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森本 将矢

森本 将矢

聖路加国際病院

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リンパ節腫脹をみた際に知っておきたい基本的な事項をまとめました。

リンパ節腫脹へのアプローチ

1.     リンパ節腫脹へのアプローチ
2. 本日の目標 リンパ節生検の適応がわかる 生検で提出する検査を理解する
3. 本日の目標 リンパ節生検の適応がわかる 生検で提出する検査を理解する
4. 生検すべき症例はどれ? ①20歳女性  両側頚部のリンパ節腫脹,最大径2cm,圧痛あり.  10日前より咽頭痛と発熱出現.  扁桃腫大・白苔付着あり.  AST 230, ALT 150, LDH 270, CRP 8.6,  sIL-2R 620
5. 生検すべき症例はどれ? ②24歳男性  両側頚部のリンパ節腫脹,右>左,最大径4cm  1週間で急激に出現・増大した. 圧痛は軽度.  Hb 7.5, PLT 8万, LDH 640, CRP 1.8,  sIL-2R 1800
6. 生検すべき症例はどれ? ③26歳女性  両側の頚部・腋窩・鼠径リンパ節を複数個触知  径1cm前後. 圧痛なし. アトピー性皮膚炎あり  sIL-2R 560. その他異常所見なし
7. 生検すべき症例はどれ? ④81歳男性  左頚部リンパ節腫脹数個  最大径2cm,可動性良好  微熱・倦怠感あり.  CTで胸膜肥厚,上肺野に結節影.  リンパ節は石灰化あり内部壊死が疑われる
8. 生検すべき症例はどれ? ⑤62歳男性  左鎖骨上窩リンパ節腫脹  表面不整で可動性乏しく硬い  2ヶ月前より食欲不振あり  3kgの体重減少. 黒色便あり
9. 生検すべき症例はどれ? ⑥72歳女性  右頚部と左鼠径部リンパ節. いずれも3cm  可動性良好. 圧痛なし  画像上他に病変はなし  血液検査上も異常所見なし
10. リンパ節って?
11. リンパ節腫脹のワークアップ 現病歴・既往歴 身体所見              - 病変の分布・部位,大きさ,性状     - 付随症状 血液検査 画像診断 問診 問診 問診
12. チェック項目「ALL AGES」 Age Location Length of time present Associated signs and symptoms Generalized lymphadenopathy Extranodal association Splenogamegaly Mayo Clin Proc 2000; 75: 723-32 L A L G E S A
13. リンパ節腫脹の原因は4つ ①感染症 ②感染症以外の反応性腫脹 ③腫瘍性疾患 ④蓄積性疾患
14. ①感染症
15. ②感染症以外の反応性腫脹
16. ③腫瘍性疾患
17. ④蓄積性疾患
18. リンパ節生検の適応   リンパ節生検 「リンパ節生検」が最適の診断方法か リンパ節腫脹部位とアプローチの しやすさ リンパ節腫脹の左右差 症状の進行性 手段の最適性 生検部位の妥当性 生検の必要性
19. 生検すると困るケース ・ 頭頚部・口腔がんの転移  →腫瘍細胞の播種 ・ EBウイルスによる伝染性単核球症  →悪性リンパ腫(DLBCL)と誤診 ・ 結核性リンパ節炎  →検体処理に関わった方への対応
20. 生検すべき症例はどれ? ①20歳女性  両側頚部のリンパ節腫脹,最大径2cm,圧痛あり.  10日前より咽頭痛と発熱出現.  扁桃腫大・白苔付着あり.  AST 230, ALT 150, LDH 270, CRP 8.6,  sIL-2R 620  伝染性単核球症疑い  血清学的検査などで診断  生検適応なし
21. 生検すべき症例はどれ? ②24歳男性  両側頚部のリンパ節腫脹,右>左,最大径4cm  1週間で急激に出現・増大した. 圧痛は軽度.  Hb 7.5, PLT 8万, LDH 640, CRP 1.8,  sIL-2R 1800  Burkittリンパ腫など疑い  早急に生検が必要
22. 生検すべき症例はどれ? ③26歳女性  両側の頚部・腋窩・鼠径リンパ節を複数個触知  径1cm前後. 圧痛なし. アトピー性皮膚炎あり  sIL-2R 560. その他異常所見なし  皮膚病性リンパ節症疑い  増悪なければ経過観察
23. 生検すべき症例はどれ? ④81歳男性  左頚部リンパ節腫脹数個  最大径2cm,可動性良好  微熱・倦怠感あり.  CTで胸膜肥厚,上肺野に結節影.  リンパ節は石灰化あり内部壊死が疑われる  結核性リンパ節炎疑い  T-spotやQFTなど他の検査を優先
24. 生検すべき症例はどれ? ⑤62歳男性  左鎖骨上窩リンパ節腫脹  表面不整で可動性乏しく硬い  2ヶ月前より食欲不振あり  3kgの体重減少. 黒色便あり  消化管のがんが疑われる  内視鏡など他の検査を優先
25. 生検すべき症例はどれ? ⑥72歳女性  右頚部と左鼠径部リンパ節. いずれも3cm  可動性良好. 圧痛なし  画像上他に病変はなし  血液検査上も異常所見なし  悪性リンパ腫が疑われる  リンパ節生検の適応あり
26. 本日の目標 リンパ節生検の適応がわかる 生検で提出する検査を理解する
27. 生検の際の検査項目 病理組織検査 捺印(スタンプ標本) フローサイトメトリー 染色体検査(G-Banding,FISH法) 遺伝子解析(Southern blot, PCR法) 細菌検査 免疫グロブリン遺伝子, T細胞受容体遺伝子再構成 EBV(terminal repeat), HTLV-1(provirus) 抗酸菌培養・PCRなど
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31. 検体処理  
32. 検体処理
33. 知っておくべきこと リンパ腫は組織がすべて! 生検前にステロイド使わない! でも病理だけでは診断つかない。 結局大事なのは問診。問診。 - Tissue is issue. - ホルマリンつける前にちょっと待って。
34. おまけ  
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