#4.
バスケ部での経験と 脳科学への興味が 医師を目指す原点に Powered by
#5.
医師を⽬指されたきっかけを教えてください Antaa 編集部 医学部を医学部を⽬指そうと思ったのは⾼校⽣の時です。 それまでは医療に特別な興味はありませんでしたが、部活での 怪我を治療する過程や、トレーニングを通じてパフォーマンス が向上していくことに触れ、次第に⾝体に対する興味が湧いて きました。 部活はバスケ部だったのですが、練習内容をノートに記録した り、コンディショニングに関する本を読んだりしていたこと も、医学への関⼼を深めるきっかけになったと思います。 ⽬指そうと思ったのは⾼校⽣の時です。
#6.
医師を⽬指されたきっかけを教えてください Antaa 編集部 あと、⼦供の頃に読んだ『海⾺ 脳は疲れない(新潮⽂庫:池 ⾕裕⼆、⽷井重⾥著)』に⼤きな影響を受けました。 可愛らしいイラストと共に、脳の機能に興味を持つように なったこともきっかけのひとつかもしれません。 でも、現役時代は学⼒が⾜りず、理学療法学科や⽣命科学 などの医学部以外の進学も考えました。最終的には、幅 広い知識を学べる医学部に進みたいという思いが強くな り、浪⼈して医学部を⽬指すことを決意しました。
#7.
診療科はどのように決められたのですか? Antaa 編集部 パフォーマンスを向上させることに興味があったこと と、兵庫県養成医師制度という地域枠で兵庫医科⼤学に ⼊学したため、卒業後の9年間は兵庫県内の医療機関で働 く義務がありました。これらの点を考慮して診療科を選 びました。 最初は内科や総合診療科に進むことを漠然と考えていまし たが、⼤学の授業や実習では、専⾨分化した領域で同じ臓 器‧疾患の話を座学で学んだんですが、あまり魅⼒を感じ なくて(笑)
#8.
専⾨分化した領域へはあまり興味がわかなかったと… Antaa 編集部 ⼀⽅で、リハビリテーション科は患者さんの⽣活に密接に関わ る診療科で、専⾨性がQOLにあることや、患者さんが良くなっ ていく過程を直接⾒ることができる点に興味を持ちました。 学⽣時代はリハビリテーション科に進みたいとずっと考えてい ましたが、地域枠の中ではリハビリテーション科のプログラム は選択肢が限られており、初期研修後の3年⽬には内科か総合 診療科を選ぶことになりました。 ⾃分の興味に最も近いと感じた総合診療科を選択しました。
#9.
地域医療の現実と違和感から 見つけた答え 生活に寄り添う 医療の重要性 Powered by
#10.
キャリアのターニングポイントと感じることはありましたか? Antaa 編集部 3年⽬に⾚穂市⺠病院で働き始めたときです。 鈴⽊先⽣ そこで、家庭医療を専⾨に学んでこられた先⽣に出会うこと ができました。 その先⽣に教えていただいたり、診療を横で⾒たりする機会 を得たことは、とても⼤きな経験になりました。
#11.
先⽣との出会いで特に印象に残ったことは? Antaa 編集部 特に印象に残っているのは、在宅医療での患者さんへのアプローチを間 近で⾒せてもらえたことです。 ⾷べ物がうまくのどを通らない患者さんへの在宅診療では、ご家族と⼀ 緒に何を⾷べるかを相談しながら決めていました。 「⼝に⼊れても飲み込めないものは無理せずに出す」という対応をして いましたが、これまでに習ってこなかった対応であり、 医学的な正しさだけではない、患者さんの⽣活に寄り添った医療の在り ⽅に触れる貴重な経験になりました。 この経験を通じて、⽣活に根差した医療の在り⽅の重要性を改めて実感 しました。
#12.
Antaa 編集部 たしかに病室にいる患者さんにの背景にある⽣活感は⾒えにくいのかもし れませんね。患者さんの⽣活が⾒えるという気づきは⼤切ですね 初期研修の際、地域に派遣されるということで「地域医療に進 むぞ!」と気合が⼊ってました。 しかし、実際にはずっと病院の中の勤務で、研修医として基本 を学ぶのに精⼀杯でした。 今こうしてお話しすることで、当時⾃分が感じていた「思って いた地域医療とは違うな」という違和感を思い出しました。 地域医療の本質を感じ取る余裕がなかったんですよね。
#13.
学⽣時代から「⽣活に根ざした医療」が⼼に響いていたのですね Antaa 編集部 そうですね。患者さんの⽣活の場に出向くことも楽し かったです。 鈴⽊先⽣ 他⼈の家に⾏って本棚を⾒ると、「⾯⽩いな」と 思ったり、「こんな本を読んでいるんだ」という発 ⾒があったりします。趣味が悪いと⾔われることもあ りますが(笑)。
#14.
出会いの中から、巡り巡って総合診療の道に進まれたのですね。 Antaa 編集部 研修を振り返ると、どの場⾯も新鮮で刺激的で楽しかったです が、今後ずっと続けていきたいと実感する部分は明確だったと思 います。 異なる環境で⾊んな⽴場の⽅と関わりながら仕事をするという変 化が楽しめたことも含めて、診療科の選択に影響しているのだと 思います。
#15.
地域医療で見つけた答え 患者の生活に寄り添う 医療のかたち Powered by
#16.
キャリアに悩んだ時はどうしていましたか? Antaa 編集部 キャリアの悩みはいつも感じているところでもあります(笑) いつも⼾惑いがあったりギャップを感じたりしていたのですが、 ⽬の前のことに取り組んで、その時々の出会いによって少しずつ 解消されていく感じです。 初期研修医の時は、考えていた地域医療とは異なる部分があり、 最初は葛藤や不満を抱えていました。 ただ、キャリアのターニングポイントでお話しした3年⽬で働い た⾚穂市⺠病院で家庭医療を実践している先⽣に出会えたこと で、気持ちが⼤きく変わりました。
#17.
キャリアのターニングポイントでの出会いの後はいかがでしたか Antaa 編集部 その後、豊岡市にある出⽯医療センターという地域の 50床ほどの病院に派遣されたのですが、 最初は⼾惑いました(笑)。 鈴⽊先⽣ というのも、急性期の標準治療をまだ学ばないといけない と考えていて、指導体制や研修環境として「地域の⼩さな 病院に派遣されて⼤丈夫だろうか」というネガティブな感 情が正直なところありました。
#18.
⼩規模病院での環境に不安を感じられたのですね Antaa 編集部 しかし、その病院は家庭医療のプログラムに参加しており、具体 的な課題や道しるべが明確に設定されていたため、 「地域の⼩さな病院で学べること」をイメージすることができ ました。 また、そのような環境だからこそ、より患者さんの⽣活に密着 した形で働くことができました。 急性期の病院では⾒えにくい退院後の⽣活や治療⽅針を考える 機会が増え、それによって地域医療の役割が⼀層明確になりま した。
#19.
Antaa 編集部 ⽬の前のことに真摯に向き合い、その時々の経験をしっかりと⾃分の糧と されてきたのですね。 これらの経験を通じて、地域医療や家庭医療が地域のニーズに合 致していることを実感し、病院の役割や地域医療の本質を考える ことができたのは⼤きな経験でした。 結果的に、専⾨研修を終えるという⽬標以上の学びがあったと感 じていて、前向きに捉えられるようになりました。 今、⾃分⾃⾝の経験をしっかり⾔語化できるようになったのは、 家庭医療のプログラムがあったからだと思います。
#20.
特に印象深かったことは? Antaa 編集部 その病院にいた時期は、ちょうどコロナが流⾏し始めた時期で もあり、地域に何を提供すべきかを院内で話し合いながら、シ ステムを作り上げる過程も経験しました。システムを改善し、 職種間や地域の⽅々と連携する中で、「これが地域医療だ」 「これが⾃分が好きな働き⽅だ」と強く実感したのです。 こうした経験を通じて、当初感じていた地域医療へのギャップ が徐々に解消され、私⾃⾝の地域医療に対する印象が変わった 転機となりました
#21.
Antaa Career相談を利用して 新しい挑戦への きっかけになった Powered by
#22.
Antaaのキャリア相談にお申込みいただいたきっかけを教えてください Antaa 編集部 キャリア相談に申し込んだのは、1年ほど前です。 鈴⽊先⽣ その頃、ちょうど派遣の義務年限が終わるタイミング で、今後のキャリアについて真剣に考える必要がある 時期でした。9年⽬を迎え、来年の4⽉からは⾃分で 選んだ勤務先で働く初めての機会になります。
#23.
初めての職場探しですね Antaa 編集部 これまでは⾃⾝の学びを⼤切にするものの「その場で 必要とされることを学ぶことが⼀番!」という気持ち で働いていたので、いざ⾃分で⾃由に職場を選べると なると「何をどう決めたらいいのだろう。難しいな」 と悩んでいました。 そんなときにAntaaのキャリア相談のメールが届き、申 し込んでみようと思ったのです。 鈴⽊先⽣
#24.
まずどのような相談からされましたか? Antaa 編集部 最初は勤務先を探すためのスケジュール感が全く掴めて いませんでした。 鈴⽊先⽣ しかし、キャリア相談を通じて 「今年度中にやっておくべきこと」や 「⾒学のタイミング」など、具体的なアドバイスをいただ けたことで、明確なイメージを持てるようになりました。
#25.
キャリア相談を通じて、キャリアへの向き合い⽅に変化はありましたか? Antaa 編集部 初回の相談では、気になる医療機関の名前をリストアップし、そ れらを⽐較‧分類してマッピングする⽅法を学び、このアプロー チのおかげでキャリアを考えることがずっと容易になりました。 また、医療機関の運営組織も判断材料になるという視点が新鮮 で、⾃分が⽬指す⽅向性とその組織が⽬指す⽅向性が⼀致してい るかどうかを⾒極めることの⼤切さにも気付きました。 このように、新しい視点を得られたことは⾮常にありがたかった です。
#26.
鈴⽊先⽣はご⾃⾝で積極に⾏動されている印象を持っています Antaa 編集部 キャリア相談では、「実際に⾒学に⾏ったり、オンラインで話を 聞いたりするのもいい」とアドバイスを受け、実際に⾜を運んで みることで、⾃分の興味がどこにあるのかを確認できました。 同時に、今の施設の良さに改めて気づくこともありました。実際 に話を聞き、⾒学することのメリットを実感しました。
#27.
⾒学など、⾏動に移すことができた⼀番の理由は何でしょうか? Antaa 編集部 以前は、⾃分で病院を選ぶ経験が全くなかったので、 初めてのことだから「まずは、いろいろやってみよ う!」とか「新しい挑戦をしてみよう!」と思えたこ とが⼤きかったですね。 すべての病院を⾒学したわけではありませんが、気に なる病院をリストアップして、実際に⾒学に⾏くなど ⾏動に移すことが⼤切だと思います。 鈴⽊先⽣
#28.
Antaa 編集部 ⾒学に⾏かれた病院とは、今でもコミュニケーションを取られているので しょうか? はい。実は昨年から教育にも関わることになり、すご く興味深いです。 患者さんの⾏動が変わる、できることが増えるという 過程を⾒ていることと似ていて、教育という切り⼝ で、単に仕事として働いてもらうだけではなく「何を 学んで欲しいのか。そのために必要な⽅略は何か」計 画を⽴て、評価していくことで研修医の先⽣⽅が変化 していくところに⾯⽩みを感じています。 鈴⽊先⽣
#29.
Antaa 編集部 ⾒学に⾏かれた病院とは、今でもコミュニケーションを取られているので しょうか? その関係で、今、faculty development の講習を受けているのですが、 ⾒学に⾏った病院の先⽣がたまたま同じ講習に参加されていて、時々お 話しすることがあります。そういったつながりから、その病院の取り組 みについての情報も⽿に⼊ってくることがあったりして、積極的に動い てみてよかったなと思います。 病院⾒学でのさまざまな出会いがある中で、今は研修医の指導を中⼼に したシステム作りに取り組みたいと考えるようになりました。 義務年限が明けても、あと⼀年は同じ病院で頑張りたいと思っていま す。
#30.
Antaa 編集部 研修医教育という新しい挑戦の中でも、病院⾒学を通じた出会いが活きて きているんですね。 そうですね。来年の勤務希望先が決まったので、最近は⾒学にあまり⾏ けていませんが、リハビリテーションと総合診療‧家庭医療の両⽴を⽬ 指していきたいので、まだ⾊々と悩みは尽きませんね。 リハビリテーションの専⾨医研修を終了するためには勤務先の制約があ るのですが、リハビリテーション専⾨医をとることを優先すべきか、そ れとも今の病院での教育に⼒を⼊れるべきか、取り組む順番や注⼒する 時期に悩んでいるところです。 両⽴できれば⼀番理想ですが、今の病院や医局の先⽣と相談しながら決 めていこうと思います。
#31.
原点に立ち返ることで気付いた、 リハビリテーションの価値を 総合診療・家庭医療で 広めたい思い Powered by
#32.
これまでご⾃⾝のキャリアを振り返るといかがですか Antaa 編集部 これまでをふり返ってみると、悩んだ時はいつも、初⼼に戻っ て「⾃分が何に興味を持っていたか」を振り返ることが多かっ たです。 学⽣時代は、脳の機能や⼈々の⽣活に興味がありましたし、⼩ さな病院に派遣されたときはチーム作りを楽しんでいました。 皆で何かを作り上げるのが好きだということを気づきました ね。結局は⾃分の興味‧関⼼に⽴ち返るのだと思います。
#33.
最後に鈴⽊先⽣のこれからの展望について教えてください。 Antaa 編集部 患者さんが⽣活に近い環境で安⼼‧安全に過ごせ、社会参加にまで関わ ることができるような診療をしていきたいですね。 今はリハビリテーションと総合診療‧家庭医療の両⽴を⽬指しています が、両⽴⾃体が⽬的ではありません。 リハビリテーションで学んだことは⾮常に⾯⽩く、障がいのある⼈がど のように⽣活し、仕事をしているのか、またどのように社会参加‧活動 を広げていくのかを学ぶことができました。より良い⽣活を送るための ⽀援でリハビリテーションの知識が活きています。 このリハビリテーションの重要性や⾯⽩さを、総合診療‧家庭医療の中 でも広めていければと思います。
#34.
患者さんがより良い⽣活を送ることを⼤切にされているんですね。 Antaa 編集部 リハビリテーションと総合診療‧家庭医療のどちらも 専⾨医の数は少ないかもしれませんが、両者は親和性 が⾼く、患者さんにとっても⼤事な領域だと思いま す。今後は、より多くの⼈にこの分野の重要性を知っ てもらえるよう努めていきたいです。 鈴⽊先⽣、ありがとうございました! 鈴⽊先⽣
#35.
\ 鈴⽊先⽣もご相談いただいました ∕ お申込みはこちらのフォームから、お気軽にご相談ください Powered by