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腎障害への初動

投稿者プロフィール
島田利彦

社会医療法人誠光会淡海医療センター

275

1

概要

病棟、外来、ERで出会う急性腎障害への初動について症候や原因から再整理する

本スライドの対象者

研修医/専攻医

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テキスト全文

腎障害の初動と急性腎障害の理解

#1.

非専門医による腎障害対応の初動急性から亜急性腎障害

#2.

腎障害モヤモヤ 腎炎は、臨床症候、病理像、原因の関係がややこしい AKIは腎前性、腎性、腎後性でみるらしいが  腎性では腎生検は要らないの? →   視点をかえて整理し直す      (臨床経過と状況から2分する)

#3.

クレアチニンの復習 クレアチニンの動態 ;  濾過+わずかに分泌 筋肉量・運動・食餌などの影響を受ける    eCCrはeGFRより高めに推定される(若年者)    シスタチンC: 筋肉の少ない中等度腎不全で正確 eCCr(Cockcroft-Gault式)やeGFRはあくまで推定値     CCr実測は畜尿が必要で大変 クレアチニン上昇の意味    一日でCr 0.8 → 1.5 mg/dlはどういうことか    ; ろ過能力は廃絶に近い可能性がある      (クレアチニン値の一日上昇限界値)

クレアチニンの動態と急性腎不全の鑑別

#4.

クレアチニン雑記 クレアチニンの逆数(1/Cr)を時系列でならべる  →   末期腎不全到達・透析導入時期を比較的正確に予測できる

#5.

クレアチニン雑記 一日蛋白排泄量等(推定値)を求めるのに、随時尿濃度を尿中Cr濃度で割り算するのはなぜ? 腎機能が一定であれば尿中クレアチニン排泄は一定(おおよそ1g/日)→随時尿濃度Xからタンパク等の一日総排泄量Yを予測できる   X(mg/dl) : Cr(mg/dl) = Y(g/日) : 1 (g/日)

#6.

急性腎不全 vs. 慢性腎不全  初診で急性と慢性をどう見分けるか?   (以前の検査と比較できないとき)        「腎のサイズ」 と 「貧血」  の有無を確認    CKDでそれぞれ 「萎縮」  「正球性貧血」 腎臓が大きいまま慢性腎不全になる疾患 SHAPE   Scleroderma/HIV/Amyloidosis/PKD/Endocrinopathy(DM)

急性腎機能障害の経過と原因の分類

#7.

AKI経過と状況で2分割してしまう 1. Days  (日単位で進行する)   院内発症の急性腎機能障害    2. Weeks (週~月単位で進行する)   外来発症の進行性腎機能障害    

#8.

経過と状況で腎障害を分けてしまう 1. Days (日単位で進行する)   院内発症の急性腎機能障害    2. 外来発症の進行性腎機能障害    (週~月単位で進行する)

#9.

Case1. 74歳男性 DM, 高血圧有り 3枝病変に対するCABG術後7日目  昨日にICUから一般病棟へ転出 予定された採血でCr 1.2から2.0mg/dlに上昇を認めた。  この症例をどのようにマネージメントするか?

#10.

AKIの原因 : 古典的解剖学的分類    Prerenal (renal blood flow↓)   shock, hypovolemia, sepsis,  effecting circulating volume↓: CHF, LC 〈hepatorenal syndrome〉       Drugs :ACEI, NSAIDs, 造影剤, CyA Postrenal    膀胱:BPH, 神経因性膀胱, 抗コリン薬, malignancy    尿管 :malignancy, LN, 後腹膜線維症    尿細管 :crystal precipitation(尿酸・ACV) Renal      尿細管:急性尿細管壊死ATN ( ischemia, toxin, AG, pigment, crystals, light chain )     間質: 急性間質性腎炎AIN         (allergy   抗生剤やNSAIDs, infection, infiltration, autoimmune)    血管: artery stenosis, thrombosis, cholesterol emboli, hypertensive crisis,  scleroderma renal crisis, HUS/TTP    糸球体: 急性糸球体腎炎AGN, 急速進行性糸球体腎炎 RPGN   

院内発症AKIのマネージメントと治療法

#11.

実際の院内発症AKIで頻度が高いものは? ATN 急性尿細管壊死  ~40%    虚血 や 薬剤などのNephrotoxin Prerenal  腎前性     ~20%   脱水, CHFなど有効循環低下 or Sepsisなど 尿細管由来の急性間質性腎炎AINは少ない    院内状況では糸球体由来(腎炎)はさらに少ない

#12.

院内発症AKIで多いATNと腎前性 急性尿細管壊死と腎前性の鑑別  BUN/Cr比  (脱水でBUNが大きく上昇するのはなぜ?)     Urine-to-plasma creatinine concentration > 40     UNa<20mEq/l  FENa<1%  Uosm>500mOsm  SG>1.025     Crの上昇スピード: ATNでは0.3-0.5/日と急激で一方的     U/A : 腎前性ではbland sediment(尿沈渣が大人しい) 尿量そのものに診断的価値は少ない CKDや利尿剤などでブレも多く絶対的ではない  →   Gold standarは補液に対する反応 

#13.

AKIマネージメント:診断 History :  薬剤や処置,基礎疾患や症状の経過 Physical :  バイタル,体液量,閉塞所見 Labs : 血算(分画も)・生化学(RFTs・電解質・Ca/IP・CPK)・ABG    U/A(WBC, RBC:  dysmorphic?,  casts,  crystals) 尿浸透圧, 尿生化学, 尿量 その他:    腹部超音波 ・心エコー・CXR: 尿閉・体液量    腎生検の適応は少ない    

#14.

AKIマネージメント:治療 原因によって異なるが、積極的な治療法は少ない。   - 原因の除去・回避   - ホメオスタシスの維持      (栄養・体液量・血行動態・電解質異常・酸塩基) 溢水に注意して補液してみる+利尿剤   (注: 利尿剤は治療薬ではなくスペーサー) 回復期の利尿期に注意(脱水注意)   

利尿期の理解と腎臓の生理機能

#15.

ちょっと寄り道~利尿期・多尿 ATNの回復期にどうして利尿期があるのか? CKD末期で多尿の人がいるのはなぜ? 糸球体ろ過と尿細管再吸収のバランスが取れていない。相対的にろ過量 > 再吸収の状態 もうひとつの利尿期 尿路閉塞解除後にも多尿が認められる

#16.

ちょっと寄り道の続き   “薬物中毒に生食点滴して、フロセミドでwashout”   ~ これで本当に薬物は早く抜けるか?  GFR 100ml/min → 原尿144L/日    実際には1L程度の一日尿量= 原尿の99%以上が再吸収       フロセミドで「尿が3Lでた!」というのは水の再吸収が97%に   なっただけで濾過量が3倍に増えたわけではない   (何もしないよりは良いけれど)   基本的に利尿剤は溢水を防ぐスペーサーと考えておく        (スペースがないと薬や栄養も投与できない)

#17.

【寄り道の結論】腎臓は2分割して理解する 1. ろ過    糸球体 2. 再吸収(分泌)    尿細管

#18.

腎臓の生理機能 老廃物の排泄 BUN、体液量調節 水 Na  酸塩基平衡 電解質Kの調整   [忘れがちな2つ] 貧血   エリスロポエチン産生 Ca, IP   骨代謝

緊急透析の適応と院内腎不全のケーススタディ

#19.

治療: 緊急透析の適応Urgent Renal Replacement Therapy Acidemia Intoxication :methanol, ethylene glycol Uremia: pericarditis, encephalopathy Electrolytes :K ↑↑↑ Overload

#20.

Case1. 院内腎不全のマネージメント 心臓術後(AKIリスク大)の患者では‥ ポータブルエコーで腎後性の確認 尿検査 (比重、浸透圧、尿Na、沈査 ) 薬剤の検討・中止     (特に抗生剤、NSAIDs、造影剤 ) うっ血に注意して補液±利尿剤 バランスをとりつつ濾過と再吸収の回復を待つ 発熱・CRP・好酸球上昇を認めるAINではステロイドも考慮

#21.

経過と状況で腎障害を分けてしまう 1. 院内発症の急性腎機能障害    (日単位で進行する) 2. Weeks  (週~月単位で進行する)   外来発症の進行性腎機能障害  

#22.

Case2. 70歳男性 無症状のCr上昇     脳梗塞の既往あり 降圧剤服用   ここ2ヶ月でクレアチニンが1.2から2.0に上昇    尿検査はタンパク2+,  顆粒円柱++    CRP 2.5   ANCA, ANA,抗GBM陰性  補体低下なし    胸腹部単純CTでは大動脈石灰化以外に目立った所見なし   腎生検施行するが、半月体形成なし   発熱や発作性の血圧上昇(降圧下で180/100mmHg程度)、    一過性皮疹(網様)などを繰り返し 腎機能もさらに増悪し、数週で透析導入となった。

外来での腎障害のとらえ方と尿検査の重要性

#23.

Case3. 65歳男性 全身倦怠感  医療機関受診歴ほとんどなし  高血圧あるが放置   初診時血圧170/95mmHg  糖尿病なし 正球性貧血 Hb 7.5(正球性) , クレアチニン2.3 尿沈査: ほぼ正常(尿蛋白+)         上部・下部消化管内視鏡正常 腎硬化症+腎性貧血と考えて降圧強化するが、   高血圧は持続し、腎機能も数週で急激に悪化した   (各種の自己抗体は陰性) 

#24.

腎障害のとらえかた外来で出会う亜急性進行性腎障害 一旦置いておく

#25.

腎障害のとらえかた 1. 臨床症候をシンプルに捉える   腎炎:Cr vs. ネフローゼ:尿蛋白  (mixedも)         尿検査は腎臓疾患におけるレントゲン!   急性  vs.  慢性    (亜急性)       テンポ 

#26.

腎機能か、蛋白尿かまず尿をみる  Nephritis 腎炎   ;  クレアチニン, 高血圧, 浮腫, 血尿, 円柱     「メサンギウム」の問題     Nephrosis ネフローゼ   ;  蛋白尿      「膜」の問題

腎炎とネフローゼの診断基準と背景疾患

#27.

腎障害のとらえかた 2.  原因・背景を探る   原発性  vs. 2次性(基礎疾患あり)   腎炎なら     ‘半月体形成性’     →  ANCA, GBM         免疫複合体関連    →  補体低下   ネフローゼなら     2次性:DM, アミロイド-シス, SLE   原発性:MCD, MN, FSG  → 基本、病理所見が必要

#28.

尿検査で腎炎と判断したら

#29.

Nephritis : 腎炎 RPGN 抗GBM抗体型腎炎では日単位で進行(診断時には腎不全確立)

#30.

おまけ: 補体が低下する腎・全身疾患  SLE,  IE,  VA Shunt nephritis, クリオグロブリン血症  PSAGN,  MPGN  IgA dominant infection related GN: ブドウ球菌関連  先天性補体欠損  ネフローゼ、蛋白漏出性胃腸症、肝硬変  IgG4RD  遺伝性血管浮腫(C1INH欠損) 

腎生検の適応と解剖病理の俯瞰

#31.

尿検査でネフローゼと判断したら

#32.

尿検査でネフローゼと判断したら 高齢者の原発性ネフローゼで注意すべきは、悪性腫瘍背景の膜性腎症

#33.

腎障害のとらえかた 3. 解剖病理を俯瞰する  マクロ     腎前性  vs.  腎性  vs.   腎後性      ミクロ    糸球体 vs.  尿細管間質 vs. 血管    

#34.

最終的には腎生検?AKI(院内発症)では腎生検はしないのか? 片側に100万個のネフロン。腎生検で評価できるのはごく一部 Cr 5mg/dLのときにはすでに焼け野原 日単位で進行する場合は疾患が限定的 ATN, AIN 副作用や禁忌も多い (片腎、嚢胞、安静不可…) 基本的には週~月単位で進行する腎炎やネフローゼだけが対象(免疫抑制で治療可能かも…)

腎障害の進行と初期対応のリスト

#35.

Case2亜急性に進行する腎炎??    臨床的にはRPGNだが背景疾患がない  悪性高血圧?  網状皮疹: PAN? :好酸球上昇あり、生検標本を見直すと  「コレステロール塞栓症(特発性)」      糸球体・尿細管間質だけではなく血管にも注意

#36.

Case3きれいな尿のまま進行する腎障害      免疫電気泳動でM蛋白陽性: 多発性骨髄腫      4大症状はCRABだが…     高カルシウムCや骨病変Bがないと難しい   原因不明の腎不全Rや正球性貧血Aでは    Myelomaも検討する    Q. Bland sedimentで腎不全をきたす疾患は?

#37.

Bland sediment 沈査がおとなしい腎不全   急性               腎前性   血管(血栓)       骨髄腫   アミロイドーシス  cast nephropathy   高カルシウム血症         腎後性・尿路閉塞   慢性         IgA腎症間欠期          良性腎硬化症        腎前性        腎後性・尿路閉塞        ADPKD/ADTKD    慢性間質性腎炎    DMも蛋白尿が主体で腎炎パターンではない    IgG4RDでも尿所見は比較的おとなしい(蛋白1+ 血尿1+程度)

#38.

腎障害の第一歩(超極論まとめ) 院内発症・急性 Days

#39.

院内発症腎障害への初期対応リスト □ 緊急性は? (Overload, acidemia, K, uremia) □ 原因は?  (Post, Pre → Renal ≒ ATN) History: □ 基礎疾患・症状の経過      □ 薬剤(抗生剤・NSAIDs・造影剤など)  Physical: □ Vital sign  □尿路閉塞所見 (CVAT, DRE)        □ 体液量評価 (体重, JVD, AJR, S3, 浮腫,腋窩乾燥)   Lab/tests: □ 再検(CBC分画 ,BUN/Cr , Na,K,Cl,Ca,P, CPK) + ABG         □ 尿生化 (Osm, Na, K, creatinine + 蛋白, β2MG, NAG) □ 尿沈渣(尿比重,円柱,好酸球) □ 尿量 □ 腹部US (尿路閉塞, 腎サイズ・皮質厚)        □ 心エコー    □ CXP Treatment: 補液+利尿剤に反応?

#40.

腎障害の第一歩(超極論まとめ) 外来発症・亜急性 Weeks

#41.

腎炎・蛋白尿でのスクリーニング検査の例 ASO/ASK HbA1c C3, C4, CH50 IgG, IgA, IgM (IgG4) ANA, dsDNA, MPO/PR3-ANCA (anti GBM) M蛋白(免疫電気泳動 or 固定) free light chain  (κ/λ), BJP HBV, HCV, HIV Cryoglobulin定性 抗PLA2R抗体 〈膜性腎症:保険外〉

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