テキスト全文
足関節捻挫予防とテーピングの基本
#1. 足関節捻挫予防 ~Ankle taping~
#2. テーピングとは① 関節、筋肉の固定 ①生理的な関節運動は制限しない
②一定方向に対する制動性を保つ ③筋機能の補助 Functional treatment パフォーマンスの向上
#3. テーピングとは② ・背屈制限を伴わない
・回内、内旋制動性↑↑
・内側縦アーチ高↑↑ アライメント矯正、保持 常時使用は△ (Kerkhoffs GM. et al, BJ J Sports Med 2012)
(Alt W. et al, Foot Ankle Int 1999)
(井出本 ほか 臨床バイオメカクス 2015)
・皮膚障害リスク
・運動後の制動力↓↓
・テーピング依存症 (小笠原 ほか 日本臨床スポーツ医学 2010)
(福林 ほか 臨床スポーツ医学 2005)
(井出本 ほか 臨床バイオメカクス 2015) 30分で14%↓↓
15分のウォーキングはOK
非伸縮テープと伸縮テープの特性
#4. 非伸縮テープ 伸縮性(-)
関節の可動制限、圧迫
12 /19 /25 /38 /50mm サポーター効果
#5. 伸縮テープ 伸縮性(+)
筋収縮の補助
(+関節の可動制限、圧迫)
伸縮率は用途に応じ様々 パフォーマンス↑↑
足関節の基本テーピング手順と技術
#7. 足関節の基本テーピング スターアップ ホースシュー
(+サーキュラー) ヒールロック フィギュアエイト 内反の制動 スターアップの固定力↑↑ 踵骨の固定 動揺の制動 組み合わせて固定力↑↑ (石山 ほか MB Orthop 2010)
(越野 ほか 日本臨床スポーツ医学 2019)
#8. ①基本肢位 ・足関節 底背屈0° (・皮膚保護:パッド、アンダーラップ)
#9. ②アンカーテープ ・基準、土台 ・下腿はやや上方に角度をつけて
#10. ③スターアップ ・内側から外側へ ・2本目~:踵は同部位→近位はずらす
#11. ④ホースシュー(+サーキュラー) ・果部にややかかる程度に ・重ねながら下腿アンカーまで
#12. ⑤ヒールロック ・踵骨側面は強めに ・反対も同手技で
#13. ⑥フィギュアエイト ・外果→足底→ 足部外側→内果→外果
#14. ②アンカー仕上げ~完成 いかがでしょうか??
#15. Take home message
生理的な関節運動を制限しない
Functional treatment(+パフォーマンス向上)
長所、短所を理解し適切な使用 Ankle taping
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