法(peptide receptor
radionuclide therapy:PRRT)は、腫瘍細胞の表面に過剰発現するソマトスタチン受容体を標的とし、この受
容体特異的ペプチドとキレートおよび核種を付加した薬剤を投与し内照射を行う治療法5)。
#11.
がんの治療の変化 日本人の死因の20%はがん
遺伝子変化に対応した多数の治療の登場
臓器別のみならず臓器横断的ながん治療の登場
→
抗がん剤治療の専門家の需要がある
今後も需要が大きく減ることはない
今後も発展が続き、非常に面白い分野
#12.
日本の腫瘍内科医は少ない • 2006年日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 47人が誕生
• 2022年8月現在日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 1,539人(米国では2021年の時点で15,339人)
• 5,000人が必要と言われている
→若い先生にもたくさんチャンスがある!!
#13.
腫瘍内科の役割
#14.
腫瘍内科は指揮者です! 外科など
主科の先生 緩和ケア内科医
地元の主治医先生 看護師 MSW 栄養士 薬剤師 リハビリ 腫瘍内科 家族 患者
#15.
腫瘍内科医のお仕事(市中病院での1例) 朝8:30-9:00 病棟回診
朝9:10-外来診療
昼休み
午後13:00-15:00 外来診療
15:30-16:00 病棟
16:00-16:30 外来化学療法室多職種カンファレンス
16:30-17:30 キャンサーボード(各診療科、放射線治療科などとカンファレンス)
その他に院内の化学療法委員会や外来化学療法室の運営をメディカルスタッフと共に検討(がんゲノム医療をしていればその運営も)
#16.
腫瘍内科医に必要なスキルとは? 幅広い内科的な知識
症状の予測
処置の適応
副作用の対応・・・など
ただしすべてを自分で出来る必要はない
正しくトリアージし、専門科にコンサルトをする
#17.
腫瘍内科医に必要なスキルとは? 腫瘍に関する知識
多数の薬剤の知識
いろいろな癌腫の知識
最新の研究エビデンスに関する知識
教科書雑誌論文を精読
学会参加などで知識や仲間をGET
自ら研究をおこなう
#18.
腫瘍内科医に必要なスキルとは? 全人的な対応
社会的サポート(利用できる制度、治療費用など)
副作用等の説明
緩和ケア医との連携
地元の先生との連携など・・・
これらをすべてを完全に出来る必要はない
専門分野に適切に相談を行えるようにする
#19.
腫瘍内科にもいろいろある 臓器横断的腫瘍内科医
(いろいろながんを幅広くみる腫瘍内科医)
ある臓器を専門とした腫瘍内科医
(例えば肺がんや消化器がんを専門とした腫瘍内科医)
ほかの専門科と同じです!
(消化器内科でも内視鏡専門の先生も肝臓専門の先生もいるのと同じ)
#20.
病院による違いはある?個人的感想による必要度 大学病院やがんセンターには各科に腫瘍の専門医がいることが多い
研究は市中病院ではその病院の体制や個人の意欲によるところが大きい
腫瘍横断的でも臓器専門的でも需要はある
#21.
いろいろなキャリアパス! ・新規治療を開発する
主にがんセンターや大学病院
臨床や基礎の疑問を解決する臨床試験を行う
新薬の試験などを主導、参加 ・法律や体制を作る
がんに対する政策や法律に関わる
より大きな視野でのがん治療 ・開業
がんは総合診療の一部で需要あり
緩和治療が主であったが、近年化学療法もおこなう開業腫瘍内科医も登場 ・臨床中心
主に市中病院など
実臨床における薬物療法、緩和治療
病院における安全な治療体制の構築 両立している先生もおられます。
#22.
行う事は変わっても、本質は同じ ただ病気(がん)だけを診るのではなく
患者さんや家族の生活、人生に配慮しながらささえる 2015年のアメリカの大統領教書より
Precision medicineとは
遺伝子、環境、ライフスタイルに関する個人ごとの違いを考慮した予防や治療法を確立する
とされている。
→
腫瘍内科医は遺伝子だけではなく、患者さん個人のライフスタイルも含めて対応
#23.
腫瘍内科の面白み!! 最新の情報知識を求め作る探求力(世界を相手に!)
多職種との連携を行うコミュニケーション力(チーム医療の鑑!)
患者さんに向き合い、寄り添う臨床力(医師としての本分!)
幅広いキャリアパス(開業から政府機関まで)
是非ともにがん患者さんと歩んでいきましょう!!
何かご質問ありましたら、makoharutaro2015@gmil.comまで
今後Antaaでも日本臨床腫瘍学会や他組織の腫瘍内科ページが登場予定です!