#4.
基礎波 まばたき 後頭部優位に, 9‒10Hzの基礎波を 左右差なく認める αブロッキングあり O1, O2で基礎波を確認する 開眼時にはα波が抑制されている 開眼時 閉眼時
#5.
睡眠波形
#6.
睡眠stage1‒2 (頭蓋頂鋭波, vertex sharp transient: VST) 最大陰性電位はCz (双極誘導でCz位相反転) なので, 横の双極誘導にするとわかりやすい C3, C4にも分布する, 対称性のある高振幅二相性波
#7.
睡眠stage1‒2 (頭蓋頂鋭波, vertex sharp transient: VST) 最大陰性電位はCz (双極誘導でCz位相反転) なので, 横の双極誘導にするとわかりやすい C3, C4にも分布する, 対称性のある高振幅二相性波
#8.
睡眠stage2 (spindle: 紡錘波) 12‒14 Hzの対称的なバースト活動
#9.
睡眠stage2 (K-complex: K複合) 前頭部優位の高振幅な徐波 てんかん性異常と誤診されやすい
#10.
睡眠stage3 高振幅徐波が50%以下
#11.
睡眠stage4 高振幅徐波が50%以上
#12.
睡眠波形のポイント • 睡眠にはstage1→2→3→4と時間的な流れがあり, 覚醒状態から 急にVSTやK-complexが突然出現することはありません • VSTとK-complexは, てんかん性異常と誤診されるケースが 非常に多いです • VSTはCz, K-complexは両側前頭部に最大陰性電位があることを 意識しましょう
#13.
発作間欠期非てんかん性異常
#14.
発作間欠期非てんかん性異常 (焦点性) 双極誘導: F3, F7あたりに位相反転 左焦点てんかん 耳朶基準: F3に最大陰性電位の分布
#15.
発作間欠期非てんかん性異常 (全般性) 双極誘導: F3, F4あたりに位相反転 若年ミオクロニー てんかん 耳朶基準: 陰性電位は左右差なく全般に分布
#16.
発作間欠期非てんかん性異常 • 突発性で, evolutionを伴わない徐波は, “非”てんかん性異常 と覚えましょう • 徐波も最大陰性電位の分布 (焦点・全般) を意識しましょう • 「その領域に大脳皮質の異常があるかもしれない」ぐらいに 留めましょう
#17.
発作間欠期てんかん性異常
#18.
発作間欠期てんかん性異常 (spike: 棘波) 左焦点てんかん 双極誘導: T3で位相反転 耳朶基準: T3に最大陰性電位 F3, C3, P3, O1は, 耳朶活性パターン
#19.
発作間欠期てんかん性異常 (polyspike: 多棘波) 左焦点てんかん 双極誘導: T3, C3で位相反転 耳朶基準: C3に最大陰性電位があり, 左半球性に分布
#20.
発作間欠期てんかん性異常 (焦点性: 二次性同期化) 右上前頭溝限局性皮質異形成 双極誘導: P3, P4, Czで位相反転 耳朶基準: Czに最大陰性電位があり, 両側性に分布
#21.
発作間欠期てんかん性異常 (棘徐波複合: 全般性) 双極誘導: F3, F4で位相反転 若年ミオクロニーてんかん 耳朶基準: 両側前頭部優位に全般に分布
#22.
発作間欠期てんかん性異常 (棘徐波複合: 焦点性) 双極誘導: F3, F7あたりで位相反転 左焦点てんかん 耳朶基準: F3, F7に最大陰性電位があり, 左半球性に分布
#23.
発作間欠期てんかん性異常 (paroxysmal fast activity: 発作性速波活動) Lennox-Gastaut症候群 発作性速波活動は, 通常10Hz前後, 10秒未満の律動性放電のバースト
#24.
発作間欠期てんかん性異常 ここの記載は, 閾値を高くしましょう (疑わしきは罰せず) なぜなら”てんかん性”異常と診断する箇所です 二次性同期化と全般性の鑑別に注意しましょう てんか ん性 異常か判 断に悩む場合 鋭一過性波 (sharp transient) と記載しましょう 「てんかん性異常と断定はできないが, 何かありそう」 という意義になります
#25.
発作
#26.
発作 (FBTCS: 焦点起始両側強直間代発作) C3で位相反転する鋭波の周波数が次第に速くなり, 他の電極に広がっていく (evolution)
#27.
発作 (ミオクロニー発作) 三角筋表面筋電図にミオクローヌス波形あり 補足: 特発性全般てんかん症候群では, 縦の双極誘導で両側前頭部に位相反転, 耳朶基準で両側前頭部優位の全般性異常を認めます. このケースでは電位を下げると分かりやすくなります.
#28.
発作 • 臨床症状を伴う and/or 脳波のevolutionを伴う所見 • 臨床症状を伴っているかどうかは, 表面筋電図やビデオ動画の確認が必要です
#29.
レポート記載 (必要最低限例) • 基礎波: 後頭部優位に, 9‒10 Hzの基礎波を左右差なく認める • 睡眠: stage2まで記録され, VST, spindleに左右差を認めない • 発作間欠期非てんかん性異常: 左前側頭部にθ帯域の間欠性律動性徐波 • 発作間欠期てんかん性異常: 左前側頭部にspikeを認める (覚醒時: まれ, 睡眠時: 頻回) • 発作: 左前側頭部にθ帯域の律動性徐波 (右へ眼球・頭部向反) -> 全般化 (左右差のない強直間代) -> PGES (Post-ictal generalized EEG suppression pattern; 発作後全般性脳波抑制パターン) -> 左半球優位の徐波 (右上下肢を動かさない)
#30.
まとめ • 睡眠波形の誤診は多いので, 睡眠stageと陰性電位の分布を 確認するようにしましょう • 縦の双極誘導で最大陰性電位 (位相反転) を特定し, 耳朶基準でも陰性電位の広がりを確認しましょう • てんかん性異常との判断が悩ましければ, 鋭一過性波 (sharp transient) と記載しましょう