薬剤比較
パーキンソン病治療薬 〜2018年ガイドラインの変更ポイント・薬効まとめ〜
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最終更新:2022年1月4日
脂質異常症治療薬 スタチン不耐のフローチャート・薬効ごとのまとめ
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最終更新:2021年12月27日
ステロイド外用薬 〜強さごとのまとめ〜
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最終更新:2022年5月11日
当直中のせん妄Call! どう対応する?
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最終更新:2022年12月30日
睡眠薬一覧 薬効ごとのまとめ
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最終更新:2021年12月30日
炎症性腸疾患(IBD)治療薬 薬効ごとのまとめ
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最終更新:2021年12月15日
【まずはコレだけ】病棟で困ったら見るスライド 〜不眠・せん妄〜
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最終更新:2022年6月19日
不眠のみかた
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最終更新:2021年11月25日
前立腺癌治療薬まとめ 〜ホルモン療法・去勢抵抗性前立腺癌治療・骨転移治療〜
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最終更新:2021年12月1日
ゼロからはじめる睡眠スケジュール法
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最終更新:2023年3月10日
障害児医療福祉の所得制限問題について
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最終更新:2023年2月22日
高齢者におけるうつ病と認知症に対する治療の実際
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最終更新:2023年1月7日
当直中のせん妄Call! どう対応する?
#せん妄 #精神科 #悪性症候群 #リスペリドン #クエチアピン #セロクエル #リスパダール #セレネース #錐体外路症状
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最終更新:2022年12月30日
精神科医を目指すあなたへ
#転科 #依存症 #精神科専門医 #児童支援 #精神保健指定医
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最終更新:2022年11月21日
どう評価したらいい?~自閉スペクトラム症の方に精神的不調がみられたとき~
#自閉スペクトラム症 #ASD #双極性障害 #抑うつ
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最終更新:2022年11月16日
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抗精神病薬一覧 薬効ごとのまとめ イシヤク
目次 1. 抗精神病薬一覧:画像まとめ 2. 統合失調症・双極性障害の症状別第一選択薬 3. 定型抗精神病薬(フェノチアジン系) 4. 定型抗精神病薬(ブチロフェノン系) 5. 定型抗精神病薬(ベンザミド系) 6. 定型抗精神病薬(その他) 7. 非定型抗精神病薬(セロトニン・ドパミン拮抗薬:SDA) 8. 非定型抗精神病薬(ドパミンD2受容体部分作動薬:DPA) 9. 非定型抗精神病薬(多元受容体作用抗精神病薬:MARTA)
抗精神病薬一覧 定型抗精神病薬は、フェノ チアジン系・ブチロフェノン 系・ベンザミド系の大きく3つ に分かれる。 非定型抗精神病薬は、 MARTA・SDA・DPAの大き く3つに分かれる。 統合失調症の治療としては 非定型抗精神病薬が第一 選択となっている。
統合失調症・双極性障害の症状別第一選択薬 アリピプラゾール、ブレクスピプラゾール、ルラシドン 統合失 調症 特に鎮静が不要 パリペリドン(高プロラクチン血症に注意)及びブロナンセリン(錐体外路 症状に注意) 鎮静が必要 うつが前景 双極性 障害 リスペリドン:高プロラクチン血症に注意 オランザピン:糖尿病に禁忌、体重増加に留意 ルラシドン、クエチアピン徐放剤、オランザピン、ラモトリギン、 リチウム オランザピン:糖尿病に禁忌、体重増加に留意 アリピプラゾール:高用量 躁が前景 リチウム:腎障害に不可、定期的な採血必要、妊娠又は妊娠可能性の 女性に禁忌 バルプロ酸:妊娠又は妊娠可能性の女性に原則禁忌
定型抗精神病薬(フェノチアジン系) 作用機序 特徴 脳内のドパミンに対して抑制作用を呈し、幻覚、妄想、不安、緊張、興 奮などの症状を改善する。比較的鎮静作用が強い。 抗精神病薬間での効果の違いは小さく、副作用において大きく異な る。現在、統合失調症の全てのガイドラインで第一選択薬は非定型 抗精神病薬となっている。 副作用 肝障害、抗アドレナリンα1作用、抗コリン作用 専門医 コメント 統合失調症の治療としては非定型抗精神病薬が第一選択となってい るため、クロルプロマジン、レボメプロマジンなどは鎮静作用を期待し て不穏・不眠に少量使われることがあるが、それ以外は新規で処方さ れることは少ない。
フェノチアジン系:コントミン・ヒルナミン・ノバミン
フェノチアジン系:ノバミン
フェノチアジン系:フルメジン・ピーゼットシー・ニューレプチル
定型抗精神病薬(ブチロフェノン系) 作用機序 脳内のドパミンに対して抑制作用をあらわし、幻覚、妄想、不安、緊 張、興奮などの症状を改善する。抗幻覚妄想作用強い。 特徴 抗精神病薬間での効果の違いは小さく、副作用において大きく異なる。 現在、統合失調症の全てのガイドラインで第一選択薬は非定型抗精神 病薬となっている。 抗コリン作用は弱いが、錐体外路症状やプロラクチン値上昇作用が多 い。 専門医 コメント 統合失調症の治療としては非定型抗精神病薬が第一選択となってい るため、ハロペリドールは内服不可時の筋注・静注手段としていまだに 使われるが、それ以外は新規で処方されることは少ない
ブチロフェノン系:セレネース・ハロマンス・スピロピタン
ブチロフェノン系:トロペロン・ブロムペリドール・プロピタン
定型抗精神病薬(ベンザミド系) 作用機序 脳内のドパミンに対して抑制作用を呈し、幻覚、妄想、不安、緊張、 興奮などの症状を改善する。 特徴 抗精神病薬間での効果の違いは小さく、副作用において大きく異 なる。現在、統合失調症の全てのガイドラインで第一選択薬は非定 型抗精神病薬となっている。 副作用 高プロラクチン血症、高齢者では錐体外路症状に注意。 専門医 コメント 現在は統合失調症の治療として使用されることはほとんどない。食 思不振や抑うつ状態に対するスルピリド、認知症に対するチアプリ ド以外は新規で処方されることは少ない。
ベンザミド系:バルネチール・グラマリール
ベンザミド系:エミレース・ドグマチール
定型抗精神病薬(その他):ロドピン
セロトニン・ドパミン拮抗薬(SDA) 作用機序 脳内のドパミンD2受容体やセロトニン5-HT2受容体などの拮抗作用により、幻覚、 妄想、感情や意欲の障害などを改善する。少量で確実な抗幻覚妄想効果がある。 等価換算量 リスペリドン1㎎=ハロペリドール2mg=アリピプラゾール4mg=オランザピン 2.5mg=クエチアピン66mg=ペロスピロン8mg=チアプリド100mg=ブロナンセリ ン4mg 特徴 リスペリドンは抗精神病効果に優れ、体重増加、血糖上昇は少なく、禁忌もないため 統合失調症治療の第一選択薬。しかし、脳内移行が悪いため、プロラクチン値を上 げ、無月経・乳汁分泌・射精不能を起こしうる。 専門医 コメント 特にリスペリドン、パリペリドンは非定型抗精神病薬の中でもしっかりとした抗精神 病作用が期待できる。高プロラクチン血症や錐体外路症状は出やすい。ルラシドン、 ブロナンセリン、ペロスピロンは比較的副作用が少ないため、上記薬剤の忍容性に 問題がある際に検討することが多い。
SDA:インヴェガ・ゼプリオン水懸筋注・ラツーダ
SDA:ロナセン・ルーラン
SDA:リスパダール・リスパダールコンスタ
ドパミンD2受容体部分作動薬:DPA 作用機序 特徴 等価換算量 専門医 コメント ドパミンD2受容体拮抗作用により、幻覚、妄想、感情や意欲の障害などを改善する。 錐体外路症状は少ない。鎮静効果は弱いが、不眠や焦燥、胃腸症状、アカシジアが初 期に出現することがある。忍容性に問題がなく、アドヒアランス不良例では持効注射剤 も選択肢になる。 リスペリドン1㎎=ハロペリドール2mg=アリピプラゾール4mg=オランザピン2.5mg= クエチアピン66mg=ペロスピロン8mg=チアプリド100mg=ブロナンセリン4mg。 統合失調症の第一選択薬である非定型抗精神病薬の中でも副作用が少ないとされて いる。ガイドライン上では非定型抗精神病薬の中では推奨度に差はなく、個別に考慮 することとされているが、日本精神神経薬理学会が出している初回エピソード統合失 調症における急性期薬物治療アルゴリズムではアリピプラゾールが第一選択となって いる。
DPA:エビリファイ・レキサルティ
多元受容体作用抗精神病薬:MARTA 作用機序 特徴 副作用・禁忌 専門医コメント セロトニン・ドパミン以外に、コリン、ヒスタミン、アドレナリン他、多くの受容体にも 作用することで、幻覚、妄想、感情や意欲の障害などを改善する。 双極性障害に対する効果も期待される。また、鎮静効果があるため睡眠薬の代 わりに使用されることもある。 錐体外路症状やプロラクチン値上昇もより少ないとされるが、体重増加・脂質代 謝異常や血糖上昇が問題となる。オランザピン、クエチアピンはDM患者に禁忌。 多くの受容体に作用するため、他の非定型抗精神病薬と比べて幅広い効果が見 込める一方、その他の薬剤では見られない代謝異常、血糖上昇などの副作用が 見られる。アセナピンは糖尿病患者にも使用できる。クロザピンは治療抵抗性統 合失調症にのみ適応があり、厳格な規定の下で使用される。(精神科 fax)
MARTA:ビプレッソ・クロザリル・ジプレキサ
MARTA:セロクエル・シクレスト
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