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2022.6.28時点 サル痘について

投稿者プロフィール
新米ID
Award 2022 受賞者

総合病院鹿児島生協病院

21,238

130

概要

緩徐に世界的流行になりつつあるサル痘について現時点の情報をまとめました。

韓国や台湾で発生し、日本国内で流行する可能性が日々高まっています。

まずは「臨床経過」を把握し「サル痘」を疑う必要があります。

臨床経過を時系列に沿ってまとめましたのでご覧ください。

本スライドの対象者

研修医/専攻医/専門医

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テキスト全文

サル痘の概要と症状、感染経路

#1.

概要と症状 感染経路  オルソポックスウイルス属  げっ歯類など動物との接触感染  中央~西アフリカで流行  ヒト-ヒトは主に接触・飛沫感染  4類感染症  医療機関では空気予防実施を推奨 【疑い例】  潜伏期: 5-21日 (通常6-13日)  全痂皮が剥がれるまで感染性あり 下記の①~③の全てを満たす  発熱、リンパ節腫脹、発疹など  PPE装着なく粘膜との接触や同居家 ① 他疾患で説明困難な急性発疹  発熱1-5日後に発疹が出現 ② 発熱、頭痛、背部痛、脱力感、  発疹は顔面や四肢に多い リンパ節腫脹の1つ以上の症状  2-4週で自然軽快するが小児等で重症化 族は高感染リスク  1mをこえる接触やPPE装着下の接触 は低感染リスク ③ 発症21日以内の常在国滞在歴、 21日以内のサル痘報告国に滞在歴 あり他者と濃厚接触、 21日以内にサル痘報告国に滞在歴 がある者と日本で濃厚接触 *濃厚接触には性的接触も含まれる 上記に該当者を診察時は保健所に相談 医療機関入院時はすべての皮疹が消失 するまで感染予防が必要 診断 治療と予防  鑑別診断: 水痘、麻疹、梅毒など  日本で薬事承認された治療薬なし  サル痘の発疹は手掌と足底にも出現し  欧州ではTecovirimatが承認 水痘との鑑別に有用  Cidofovir、Brincidofovirが有効?  水疱や膿疱の内容液、蓋、組織をPCR  天然痘ワクチン: 約85%の発症予防  抗原/抗体検査では特異的診断不可  動物や感染者との接触を避ける  医療機関では換気良好な部屋に収容 N95・手袋・ガウン・目の防護具着用  石鹸での手洗いやアルコールが有効

#2.

症状  発熱  頭痛  悪寒・関節痛  リンパ節腫脹 回復期の皮疹  消失まで2-4週間  回復期はかゆみがある  痂皮が剥がれ落ち新しい皮膚が 形成されるまで感染力あり 潜伏期 症状から皮疹まで 皮疹消失まで 5-21日 1-5日 2-4週 皮疹  口から始まり  顔や四肢へ広がる  紅斑→丘疹→水疱→膿疱→痂皮化  痛みもあるがない場合もある  すべての皮疹の時相が同一 合併症  細菌性の皮膚感染症  脳炎  肺臓炎  結膜炎/角膜炎  合併症の発生時期は不明 https://doi.org/10.1093/ofid/ofac310

サル痘と水痘の比較と診断方法

#3.

サル痘 NIID参照 水痘 5~21日 (通常7-14日) 10~21日 (通常14日) 発疹がでる1-5日前 発疹がでる1-2日前 子供は発疹が初発症状 顔面から始まり体幹部へ拡大 平坦→水疱→膿疱→痂皮化 2-4週間で治癒 頭皮から始まり体幹部→四肢に拡大 紅斑、丘疹、水疱、痂皮が混在 数日で治癒 あり なし 死亡率 0~11%(小児で高い傾向) 稀 (免疫不全者は死亡リスク) 診断方法 水疱内容物や痂皮を用いた 遺伝子検査やウイルス分離 水疱内容物や痂皮を用いたPCR IgM/IgG抗体 対症療法 対症療法、重症例はアシクロビル 感染症法 4類 5類 感染対策 接触・飛沫予防、天然痘ワクチン エアロゾル発生時は空気予防を考慮 空気予防、水痘ワクチン 予想発症日7日前からアシクロビル内服 潜伏期 発熱 発疹の特徴 リンパ節腫脹 治療

サル痘のワクチンと曝露リスク

#4.

Vaccines and immunization for monkeypox 曝露リスク 曝露内容 曝露後予防ワクチン 高 • • • PPE装着なく粘膜、皮膚、体液、飛沫に曝露 PPE装着なく感染者の衣服や寝具に曝露 感染者と感染可能期間中に同居 中 • 直接接触はないがPPE装着なく感染者と同一室内に滞在 低 • • PPEを装着して感染者と接触 室外で感染者と粘膜や飛沫曝露のない接触 曝露前予防が推奨される方  リスクの高い医療従事者  サル痘の研究者  サル痘検体を扱う検査技師 上記に該当しない場合 曝露前のワクチン接種は非推奨 Vaccines and immunization for monkeypox: Interim guidance, 14 June 2022 推奨 曝露後4日以内に接種 (無症状者は14日以内) 推奨 ワクチン種類 ACAM2000 LC16 MVA-BN 非推奨 ワクチン 天然痘での適応 MVA-BN EU カナダ アメリカ アメリカ 供給量が少ない 4週間間隔で2回接種 LC16 日本 アメリカ なし 乳幼児~成人まで使用可 ある程度の副反応は必須 アメリカ 18-64歳に適応 免疫不全者、アトピー 妊婦、授乳婦に使用不可 ACAM20 アメリカ サル痘での適応 特徴

自宅でのサル痘伝播予防策

#5.

自宅でできるサル痘の伝播予防 接触を避ける     肌や顔を接しない 飛沫をあびない 性的接触を避ける 患者の皮膚病変部 はガーゼ保護 リネンに注意  リネンの共用を 避ける  通常の洗剤で可  常温の洗濯で可  洗濯は一緒でOK 清掃と手洗い  手袋着用し清掃  アルコールなどで 消毒  清掃後は石鹸で 手洗い  食器洗浄は通常の 洗剤で可 十分な換気  常に換気を行う  患者や同居者の マスク着用

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