#4.
uAlb↑で心血管イベント↑RRTのリスク↑
eGFR↓で心血管イベント↑RRTのリスク↑
eGFRとuAlbの組み合わせでより強力なマーカー NA mA MA eGFR 0 60 RRT:腎代替療法(Renal Replacement Therapy)
NA:Normoalbuminuria (0-29mg/gCre)
mA:microalbuminuria(30-299mg/gCre)
MA:macroalbuminuria(≧300mg/gCre) eGFR↓、uAlb↑でイベントが爆発的に増える。
※大体においてeGFRは測っているのでここにuAlbを加える! uAlbと心血管イベント よく聞かれる質問
絶対にuAlbじゃなきゃ駄目ですか?
#5.
uAlbとUpの比較 Up→腎予後と関係 というの解釈で問題ないが、実は
「傾向は類似している」
ため、「測る事の方」がどちらを測るかよりも極めて重要!
正常だと、尿タンパクの内10−20%がアルブミン。
このときは、尿細管から分泌される蛋白Tamm-Horsfall蛋白などの影響が大きい
病的だとアルブミン尿の割合が血清に近付く uAlb→心血管イベントと関係 5
#6.
CKD診療で大事な点 なぜ、このGFRか?
年齢相応の腎機能か?を考える。 なぜ、この尿タンパクがでているのか?
腎炎?高血圧?糖尿病?→進行速度、心血管イベントとの関係
いつから、この尿タンパクがでているのか?
3ヶ月まででていなくいきなり2g/gCreは変!2年前の採尿は取り戻すことができない!!(労働者ならば最低年一回の定期健診に検尿は入っており、5年の保管義務があるので問い合わせる余地はあるが、、、)
いつから、このGFRか?
eGFR=30は異常値だが、5年前から同じ値ならば妥当な場合がたくさんある。 6
#7.
日本人の平均GFR(年齢別) 7 2017年国民健康・栄養調査より作図
#8.
日本人の平均GFR(年齢別) 8 Clin Exp Nephrol 25, 1303–1310 (2021) 尿タンパクが入っていない
健康診断
である事には注意(私が診ている患者像は−4SD位が多い気がする)
#9.
原疾患にこだわる理由 eGFR slopeの傾き
一般的に、糖尿病関連腎臓病>腎硬化症>IgA腎症だが、病勢や尿タンパク量、血圧のコントロールなど様々な要素できまる。逆に言えば「病名をみて安心」とか「病名をみて不安」ではなく、キチンと状況を把握すること(具体的には、このeGFR slopeが大事) 心血管イベントとの関係
糖尿病関連腎臓病>腎硬化症>IgA腎症が一般的だが、色々な要素できまる。
9 薬剤選択
エビンデスで言うと、糖尿病関連腎臓病で効いた薬剤がIgA腎症で効くか?は厳密には研究する必要がある。
保険診療の観点からも大事
#10.
治療の考え方(特異的な治療&みんなにする治療) 10 キチンとした診断があってこその、キチンとした薬剤選択がある。それぞれの薬については各論を参照
#11.
最近の治療目標→GFR slope<1ml/min/1.73m2/y CKD stage 3b以降(eGFR<45)
eGFR低下速度が<1mL/min/1.73m2
※ここでは尿たんぱくは残っても、腎機能が守れればいいよね。という感じに見える
CKD stage 3a以上(eGFR>45ml/min/1.73m2)
eGFR>60ml/min/1.73m2への回復とアルブミン尿の消失
11 Kidney Int. 2026 Jan;109(1):17-21.
#12.
古典的に重要な事→血圧<130/80mmHg 12 Diabetes Care 2005; 28: 2733-2738 高血圧ガイドライン2025の目標値はここだが、下げただけ効果あると思った方が良い。
#13.
脂質、血糖も大事(三つ目標達成をめざす) 13 Diabetes Care 2005; 28: 2733-2738 Diabetes. 2005 Oct;54(10):2983-7より作図
Diabetes. 2007 Jun;56(6):1727-30. 血圧
130/80mmmHg
脂質
TC <200mg/dl
TG<150mg/dl
HDL>40mg/dl
血糖
HbA1c<7.0% 3個達成がとても大事! 続報でeGFRの低下抑制、
心血管イベント↓
#14.
禁煙は大事(喫煙→アルブミン尿へ進展2倍!) 14 Diabetes Care. 2007 May;30(5):1286-8
身体に悪いこと辞めた方が、
良いことを追加するより重要
他にも活動量↑とか、人とのふれあいも大事
#15.
15 アルブミン尿とGFR slope BMJ Open Diabetes Res Care. 2020 Mar;8(1):e000902
J Am Soc Nephrol. 2006 May;17(5):1444-52.
Arch Intern Med 2008;168:2212–2218 を作図 -2.68 ml/min/1.73m2/year (-6.15 – 0.56) -0.22 ml/min/1.73m2/year (-2.22 – 2.01) アルブミン尿+ アルブミン尿- -0.36 ml/min/1.73m2/year (一般住民) -3ml/min/1.73m2をRapid Declineと呼ぶ
(-5の時もある) 上記が基本となるデータだが最近の研究をみると
SGLT2iの上乗せで、
−2ml/min/1.73m2/year
これにさらにMRAやGLP1-RAの上乗せで
<−1ml/min/1.73m2/year
と言う報告がでてきた。 どのタイミングで連携するか?は地域で考える余地あり。
#16.
網膜症ありはハイリスク 16 >90 60-89 <30 30-299 >300 色は腎臓学会の紹介基準 網膜症なし 網膜症あり 2.2% 1.8% 0.39% 0.16% 網膜症ありはハイリスクと捉える! uAlb eGFR Diabetes Care. 2013 Sep;36(9):2803-9 2026年から眼科との連携加算が取れるのでしっかりチェック
#17.
アルブミン尿とCKD進展の歴史 17 >90 60-89 <30 30-299 >300 15% 17% 21% 追跡8年
HbA1c=6.5±0.7%
血圧=127±11mmHg Diabetes Care 2005; 28: 2733-2738 Diabetologia. 2011; 54: 1025-31 >90 60-89 <30 30-299 >300 0.67% >90 60-89 <30 30-299 >300 2.0%/y 2.8% /y
未治療では20%と言われていた 2.3% /y Kidney Int 2003; 63: 225-232 1990年
ACEi 2000年
RAA系+血圧 2000年後半
集学的治療
#18.
CKD進展抑制に向けて 18 治療が進化し、
GFR slope<-1ml/min/yearは現実的
健康日本21でも2032年までに下記の目標
#19.
まとめ 19 大事なのは診断(特に糖尿病の有無)
治療目標値にこだわる。
上記の上でキードラッグが入っているか?