医師・医学生のためのスライド共有

Antaa Slide
診療科
特集

お知らせ

ログイン
医師・医学⽣34万⼈に伝えたい リハビリテーション L1.png

関連テーマから出会おう。

閲覧履歴からのおすすめ

Antaa Slide
ジェリトーーク! 高齢者の転倒と尿失禁対策

ジェリトーーク! 高齢者の転倒と尿失禁対策

原田洸

続けて閲覧
【2022年改訂版】誤嚥性肺炎のABCDEアプローチ〜リスク、食事、薬剤、リハ〜

【2022年改訂版】誤嚥性肺炎のABCDEアプローチ〜リスク、食事、薬剤、リハ〜

森川暢

続けて閲覧

1/36

関連するスライド

骨折、解剖、術後リハビリで役立つ!整形外科医が使うおすすめ教材・アプリ

骨折、解剖、術後リハビリで役立つ!整形外科医が使うおすすめ教材・アプリ

中山俊

53801

120

医師・医学⽣34万⼈に伝えたい リハビリテーション

投稿者プロフィール
大野洋平

岡山大学病院

89,353

115

概要

⭐️リハ医という存在:リハビリテーション専門医あるあるとは?リハビリテーション科の現状とは?

⭐️リハビリの処方について:リハビリテーション処方の時に一番重要なこととは?自宅復帰のために大切なこととは?

⭐️3種類の療法士:具体的にどんなリハビリをしているのか?注意すべき血液データとは?

Antaaで配信したオンラインでの講演時のスライドです。

※配信アーカイブは以下よりご覧いただけます。

https://qa.antaa.jp/stream/contents/44

本スライドの対象者

医学生/研修医

投稿された先生へ質問や勉強になったポイントをコメントしてみましょう!

0 件のコメント

コメントするにはログインしてください

関連するスライド

骨折、解剖、術後リハビリで役立つ!整形外科医が使うおすすめ教材・アプリ

骨折、解剖、術後リハビリで役立つ!整形外科医が使うおすすめ教材・アプリ

中山俊

中山俊

53,801

120

【日本離床学会 推薦書籍参照】離床・リハビリの基本と『寝たきり』が身体に及ぼす影響

【日本離床学会 推薦書籍参照】離床・リハビリの基本と『寝たきり』が身体に及ぼす影響

三谷雄己

三谷雄己

13,481

58

仮想現実技術を用いた体性認知協調療法が脳神経疾患治療に与える衝撃 ~激変する脳神経科医の役割~

仮想現実技術を用いた体性認知協調療法が脳神経疾患治療に与える衝撃 ~激変する脳神経科医の役割~

原正彦

原正彦

4,094

11

【日本離床学会 推薦書籍参照】離床・リハビリの基本と『寝たきり』が身体に及ぼす影響

【日本離床学会 推薦書籍参照】離床・リハビリの基本と『寝たきり』が身体に及ぼす影響

三谷雄己

三谷雄己

13,481

58


大野洋平さんの他の投稿スライド

すべて見る


テキスト全文

リハビリテーションの重要性と医師の役割

#1.

医師・医学⽣34万⼈に伝えたい リハビリテーション 国⽴病院機構東京病院 リハビリテーション科 ⼤野洋平

#2.

メニュー • リハ医という存在 • リハビリの処⽅について • 3種類の療法⼠

リハビリテーション科医の現状と認識

#3.

リハビリテーション科医の現状 • 医学部での講義時間が臨床科⽬中最少 • 19領域中、専⾨医が最少(臨床検査 を除く)1) (リハビリ専⾨医 2531⼈ (2019年)) 基本19領域の専⾨医数1) 臨床検査 リハビリテーション科 形成外科 病理 救急科 ⽪膚科 泌尿器科 放射線科 脳神経外科 ⿇酔科 眼科 精神科 ⽿⿐咽喉科 ⼩児科 産婦⼈科 外科 整形外科 内科 0 1) 5000 10000 15000 ⽇本専⾨医制度概報 20000 25000 30000 令和元年度版 35000

#4.

リハビリテーション科医あるある • 整形外科医と間違われがち(実際に兼務が多い) • 「リハビリ科=理学療法⼠」という世の認識 • 療法⼠の急増(約30万⼈︕) ST(⾔語聴覚⼠) 3万2863⼈(2019年) OT(作業療法⼠) 9万4241⼈(2019年) リハ専⾨医 2531⼈(2019年) 希少種︕ PT(理学療法⼠) 17万2285⼈(2019年)

リハビリテーションの必要性と医療の実例

#5.

総合診療科からリハビリ科に転科した理由 ① 急性期病院を去っていく患者さんの「その後」が知りたい ② リハビリそのものへの興味(歩ける、⾷べられる︖) ③ 障がい者スポーツとの関わり

#6.

リハビリテーションのない医療(例) 誤嚥性肺炎で⼊院 絶⾷・補液・抗⽣剤 1〜2週間 肺炎は治癒したが筋⼒・持久⼒低下、嚥下障害増悪 ⾷事再開したら誤嚥性肺炎再燃・・・

リハビリテーション医療の基本概念と対象

#7.

リハビリテーションのある医療(例) 誤嚥性肺炎で⼊院 絶⾷・補液・抗⽣剤 肺炎は治癒 嚥下機能の評価 安全な⾷事形態の検討 筋⼒・持久⼒・嚥下機能 を維持/改善するリハビリ 筋⼒・持久⼒維持 退院、安⼼安全な⽣活 嚥下機能維持 安全に⾷事

#8.

リハビリテーション医療とは • 特定の臓器・疾患にとらわれない • 疾患をみるだけではなく、 活動も⼀緒にみる必要がある︕ ⾷べる、排泄する、服を着る 座る、⽴つ、歩く、運転する 話をする、字を書く、記憶する ⼊浴する・・・etc

#9.

リハビリテーション医療とは ⼦どもから⾼齢者まで

#10.

リハビリテーション医療とは 急性期 回復期 疾患の幅広いステージで関わる ⽣活期

リハビリテーションにおける目標設定の重要性

#11.

チーム医療 理学療法⼠ 家族 患者 作業療法⼠ ⾔語聴覚⼠ 栄養⼠ • • • • MSW リハ医 監督 病状(障害)の正確な評価・予測 チームメイトと情報共有 患者・家族の希望把握 安全安⼼な⽣活の設計 薬剤師 看護師

#12.

メニュー • リハ医という存在 • リハビリの処⽅について • 3種類の療法⼠

#13.

処⽅には必ず⽬標がある • 降圧薬処⽅の先にある⽬標︓⾎圧を〇〇まで下げたい • リハビリ処⽅の先にある⽬標︓︖︖ 「と、とりあえず⾃宅退院︕」は△ →できればもっと具体的に 例① ⼀⼈でトイレまで⾏き⽤が⾜せる 例② 近所のスーパーまで歩いて買い物に⾏ける 例③ 安全に(誤嚥なく)⾷事ができる →これらの⽬標を⽴てられる根拠= 機能予後予測 リハ医の強み︕

#14.

⽬標を⽴てるために • 患者さんの背景を知ろう︕ Ø背景テンプレート p ⾃宅環境︓家屋、階数、⼿すりなど p 家族︓同居家族、サポート⼒ p 病前ADL︓⾷事、排泄、移動など p 介護保険︓要介護○ いつから p 職業・趣味︓通う⼿段や距離も(もともとやっていたことも) ※ この順だと聞きやすいです

自宅環境と家族の協力がもたらす影響

#15.

(⾃宅)環境の⼤切さ チェックポイント p ⼾建て or 集合住宅 p 何階 p エレベーターの有無 p 周辺の道路(坂、階段の有無) (リハ医は以下も) p 寝具(ベッド or 布団) p 屋内の段差 (⽞関、⾵呂、トイレなど) p ⼿すり(⽞関、階段、⾵呂、トイレなど) p トイレ(洋式 or 和式) p 間取り(⽞関〜寝室〜トイレの距離など) も有⽤︕

#16.

家族の⼤切さ • ⾃宅退院にはADLと同居家族の⼈数・協⼒度が重要︕ ADLの評価⽅法︓FIM(18〜126点) ⾃宅復帰Index=退院時FIM+(同居家族⼈数×協⼒度)×10-60 【家族の協⼒度】 0︓主治医からの来院要請に応じようとしない 1︓主治医から連絡したときのみ来院 2︓⾝の回りのこと(洗濯やお⾦)の⼿配に来院 3︓週2回程度の⾯会 4︓週2回程度の⾯会+病後の⽣活設計について 積極的に話し合う姿勢がある 5︓ほぼ毎⽇⾯会し、病棟でのADL訓練に参加 ⼩⼭哲男,道免和久︓脳卒中患者の⾃宅復帰指標の作成.リハ医学 45(Suppl):S391,2008

#17.

家族の⼤切さ ⾃宅復帰Index=退院時FIM+(同居家族⼈数×協⼒度)×10-60 例1︓・退院時FIM80点/126点(屋内歩⾏なんとか⾃⽴) ・家族が息⼦3⼈ ・協⼒度0(主治医からの来院要請に応じようとしない) ⾃宅復帰Index=80+(3×0)×10-60=20 →⾃宅復帰率 5% ⼩⼭哲男,道免和久︓脳卒中患者の⾃宅復帰指標の作成.リハ医学 45(Suppl):S391,2008

#18.

家族の⼤切さ ⾃宅復帰Index=退院時FIM+(同居家族⼈数×協⼒度)×10-60 例2︓・退院時FIM80点/126点(屋内歩⾏なんとか⾃⽴) ・家族が妻1⼈、娘1⼈ ・協⼒度4(週2回程度の⾯会+病後の⽣活設計について積極的に話し合う) ⾃宅復帰Index=80+(2×4)×10-60=100 →⾃宅復帰率 約95% ⼩⼭哲男,道免和久︓脳卒中患者の⾃宅復帰指標の作成.リハ医学 45(Suppl):S391,2008

ADL評価とリハビリの適応疾患

#19.

患者さんはどんなADL︖

#20.

患者さんはどんなADL︖ 1 ⾷事 2 整容 FIM セルフケア 2 整容 2 整容 3 清拭 セルフケア 4 更⾐(上⾐) 社会認識 機能的⾃⽴度評価法) 17 問題 18 記憶 3 清拭 7 排尿管理 14 理解 14 理解 コミュニケーション コミュニケーション 8 排便管理 15 表出 15 表出 9 ベッド・⾞いす移乗 16 社会的交流 16 社会的交流 移乗 10 トイレ移乗 社会認識 4 更⾐(上⾐) 排泄 10 トイレ移乗 移乗 11 浴槽・シャワー移乗 12 歩⾏・⾞いす 17 問題解決 社会認識 11 浴槽・シャワー移乗 18 記憶 5 更⾐(下⾐) 6移動 トイレ動作 9 ベッド・⾞いす移乗 移動 4 更⾐(上⾐) 18項⽬をそれぞれ1〜7点で評価 1排泄 ⾷事 8 排便管理 15 表出 6 トイレ動作 1 ⾷事 7 排尿管理 14 理解 16 社会 (Functional Independence Measure 5 更⾐(下⾐) 6 トイレ動作 移乗 3 清拭 セルフケア 5 更⾐(下⾐) 排泄 コミュニケーション 12 歩⾏・⾞いす 17 問題解決 18 記憶 13 階段昇降 7 排尿管理 8 排便管理 9 ベッド・⾞いす移乗 10 トイレ移乗 11 浴槽・シャワー移乗 12 歩⾏・⾞いす どれが⾃⽴でどれが介助必要か 家族にも聞いてみる︕

#21.

FIMを⽤いた機能予後予測 対象︓ 発症前ADLが⾃⽴していた初発かつ テント上病変の脳卒中患者 発症1〜2ヶ⽉⽬のFIMの推移から 発症6ヶ⽉後までのFIMを予測できる 回復期病院⼊院から数週間で、退院時の ADLがイメージできる Koyama T, et al.Clin Rehabil 19:779-789,2005

#22.

どんな病気でもリハビリOK? リハビリの種別 疾患名 対象 脳血管疾患等リハビリ 脳梗塞、脳出血、脳外傷、末梢神経障害、パーキンソン病など PT・OT・ST 廃用症候群リハビリ 急性疾患等に伴う安静による廃用症候群 一定程度以上の基本動作能力などの低下を来しているもの PT・OT・ST 呼吸器リハビリ 肺炎、肺腫瘍、COPDなど PT・OT・ST 運動器リハビリ 体幹・上下肢の骨折、関節の変性疾患など PT・OT 心大血管疾患リハビリ 急性心筋梗塞、開心術後、大血管疾患、慢性心不全など PT・OT → ほとんどの疾患・病態でリハビリ可能︕ 【注意点】 ü 「○○の疑い」は× (確定病名で処⽅を) ü 筋⼒低下、倦怠感、認知症などは病名としては適応外

リハビリ専門職の役割とその重要性

#23.

メニュー • リハ医という存在 • リハビリの処⽅について • 3種類の療法⼠

#24.

3種類の療法⼠(PT・OT・ST) 療法⼠ ︓⼤学・専⾨学校で3〜4年間の専⾨教育を受け国家資格を有する、リハビリの専⾨家 ST(⾔語聴覚⼠) 3万2863⼈(2019年) PT(理学療法⼠) 17万2285⼈(2019年) OT(作業療法⼠) 9万4241⼈(2019年)

#25.

理学療法⼠ PT︓Physical Therapist 「⼿⾜を動かす」「⽴つ・座る」「歩く」 などの⽇常⽣活に必要な基本的動作能⼒の 評価・訓練を⾏う。 運動のスペシャリスト • 最⼤勢⼒ • 廃⽤症候群などでまず処⽅

#26.

作業療法⼠ OT︓Occupational Therapist • ⾷事、排泄、⼊浴などの応⽤動作の訓練 を⾏う。 • 認知機能や⾼次脳機能(主に⾔語⾯以 外)の評価・訓練を⾏う。 • 精神⾯の評価、介⼊も得意(精神科OT) ⾝体や頭を使う「作業」の スペシャリスト

#27.

⾔語聴覚⼠ ST︓Speech-Language-Hearing Therapist • ⾔語障害(うまく話せないなど) • ⾳声障害(声が出しづらいなど) • 嚥下障害(ものを飲み込みづらい) に対して評価・訓練を⾏う。 話すこと、聞くこと、⾷べる ことのスペシャリスト • 聴⼒検査も可能

リハビリテーションの具体的な実施内容

#28.

リハビリで⾏っていること リハビリ1単位=20分間 ・評価︓ 筋⼒、関節可動域、歩容、⽇常⽣活動作、認知機能 嚥下機能評価(嚥下内視鏡、嚥下造影) リハ医 ・治療︓ l 筋⼒/可動域低下 →筋トレ、ストレッチなど l 持久⼒低下 →歩⾏訓練、エアロバイクなど l 嚥下障害 →嚥下訓練、⾷事形態の調整など

#29.

嚥下間接訓練の⼀例 ぜつ ぜんぽう ほじ えんげ ⾆前⽅保持嚥下 ü ⾆を前⻭で軽く挟んだまま、嚥下する ü 10回/セット 1⽇3セット 喉頭を挙上する筋群 を鍛えられます︕ 詳しくは東京病院リハビリ科YouTube動画にて︕ https://youtu.be/BOIbjVP6wm0

#30.

リハビリで⾏っていること (他にもロボット、電気刺激療法、ボツリヌス注射などなど・・・) ・代償⼿段の検討︓ l 杖、装具、⾃助具などの検討、練習、(⼀部)装具の処⽅ 短下肢装具 ⾃助具︓箸ぞうくん® リハ医 + 義肢装具⼠ + PT ・その他︓ l 公共交通訓練 電⾞・バスを利⽤できるか評価 l 家屋調査 ⾃宅に同⾏し実際に⽣活できそうか評価 l 調理訓練 買い物+調理 安全に正しく⾏えるか評価

リハビリテーションの安全管理とリスク管理

#31.

対応する認知機能 概念 具体的行為 リハビリで⾏っていること 対応する高次脳機能 為全体の計画を行 目 的 地 と 最 善 の 経 路, 時 間 の 選 遂行機能,自己の能力の認識 画の変更を行う認 定,危険の予測と回避 周囲との関係をコ ほ か の 自 動 車 と の 車 間 距 離 の 維 注意機能,遂行機能,視覚走査能 認知過程 持,スピード調節,人や障害物の 力,時間推定能力,視空間認知機 回避 能,視覚・運動変換能力,情報処 理速度,情動のコントロール l ⾃動⾞運転再開 脳卒中などで障がいを持った患者さんが安全に運転再開でき るか評価し、訓練や⾞両の改造などを⾏う ※ 判定は公安委員会が⾏う 車を操作する認知 ブレーキ,アクセル,ハンドルを 注意機能,運動感覚機能,捜査知 操作し,一定のスピードを維持し 識,視覚・運動変換能力 走行レーンを運転操作する そう 行う場合もあります2). ついて記載しました.脳 ビリテーションを経て運 あるため,患者が運転再 価も含めリハビリテー ければ幸いです. 修.脳卒中後の自動車運 歯薬出版;2017. 医のための疾病と自動車運 . 学医療センター・ラスク研 プログラム―「脳損傷者通 頭葉機能の定義(前編) .総 06;34:487 92. of driver models:what 図3 図6 ドライビングシミュレーター ドライビングシミュレーター 写真提供︓(株)HONDA 写真提供: (株)HONDA. Human behavior and traffic safety. New York:Plenum Press;1985, 485 520. 5)武原 格,一杉正仁,渡邉 修,他.脳損傷者の自動 車運転再開に必要な高次脳機能評価値の検討.Jpn J ステアリンググリップ 図4 補助ペダル ⽚⼿でハンドルを操作するためのグリップ 写真提供︓(有)フジオート 写真提供: (有)フジオート. 写真提供:Gazoo. するためのステアリンググリップ( 図 3 ) ,補助ペ 自己認 ダル( 図 4 )などがあげられます. 遂行機 一方で,高次脳機能障害は失認,失行,半側空間 無視など目に見えない障害であり,運転再開の判断 にはより専門的見地が求められます(後

#32.

安全にリハビリを⾏うために ①安静時脈拍 40/分以下または 120/分以上 リハビリ中⽌基準 (積極的なリハビリを実施 しない場合) ②安静時収縮期⾎圧 70mmHg以下または200mmHg以上 ③安静時拡張期⾎圧 120mmHg以上 ④労作性狭⼼症がある ⑤⼼房細動のある⽅で著しい徐脈または頻脈がある ⑥⼼筋梗塞発症直後で循環動態が不良 ⑦著しい不整脈がある pバイタルサインの異常 p急性の⼼疾患を疑う所⾒ ⑧安静時胸痛がある ⑨リハ実施前にすでに動悸・息切れ・胸痛がある ⑩座位でめまい,冷や汗,嘔気などがある ⑪安静時体温が 38℃ 以上 ⑫安静時酸素飽和度(SpO2)90%以下 リハビリはリスクを伴う 医療⾏為︕ 前⽥真治︓リハビリテーション医療における安全管理・推進のための ガイドライン.Jpn J Rehabili Med,vol44:384-390, 2007

#33.

リハビリで注意すべき⾎液検査データ ・好中球減少︓好中球500/μL以下で感染のリスクが⾼い ・貧⾎︓明確な基準なし Hb8g/dL以下または急なHb低下が⾒られる際は介⼊控える ・⾎⼩板減少︓ 1­2万/μL 抵抗運動を⾏わない 1万/μL以下 積極的な介⼊を⾏うべきではない がんのリハビリテーション がんのリハビリの実際・リスク管理 ・Dダイマー⾼値︓ 施設で定めた基準値(<500ng/mLあるいは<1μg/mL)を超える +下肢の腫脹、熱感など →DVTを疑う︕ 肺⾎栓塞栓症および深部静脈⾎栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)を参照

#34.

リハビリ⾒学のススメ Step1︓ 患者さんのリハビリの時間を調べる(電⼦カルテ、看護師) Step2︓ ベッドサイド or リハビリ室に⾏ってみる ✔ 療法⼠は⼤歓迎︕ (ただし認知機能の検査中などは同席してOKか配慮を) ✔ 全部⾒なくてよい(3分でも5分でも・・・) Step3︓ リハビリで何を、何のためにやっているか知る ✔ 患者さんの最⼤のパフォーマンスを⾒る ✔ 療法⼠が医師に感じる「壁」を取り除く

#35.

Take Home Message • リハビリ科医は活動をみる希少な医師である。 • リハビリは処⽅するもので、根拠に基づく⽬標設定が重要である。 • ⾃宅環境、家族などの背景を知ることが⼤切である。 • PT>OT>STの⼈数順であり、適切に処⽅する。 • リスク管理は医師の役割である。 • 明⽇から担当患者さんのリハビリをぜひ⾒学してください︕

Antaa Slide

医師・医学生のためのスライド共有

投稿者インタビュー
Antaa QA

医師同士の質問解決プラットフォーム

App StoreからダウンロードGoogle Play Storeからダウンロード

会社概要

Antaa, Inc. All rights reserved.

Follow us on Facebook
Follow us on Twitter