テキスト全文
かゆみの感覚と関連疾患の概要
#1. かゆみ 緩和ケア 飯塚病院 連携医療 緩和ケア科 石上 雄一郎
#2. かゆみと 掻きたいという 欲望を生じる感覚
皮疹のないかゆみの鑑別診断
#4. 皮疹がない に掻破痕があれ 全身疾患 /精神疾患を考える
#5. かゆみ 鑑別 5 ・肝胆道系疾患: PBC ,胆汁うっ滞症, 肝硬変,肝炎 ・腎疾患: 慢性腎不全 ,血液透析 ・内分泌・代謝疾患:糖尿病,甲状腺機能異常,痛風 ・血液疾患 :真性多血症,鉄欠乏性貧血 ・悪性腫瘍:悪性リンパ腫,慢性白血病,内臓悪性腫瘍 ・神経疾患:多発性硬化症,脳腫瘍 ・精神疾患:神経症,うつ病,寄生虫妄想,心因性 ・感染症: HIV感染症,寄生虫疾患 ・そ 他:妊娠,更年期, 薬剤,食品 FAQ 知っておきたい,病棟で かゆみ 対処(鶴田 大輔) | 2018年 | 記事一覧 | 医学界新聞
かゆみのスキンケアと治療法
激しいかゆみと疥癬の鑑別
緩和ケアにおけるかゆみの管理
#17. エモリエント剤 (ワセリンなど) 保湿剤 1~2%メントール/フェノール 0.025~0.5%カプサイシン 2.5%リドカインクリーム コルチコステロイド 退屈や不安を防ぐ 熱い環境を避ける・加湿された涼しい環境で過ごす 刺激 ないゆったりとした服を着る 香り 強い外用剤 避ける・カフェイン 摂取を避ける 爪を切ったり、綿 手袋を着用したりして、 ひっかき傷を抑えられない場合や、睡眠中に発生した場合 皮膚感染症を適切に治療します。 そう痒症 原因となる薬を中止する 一般的な皮膚アレルゲンを排除する コールドアプリケーションを適用する 薬用浴槽 提供・外用薬を塗る
#18. 緩和ケア ヒスタミン 文脈で 放出 かゆみで 一般的でない とりあえず 抗ヒスタミン薬 ダメ
抗ヒスタミン薬とその効果
#19. Review of management of pruritus in palliative care. J Health Spec 2016;4:17-23
#21. 原因 受容体 治療 メリット/デメリット アレルギー H1 抗ヒスタミン薬 安い/眠たい/難治性 時に効かない 胆汁鬱滞 Cholestasis 5HT3 5HT2/5HT3/H1 5HT 5HT3 μオピオイド 胆汁取り込み阻害 パロキセチン (パキシル ®) 5-20mg ミルタザピン (リフレックス ®)15-45mg セルトラリン(ジェイゾロフト ®) 25-50mg オンダンセトロン (ゾフラン®) ナロキソン/ナルトレキソン (経口) UVB(光線療法) リファンピシン /コレスチラミン 胆道ステント 24-48hrで効果あり 効果ある/眠たい 効果あり 高い・便秘 麻薬効果減・高い κオピオイド ガバペンチン /プレガバリン 300mg/75mg サリドマイド ナルフラフィン (レミッチ ®) モンテルカスト /EPO/活性炭/クロモリンナトリウム UVB(光線療法) 少量でも効く 眠い 不眠 非透析患者 ガバペ ン 危険 尿毒症 オピオイド パロキセチン /ミルタザピン ナロキソン/ナルフラフィン 悪性腫瘍 パロキセチン /ミルタザピン ステロイド (リンパ腫) 原因不明 ガバペンチン /パロキセチン
中枢性かゆみの治療アプローチ
#22. 中枢性 かゆみ ガバペンチノイド 抗うつ薬 ナルフラフィン
#23. かゆみ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ 緩和ケアについて まず スキンケア 皮疹がない かゆみ 全身 /精神疾患 激しいかゆみ 疥癬を考える とりあえず 抗ヒスタミン薬 ダメ 中枢性 かゆみ ガバペンチノイド 抗うつ薬 /ナルフラフィン を使う 28
かゆみを引き起こす薬剤のリスト
#25. かゆみ 緩和ケア 緩和ケア病棟に入院した 271人 患者 皮膚疾患 レビュー( 86%が癌) 乾燥肌; 78%と掻痒症 35% 両方が高い頻度で見られた 30 、 尿毒症性掻痒症 病因 皮膚 萎縮と乾燥、二次性副甲状腺機能亢進症、 掻痒性代謝産物 蓄積、皮膚 異常な肥満細胞増殖など多因子 乾燥肌 、尿毒症性掻痒症 患者 66〜93%に存在 悪性胆道閉塞患者 約 45%がかゆみを感じる。 <血液疾患 > セザリー症候群 80%、真性赤血球増加症 約 50% ホジキンリンパ腫 30%、非ホジキンリンパ腫 10%、白血病 5% <オピオイド > オピオイド 副作用 (OIP) 1% 慢性的に使用している場合 10% 天然 コデインやモルヒネに多い。 モルヒネ群 10%VS ヒドロモルフォン群 1%未満 30
#26. かゆみが出る可能性 ある薬剤 31 オピオイド : モルヒネ、ヘロイン、コデイン、コカイン 中心系作動薬 : ベンゾジアゼピン系,メプロバメート,カルバマゼピン、イミ プラミン、バルビタール系 抗マラリア薬 :クロロキン 消炎鎮痛薬 : フェノプロフェン、アスピリン、 NSAID、金製剤 化学療法薬 :ブレオマイシン 心血管作動薬 :カプトリル,エナラプリル,クロニジン,アミオダロンドブタミ ン、キニジン、ジギタリス製剤 利尿薬:フロセミド、ヒドロクロロチアジド 抗菌薬: β ラクタム系抗生物質、リファンピシン、ポリミキシン B ホルモン剤 :プロゲステロン、エストロゲン、経口避妊薬、デキサメタゾン