医師・医学⽣34万⼈に伝えたい リハビリテーション

使用されているブラウザではスライドの拡大ができません。iPadをご利用の場合はSafariをお試しください

1/35

シェア

大野 洋平

国⽴障害者リハビリテーションセンター病院

30206 page views

⭐️リハ医という存在:リハビリテーション専門医あるあるとは?リハビリテーション科の現状とは?
⭐️リハビリの処方について:リハビリテーション処方の時に一番重要なこととは?自宅復帰のために大切なこととは?
⭐️3種類の療法士:具体的にどんなリハビリをしているのか?注意すべき血液データとは?

Antaaで配信したオンラインでの講演時のスライドです。

※配信アーカイブは以下よりご覧いただけます。
https://qa.antaa.jp/stream/contents/44

- Featured Contents -

【公式】Antaa Slideへのアップロード方法

Antaa Slideは、医師・医学生のためのスライド共有プラットフォームです。 本スライドでは、Antaa Slideへのスライドアップロード方法を解説します。 ① Antaa Slideへのログイン方法 ② スライドのアップロード方法 ③ アップロードしたスライドの確認方法 ④ ご利用にあたっての注意点 勉強会やセミナーのために作ったスライドを、皆でシェアして知識をつないでいきましょう。アップロードをお待ちしています! ※登録には、医師資格登録年度または医学部卒業見込み年度の入力が必要です。 <以下のnoteもぜひご覧ください> Antaa Slideは、医師同士の“Giveの精神”でつながるスライド共有プラットフォーム https://note.com/antaa/n/n5fabdc34a32f Antaa Slideってどんなサービス? 反響をまとめてみました https://note.com/antaa/n/nd09bf6ed8f3f

28057 15

新型コロナウイルスワクチン(COVID-19ワクチン)Q&A

COVID-19ワクチンを接種するか悩んでいる医療従事者の方、または医療職以外の病院職員は多いと思います。内科外来の医療事務さんが接種するか悩んでいたのをみて、わかりやすい情報提供が必要と考え、作成しました。基本的な内容となっています。2021年1月29日に作成したもののため、その後の知見の集積によって、今後推奨は変わる可能性があります。

288149 133

誤嚥性肺炎の主治医力【診断編】

最近受け持った誤嚥性肺炎の患者さん、誤嚥の原因は何でしたか? 誤嚥性肺炎は結果であり、正しい診断のためには原因の見極めが必須です。 そのためのポイントを解説します。 ※本スライドは、2021年1月8日配信のAntaaNEWS「Short Lecture」の講演スライドです。 【このスライドの解説動画はこちら】 https://qa.antaa.jp/stream/contents/113

16619 39

タコでもわかる静注抗菌薬の話

逆にこれだけ知っていれば静注抗菌薬では(ほぼ)困らない、そんな10種類の静注抗菌薬についてタコでもわかるようにまとめてみました。 【更新連絡(7/24)】 わかりにくい表現を何箇所か修正しました。 【他のコンテンツ】 * サルでもわかる経口抗菌薬の話 2021年版 (https://slide.antaa.jp/article/view/5199820d537c41bc) * タコでもわかる静注抗菌薬の話 2021年版 これ * カメでもわかるCRPの話 2021年版 (https://slide.antaa.jp/article/view/e83a7e12c9d74d3b#46) ご質問・ご意見等はtwitter(@metl63)までお寄せください。

418249 203

ショックのまとめ【定義・分類・鑑別を中心に】

救急外来や病棟急変でよく出会うショックについて、確実に知っておくべき知識を理解していますか? ショック=血圧低値と誤解されることが多い、ショックの概念についてまとめました! 生理学や生化学から、ショックの定義や分類、鑑別を中心にまとめています。 初期研修医の先生方や看護師さんにとっては、きっと学びの多いスライドとなっているはずなので、参考にしていただければ幸いです◎

61008 33

それって本当に尿管結石?!

<ERで「尿管結石?」って思ったら> 1. 安易に決めつけるのはNG! 2. エコーで“らしい”所見をチェック! 3. 鑑別疾患を意識して、重篤な疾患を見逃すな! 本スライドは、「三銃士 指導医・研修医レクチャーシリーズ」vol.10です。質問・コメントは以下へお願いします。 http://bit.ly/39kNKUy ※「三銃士」は、救急・集中治療医の坂本壮、総合診療医の髙橋宏瑞、鎌田一宏により運営される、医学教育の課題解決を目指した教育ユニットです。 ▶三銃士Facebookページ https://www.facebook.com/dartagnanproject ▶坂本壮のAmazon著者ページ https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/entity/author/B079T41LV8

18740 49
もっと見る

医師・医学⽣34万⼈に伝えたい リハビリテーション

1. 医師・医学⽣34万⼈に伝えたい リハビリテーション 国⽴病院機構東京病院 リハビリテーション科 ⼤野洋平
2. メニュー • リハ医という存在 • リハビリの処⽅について • 3種類の療法⼠
3. リハビリテーション科医の現状 • 医学部での講義時間が臨床科⽬中最少 • 19領域中、専⾨医が最少(臨床検査 を除く)1) (リハビリ専⾨医 2531⼈ (2019年)) 基本19領域の専⾨医数1) 臨床検査 リハビリテーション科 形成外科 病理 救急科 ⽪膚科 泌尿器科 放射線科 脳神経外科 ⿇酔科 眼科 精神科 ⽿⿐咽喉科 ⼩児科 産婦⼈科 外科 整形外科 内科 0 1) 5000 10000 15000 ⽇本専⾨医制度概報 20000 25000 30000 令和元年度版 35000
4. リハビリテーション科医あるある • 整形外科医と間違われがち(実際に兼務が多い) • 「リハビリ科=理学療法⼠」という世の認識 • 療法⼠の急増(約30万⼈︕) ST(⾔語聴覚⼠) 3万2863⼈(2019年) OT(作業療法⼠) 9万4241⼈(2019年) リハ専⾨医 2531⼈(2019年) 希少種︕ PT(理学療法⼠) 17万2285⼈(2019年)
5. 総合診療科からリハビリ科に転科した理由 ① 急性期病院を去っていく患者さんの「その後」が知りたい ② リハビリそのものへの興味(歩ける、⾷べられる︖) ③ 障がい者スポーツとの関わり
6. リハビリテーションのない医療(例) 誤嚥性肺炎で⼊院 絶⾷・補液・抗⽣剤 1〜2週間 肺炎は治癒したが筋⼒・持久⼒低下、嚥下障害増悪 ⾷事再開したら誤嚥性肺炎再燃・・・
7. リハビリテーションのある医療(例) 誤嚥性肺炎で⼊院 絶⾷・補液・抗⽣剤 肺炎は治癒 嚥下機能の評価 安全な⾷事形態の検討 筋⼒・持久⼒・嚥下機能 を維持/改善するリハビリ 筋⼒・持久⼒維持 退院、安⼼安全な⽣活 嚥下機能維持 安全に⾷事
8. リハビリテーション医療とは • 特定の臓器・疾患にとらわれない • 疾患をみるだけではなく、 活動も⼀緒にみる必要がある︕ ⾷べる、排泄する、服を着る 座る、⽴つ、歩く、運転する 話をする、字を書く、記憶する ⼊浴する・・・etc
9. リハビリテーション医療とは ⼦どもから⾼齢者まで
10. リハビリテーション医療とは 急性期 回復期 疾患の幅広いステージで関わる ⽣活期
11. チーム医療 理学療法⼠ 家族 患者 作業療法⼠ ⾔語聴覚⼠ 栄養⼠ • • • • MSW リハ医 監督 病状(障害)の正確な評価・予測 チームメイトと情報共有 患者・家族の希望把握 安全安⼼な⽣活の設計 薬剤師 看護師
12. メニュー • リハ医という存在 • リハビリの処⽅について • 3種類の療法⼠
13. 処⽅には必ず⽬標がある • 降圧薬処⽅の先にある⽬標︓⾎圧を〇〇まで下げたい • リハビリ処⽅の先にある⽬標︓︖︖ 「と、とりあえず⾃宅退院︕」は△ →できればもっと具体的に 例① ⼀⼈でトイレまで⾏き⽤が⾜せる 例② 近所のスーパーまで歩いて買い物に⾏ける 例③ 安全に(誤嚥なく)⾷事ができる →これらの⽬標を⽴てられる根拠= 機能予後予測 リハ医の強み︕
14. ⽬標を⽴てるために • 患者さんの背景を知ろう︕ Ø背景テンプレート p ⾃宅環境︓家屋、階数、⼿すりなど p 家族︓同居家族、サポート⼒ p 病前ADL︓⾷事、排泄、移動など p 介護保険︓要介護○ いつから p 職業・趣味︓通う⼿段や距離も(もともとやっていたことも) ※ この順だと聞きやすいです
15. (⾃宅)環境の⼤切さ チェックポイント p ⼾建て or 集合住宅 p 何階 p エレベーターの有無 p 周辺の道路(坂、階段の有無) (リハ医は以下も) p 寝具(ベッド or 布団) p 屋内の段差 (⽞関、⾵呂、トイレなど) p ⼿すり(⽞関、階段、⾵呂、トイレなど) p トイレ(洋式 or 和式) p 間取り(⽞関〜寝室〜トイレの距離など) も有⽤︕
16. 家族の⼤切さ • ⾃宅退院にはADLと同居家族の⼈数・協⼒度が重要︕ ADLの評価⽅法︓FIM(18〜126点) ⾃宅復帰Index=退院時FIM+(同居家族⼈数×協⼒度)×10-60 【家族の協⼒度】 0︓主治医からの来院要請に応じようとしない 1︓主治医から連絡したときのみ来院 2︓⾝の回りのこと(洗濯やお⾦)の⼿配に来院 3︓週2回程度の⾯会 4︓週2回程度の⾯会+病後の⽣活設計について 積極的に話し合う姿勢がある 5︓ほぼ毎⽇⾯会し、病棟でのADL訓練に参加 ⼩⼭哲男,道免和久︓脳卒中患者の⾃宅復帰指標の作成.リハ医学 45(Suppl):S391,2008
17. 家族の⼤切さ ⾃宅復帰Index=退院時FIM+(同居家族⼈数×協⼒度)×10-60 例1︓・退院時FIM80点/126点(屋内歩⾏なんとか⾃⽴) ・家族が息⼦3⼈ ・協⼒度0(主治医からの来院要請に応じようとしない) ⾃宅復帰Index=80+(3×0)×10-60=20 →⾃宅復帰率 5% ⼩⼭哲男,道免和久︓脳卒中患者の⾃宅復帰指標の作成.リハ医学 45(Suppl):S391,2008
18. 家族の⼤切さ ⾃宅復帰Index=退院時FIM+(同居家族⼈数×協⼒度)×10-60 例2︓・退院時FIM80点/126点(屋内歩⾏なんとか⾃⽴) ・家族が妻1⼈、娘1⼈ ・協⼒度4(週2回程度の⾯会+病後の⽣活設計について積極的に話し合う) ⾃宅復帰Index=80+(2×4)×10-60=100 →⾃宅復帰率 約95% ⼩⼭哲男,道免和久︓脳卒中患者の⾃宅復帰指標の作成.リハ医学 45(Suppl):S391,2008
19. 患者さんはどんなADL︖
20. 患者さんはどんなADL︖ 1 ⾷事 2 整容 FIM セルフケア 2 整容 2 整容 3 清拭 セルフケア 4 更⾐(上⾐) 社会認識 機能的⾃⽴度評価法) 17 問題 18 記憶 3 清拭 7 排尿管理 14 理解 14 理解 コミュニケーション コミュニケーション 8 排便管理 15 表出 15 表出 9 ベッド・⾞いす移乗 16 社会的交流 16 社会的交流 移乗 10 トイレ移乗 社会認識 4 更⾐(上⾐) 排泄 10 トイレ移乗 移乗 11 浴槽・シャワー移乗 12 歩⾏・⾞いす 17 問題解決 社会認識 11 浴槽・シャワー移乗 18 記憶 5 更⾐(下⾐) 6移動 トイレ動作 9 ベッド・⾞いす移乗 移動 4 更⾐(上⾐) 18項⽬をそれぞれ1〜7点で評価 1排泄 ⾷事 8 排便管理 15 表出 6 トイレ動作 1 ⾷事 7 排尿管理 14 理解 16 社会 (Functional Independence Measure 5 更⾐(下⾐) 6 トイレ動作 移乗 3 清拭 セルフケア 5 更⾐(下⾐) 排泄 コミュニケーション 12 歩⾏・⾞いす 17 問題解決 18 記憶 13 階段昇降 7 排尿管理 8 排便管理 9 ベッド・⾞いす移乗 10 トイレ移乗 11 浴槽・シャワー移乗 12 歩⾏・⾞いす どれが⾃⽴でどれが介助必要か 家族にも聞いてみる︕
21. FIMを⽤いた機能予後予測 対象︓ 発症前ADLが⾃⽴していた初発かつ テント上病変の脳卒中患者 発症1〜2ヶ⽉⽬のFIMの推移から 発症6ヶ⽉後までのFIMを予測できる 回復期病院⼊院から数週間で、退院時の ADLがイメージできる Koyama T, et al.Clin Rehabil 19:779-789,2005
22. どんな病気でもリハビリOK? リハビリの種別 疾患名 対象 脳血管疾患等リハビリ 脳梗塞、脳出血、脳外傷、末梢神経障害、パーキンソン病など PT・OT・ST 廃用症候群リハビリ 急性疾患等に伴う安静による廃用症候群 一定程度以上の基本動作能力などの低下を来しているもの PT・OT・ST 呼吸器リハビリ 肺炎、肺腫瘍、COPDなど PT・OT・ST 運動器リハビリ 体幹・上下肢の骨折、関節の変性疾患など PT・OT 心大血管疾患リハビリ 急性心筋梗塞、開心術後、大血管疾患、慢性心不全など PT・OT → ほとんどの疾患・病態でリハビリ可能︕ 【注意点】 ü 「○○の疑い」は× (確定病名で処⽅を) ü 筋⼒低下、倦怠感、認知症などは病名としては適応外
23. メニュー • リハ医という存在 • リハビリの処⽅について • 3種類の療法⼠
24. 3種類の療法⼠(PT・OT・ST) 療法⼠ ︓⼤学・専⾨学校で3〜4年間の専⾨教育を受け国家資格を有する、リハビリの専⾨家 ST(⾔語聴覚⼠) 3万2863⼈(2019年) PT(理学療法⼠) 17万2285⼈(2019年) OT(作業療法⼠) 9万4241⼈(2019年)
25. 理学療法⼠ PT︓Physical Therapist 「⼿⾜を動かす」「⽴つ・座る」「歩く」 などの⽇常⽣活に必要な基本的動作能⼒の 評価・訓練を⾏う。 運動のスペシャリスト • 最⼤勢⼒ • 廃⽤症候群などでまず処⽅
26. 作業療法⼠ OT︓Occupational Therapist • ⾷事、排泄、⼊浴などの応⽤動作の訓練 を⾏う。 • 認知機能や⾼次脳機能(主に⾔語⾯以 外)の評価・訓練を⾏う。 • 精神⾯の評価、介⼊も得意(精神科OT) ⾝体や頭を使う「作業」の スペシャリスト
27. ⾔語聴覚⼠ ST︓Speech-Language-Hearing Therapist • ⾔語障害(うまく話せないなど) • ⾳声障害(声が出しづらいなど) • 嚥下障害(ものを飲み込みづらい) に対して評価・訓練を⾏う。 話すこと、聞くこと、⾷べる ことのスペシャリスト • 聴⼒検査も可能
28. リハビリで⾏っていること リハビリ1単位=20分間 ・評価︓ 筋⼒、関節可動域、歩容、⽇常⽣活動作、認知機能 嚥下機能評価(嚥下内視鏡、嚥下造影) リハ医 ・治療︓ l 筋⼒/可動域低下 →筋トレ、ストレッチなど l 持久⼒低下 →歩⾏訓練、エアロバイクなど l 嚥下障害 →嚥下訓練、⾷事形態の調整など
29. 嚥下間接訓練の⼀例 ぜつ ぜんぽう ほじ えんげ ⾆前⽅保持嚥下 ü ⾆を前⻭で軽く挟んだまま、嚥下する ü 10回/セット 1⽇3セット 喉頭を挙上する筋群 を鍛えられます︕ 詳しくは東京病院リハビリ科YouTube動画にて︕ https://youtu.be/BOIbjVP6wm0
30. リハビリで⾏っていること (他にもロボット、電気刺激療法、ボツリヌス注射などなど・・・) ・代償⼿段の検討︓ l 杖、装具、⾃助具などの検討、練習、(⼀部)装具の処⽅ 短下肢装具 ⾃助具︓箸ぞうくん® リハ医 + 義肢装具⼠ + PT ・その他︓ l 公共交通訓練 電⾞・バスを利⽤できるか評価 l 家屋調査 ⾃宅に同⾏し実際に⽣活できそうか評価 l 調理訓練 買い物+調理 安全に正しく⾏えるか評価
31. 対応する認知機能 概念 具体的行為 リハビリで⾏っていること 対応する高次脳機能 為全体の計画を行 目 的 地 と 最 善 の 経 路, 時 間 の 選 遂行機能,自己の能力の認識 画の変更を行う認 定,危険の予測と回避 周囲との関係をコ ほ か の 自 動 車 と の 車 間 距 離 の 維 注意機能,遂行機能,視覚走査能 認知過程 持,スピード調節,人や障害物の 力,時間推定能力,視空間認知機 回避 能,視覚・運動変換能力,情報処 理速度,情動のコントロール l ⾃動⾞運転再開 脳卒中などで障がいを持った患者さんが安全に運転再開でき るか評価し、訓練や⾞両の改造などを⾏う ※ 判定は公安委員会が⾏う 車を操作する認知 ブレーキ,アクセル,ハンドルを 注意機能,運動感覚機能,捜査知 操作し,一定のスピードを維持し 識,視覚・運動変換能力 走行レーンを運転操作する そう 行う場合もあります2). ついて記載しました.脳 ビリテーションを経て運 あるため,患者が運転再 価も含めリハビリテー ければ幸いです. 修.脳卒中後の自動車運 歯薬出版;2017. 医のための疾病と自動車運 . 学医療センター・ラスク研 プログラム―「脳損傷者通 頭葉機能の定義(前編) .総 06;34:487 92. of driver models:what 図3 図6 ドライビングシミュレーター ドライビングシミュレーター 写真提供︓(株)HONDA 写真提供: (株)HONDA. Human behavior and traffic safety. New York:Plenum Press;1985, 485 520. 5)武原 格,一杉正仁,渡邉 修,他.脳損傷者の自動 車運転再開に必要な高次脳機能評価値の検討.Jpn J ステアリンググリップ 図4 補助ペダル ⽚⼿でハンドルを操作するためのグリップ 写真提供︓(有)フジオート 写真提供: (有)フジオート. 写真提供:Gazoo. するためのステアリンググリップ( 図 3 ) ,補助ペ 自己認 ダル( 図 4 )などがあげられます. 遂行機 一方で,高次脳機能障害は失認,失行,半側空間 無視など目に見えない障害であり,運転再開の判断 にはより専門的見地が求められます(後
32. 安全にリハビリを⾏うために ①安静時脈拍 40/分以下または 120/分以上 リハビリ中⽌基準 (積極的なリハビリを実施 しない場合) ②安静時収縮期⾎圧 70mmHg以下または200mmHg以上 ③安静時拡張期⾎圧 120mmHg以上 ④労作性狭⼼症がある ⑤⼼房細動のある⽅で著しい徐脈または頻脈がある ⑥⼼筋梗塞発症直後で循環動態が不良 ⑦著しい不整脈がある pバイタルサインの異常 p急性の⼼疾患を疑う所⾒ ⑧安静時胸痛がある ⑨リハ実施前にすでに動悸・息切れ・胸痛がある ⑩座位でめまい,冷や汗,嘔気などがある ⑪安静時体温が 38℃ 以上 ⑫安静時酸素飽和度(SpO2)90%以下 リハビリはリスクを伴う 医療⾏為︕ 前⽥真治︓リハビリテーション医療における安全管理・推進のための ガイドライン.Jpn J Rehabili Med,vol44:384-390, 2007
33. リハビリで注意すべき⾎液検査データ ・好中球減少︓好中球500/μL以下で感染のリスクが⾼い ・貧⾎︓明確な基準なし Hb8g/dL以下または急なHb低下が⾒られる際は介⼊控える ・⾎⼩板減少︓ 1­2万/μL 抵抗運動を⾏わない 1万/μL以下 積極的な介⼊を⾏うべきではない がんのリハビリテーション がんのリハビリの実際・リスク管理 ・Dダイマー⾼値︓ 施設で定めた基準値(<500ng/mLあるいは<1μg/mL)を超える +下肢の腫脹、熱感など →DVTを疑う︕ 肺⾎栓塞栓症および深部静脈⾎栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)を参照
34. リハビリ⾒学のススメ Step1︓ 患者さんのリハビリの時間を調べる(電⼦カルテ、看護師) Step2︓ ベッドサイド or リハビリ室に⾏ってみる ✔ 療法⼠は⼤歓迎︕ (ただし認知機能の検査中などは同席してOKか配慮を) ✔ 全部⾒なくてよい(3分でも5分でも・・・) Step3︓ リハビリで何を、何のためにやっているか知る ✔ 患者さんの最⼤のパフォーマンスを⾒る ✔ 療法⼠が医師に感じる「壁」を取り除く
35. Take Home Message • リハビリ科医は活動をみる希少な医師である。 • リハビリは処⽅するもので、根拠に基づく⽬標設定が重要である。 • ⾃宅環境、家族などの背景を知ることが⼤切である。 • PT>OT>STの⼈数順であり、適切に処⽅する。 • リスク管理は医師の役割である。 • 明⽇から担当患者さんのリハビリをぜひ⾒学してください︕