Antaa Slide

医師・医学生のためのスライド共有

ログイン

アプリだとスライドの中のお気に入りの1ページを保存できます

インストール

1/24

放置しない!便秘の基本を学ぼう

  • 内科

  • 消化器内科

  • 腹痛
  • 消化器内科
  • 便秘症
  • アミティーザ
  • リンゼス
  • センノシド
  • ピコスルファート
  • ラクツロース
  • モビコール

62,401

301

2022/3/23
くるとん@消化器内科

総合病院

便秘は放置すると心血管イベントのリスクファクターとなり、生命予後を低下させる恐れがあります。このスライドでは、便秘症の概要、適切な便秘治療を行うための治療法と薬物療法について解説します。

◎目次

・便秘とは?

・便秘を放置すると?

・便秘の分類

・症候性便秘の原因

・薬剤性便秘の原因

・問診のポイント

・ブリストル便性状スケール

・問診のポイント

・食事/生活指導のポイント

・酸化マグネシウム

・刺激性下剤-センノシド

・刺激性下剤-ピコスルファート

・分泌型下剤-アミティーザ

・リンゼス

・浸透圧性下剤-ラクツロース

・浸透圧性下剤-モビコール

・胆汁酸トランスポーター阻害薬-グーフィス

・漢方薬

・便秘治療のまとめ

・Take Home Message


くるとん@消化器内科さんの他の投稿スライド

血便です!アプローチは?コンサルテーションシリーズ

#血便 #消化器内科 #下部消化管出血

91

10,313

基本から学ぼう!B型肝炎の治療

#HBV #B型肝炎 #de novo B型肝炎 #インターフェロン #バラクルード #核酸アナログ

86

12,300

HCV抗体陽性と言われたら? コンサルテーションシリーズ

#コンサルテーション #C型肝炎 #HCV #DAA #HCV抗体検査 #消化器内科 #マヴィレット

78

7,447

もっと見る




診療科ごとのスライド

内科(265)

消化器内科(46)

循環器内科(62)

呼吸器内科(63)

血液内科(27)

糖尿病内分泌代謝内科(38)

腎臓内科(19)

アレ膠リウマチ内科(20)

脳神経内科(76)

総合診療科(94)

救急科(278)

外科(27)

消化器外科(1)

呼吸器外科(0)

乳腺外科(0)

整形外科(65)

脳神経外科(12)

泌尿器科(18)

形成外科(13)

皮膚科(21)

眼科(14)

耳鼻咽喉科(11)

歯科口腔外科(7)

リハビリテーション科(6)

心臓血管外科(3)

小児科(31)

産婦人科(41)

精神科(52)

放射線科(42)

麻酔科(8)

緩和ケア科(18)

感染症科(162)

産業医(3)

初期研修医(209)

その他(254)


放置しない!便秘の基本を学ぼう

  1. 放置しない︕便秘の基本を学ぼう くるとん@消化器内科 twitter︓@Dr_Claude_Japan

  2. 便秘とは︖ 本来体外に排出すべき糞便を⼗分量かつ快適に排出 できず,検査や治療を必要とする状態を便秘症と呼ぶ. 症状として ・排便回数減少によるもの(腹痛,腹部膨満感) ・硬便によるもの (排便困難,過度の怒責) ・排出障害によるもの (残便感とそれによる頻回便) 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  3. 便秘を放置すると︖ 国内では便秘群(2-3⽇に1回)は,⾮便秘群(1⽇1回以上) と⽐較して⼼⾎管死亡が21%⾼かったと報告がある. 参考⽂献︓Honkura K. et al.: Atherosclerosis 2016;246:251-256 ⽶国の研究でも便秘群は⾮便秘群と⽐較して, 全死亡は12%,冠動脈疾患は11%,脳卒中は19%⾼かった と報告されている. 参考⽂献︓Sumida K. et al.: Atherosclerosis 2019;281:114-120 便秘が⼼⾎管イベントのリスクファクターとなり,⽣命予後を悪化させる.

  4. 便秘の分類 原因として,器質性,機能性に分類される. 器質性には ⾮狭窄性︓巨⼤結腸や直腸瘤など 狭窄性︓⼤腸癌,クローン病,虚⾎性腸炎がある. 腸閉塞のリスクがあるため, まずは狭窄性の便秘の除外を⾏う︕

  5. 便秘の分類 機能性には ①排便回数減少型 症候性,薬剤性,経⼝摂取不⾜ ②排便困難型 硬便,便秘型過敏性腸症候群,腹圧低下などがある.

  6. 症候性便秘の原因 Ø 内分泌・代謝疾患 糖尿病,甲状腺機能低下症,慢性腎不全 Ø 神経疾患 脳⾎管疾患,Parkinson病,脊髄障害,精神発達遅滞 Ø 膠原病 強⽪症,⽪膚筋炎 Ø 変性疾患 アミロイドーシス Ø 精神疾患 うつ病,統合失調症 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  7. 薬剤性便秘の原因 Ø 抗コリン薬 蠕動運動,腸壁分泌の抑制 Ø 向精神薬/抗Parkinson病薬 Ø オピオイド 蠕動運動の抑制 Ø カルシウム拮抗薬 腸管平滑筋の弛緩 Ø 利尿剤 体内の⽔分排出促進作⽤ など 抗コリン作⽤を有する 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  8. 問診のポイント ①排便回数 排便回数減少型︓週3回未満 排便困難型 ︓毎⽇排便はある ②便の性状 ブリストル便性状スケールで客観的に評価する. ③排便に要する時間 トイレに5分以上こもる場合は,排便困難型を考慮.

  9. ブリストル便性状スケール 1-7に分類され,数字が⼤きいほど 軟らかい(=⼤腸通過時間が短い). Type1-2 腸内の停滞時間が⻑く,便秘と判断 Type3-5 正常便,特に4が理想便 Type6-7 下痢と判断 便秘や下痢の患者は,3から5に近づくほど, 症状が改善されたと判断する.

  10. 問診のポイント ④既往歴/服薬歴 症候性便秘や薬剤性便秘の可能性を考慮する. ※下剤,坐薬,浣腸使⽤の有無も確認しておく. ⑤⼤腸内視鏡検査の施⾏歴 器質性便秘の除外が可能となる. ⑥⾷事・⽣活習慣 ⾷事摂取量(特に⾷物繊維)や⽇頃の⽣活活動度の確認を⾏う.

  11. ⾷事/⽣活指導のポイント ①⽋⾷せず栄養バランスの良い⾷⽣活,適度な運動 ②⾷物繊維(⽬標20g)を⼗分に摂る 野菜の⽬標摂取量は350g/⽇ ⼿のひらサイズ⼤の⼩鉢5-6⽫ ③⽔分補給を⾏う ⾷事で摂取する以外に,1.0-1.5L/⽇の⽔分補給が望ましい. ④発酵⾷品を利⽤する 動物性乳酸菌,ビフィズス菌︓ヨーグルト 植物性乳酸菌︓味噌,醤油,納⾖,ぬか漬け 塩分の摂りすぎに注意 その他特定保健⽤⾷品(トクホ)や機能性表⽰商品も活⽤する.

  12. 便秘症の薬物治療

  13. 酸化マグネシウム 慢性便秘治療の第⼀選択薬(安価,⽤量調節しやすい). 胃酸と反応し,⼩腸で炭酸Mgとなり,浸透圧によって腸管内 へ⽔分を引き込み,便の容積を増⼤させる. 腎機能障害では,⾼Mg⾎症に注意する. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  14. 刺激性下剤-センノシド ⼤腸粘膜の筋層間神経叢を刺激し,腸管収縮を誘導する. 強⼒な排便作⽤を持つが,ガイドライン上推奨度は⾼くない. ⻑期間の内服で耐性を⽣じることがあり,他剤が効果がない場合 の頓⽤,または短期間投与が推奨されている. ⼤腸粘膜を⿊⾊に変化させる,⼤腸メラノーシスの原因となる. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  15. 刺激性下剤-ピコスルファート ⼤腸内の腸内細菌由来の酵素に加⽔分解されできた 活性体が,腸管蠕動を惹起し,排便を促す. ⼤腸内視鏡検査の前処置としても使⽤される. 腸管蠕動運動の亢進により腸管内圧の上昇を来たし, 虚⾎性⼤腸炎を⽣じる可能性がある. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  16. 分泌型下剤-アミティーザ ⼩腸のクロライドイオンチャンネルに作⽤し,腸管内の⽔分 分泌を増加させ,便を柔軟にして⾃然な排便を促す. 悪⼼,嘔吐の副作⽤が多い(特に⼥性に多い). ⾼齢の難治性の便秘患者には推奨されるが,妊婦には禁忌. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  17. 分泌型下剤-リンゼス 腸粘膜のグアニル酸シクラーゼに作⽤し,サイクリックGMPを 増加させ,腸管内への⽔分分泌を増⼤させる. 腹痛が強い慢性便秘症患者や便秘型の過敏性腸症候群 に推奨される. 副作⽤として下痢の頻度が⾼く,減量または少量より開始. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  18. 浸透圧性下剤-ラクツロース ⽣理的な消化を受けず,浸透圧性負荷となり⽔分を腸管内 に保持する. ⽢味で乳幼児にも忍容性が⾼い. 肝性脳症に代表される⾼アンモニア⾎症で使⽤される. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  19. 浸透圧性下剤-モビコール 多量の⽔分を含有可能な増粘性に優れたハイドロゲルを 形成し,便の滑りの良さを改善させる. 2歳以上の⼩児に使⽤することができる. ジュースやスープで溶解することができる. 他の薬剤で改善が乏しい難治例に適している. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  20. 胆汁酸トランスポーター阻害薬-グーフィス 終末回腸の胆汁酸トランスポーターを阻害し,⼤腸への胆汁酸 の流⼊量を増加させる.⽔分分泌増加作⽤と蠕動運動促進 作⽤を持つ. 効果発現が⾮常に早い. 内服当初は腹痛の訴えがある(1-2週間で減少する). 良好な効果を得るためには⾷前内服が望ましい. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  21. 漢⽅薬 ①⼤⻩(主成分はセンノシド)を含むもの ⼤⻩⽢草湯 ⻑期使⽤の際には低K⾎症に注意する. ⿇⼦仁丸 コロコロとした固い便を柔らかくする効果がある. ガイドラインでランダム⽐較試験が⾏われているのはこの3剤であるが, 他にも防⾵通聖散,桂枝加芍薬湯,⼤柴胡湯などが記載されている. ②⼤⻩を含まないもの ⼤建中湯 腸管ガスが多く,腹部膨満を訴える場合に効果がある. イレウス再燃予防に⽤いることもある. 参考⽂献 慢性便秘症診療ガイドライン 2017

  22. 便秘治療のまとめ ①問診を⾏う ・ブリストル便性状スケールなどで評価する. ・症候性便秘,薬剤性便秘の有無を確認する. ・可能であればCTや⼤腸内視鏡検査を⾏う(狭窄性の便秘の除外). ②⾷事/⽣活指導を⾏う ③薬物治療を開始する 酸化マグネシウムが第⼀選択薬 刺激性下剤は頓⽤/短期間使⽤ 浣腸/坐薬を頓⽤使⽤とし,漢⽅薬を併⽤. アミティーザ,リンゼス,モビコール, グーフィス,ラクツロースへの変更 あるいは併⽤を検討する.

  23. Take Home Message ü 便秘は放置すると⼼⾎管イベントのリスクとなり, ⽣命予後を低下させる. ü まず⼤腸癌などの狭窄性便秘を除外しよう︕ ü ブリストル便性状スケールで客観的に評価しよう︕

Antaa Slide

医師・医学生のためのスライド共有

App StoreからダウンロードGoogle Play Storeからダウンロード

会社概要

Antaa, Inc. All rights reserved.