「検査をしなかった」「抗菌薬を使わなかった」「帰宅とした」。こうした判断も、実際には重要な医学的判断です。ただし、その理由を書かなければ、あとからカルテを読む第三者には、判断したこと自体が伝わらない可能性があります。
私は画像診断専門医として臨床に携わる一方、医療事故裁判の協力医として、これまで100件を超える事案を検討してきました。そのなかで、特別に問題のある診療をしていたわけではないにもかかわらず、当時の考えが記録に残っていないため、あとから判断を説明することが難しくなる場面を数多く見てきました。
本スライドでは、すべてを書き尽くすのではなく、「何を確認したか」「なぜその方針を選んだか」「次にどうするか」を、短く記録に残すための考え方と具体例をまとめています。
また、確信の持てない画像所見、上級医への相談、患者さんが検査や入院を希望しない場合の記録、同意書や後日の追記など、ウェビナーで寄せられた実務的な質問への回答も掲載しました。
日々のカルテ記載を見直すきっかけとして、ぜひご覧ください。
※本スライドは、Antaa Channelにて2026/7/21に実施したウェビナーの講演資料となります。