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フレイルと耳鼻咽喉科の関係
#1. 完全保存版! ! つ 立 に 役 に 明日からの外来 フレイルと嚥下 フレイルと嚥下 栄養指導 基本から外来指導まで 基本から外来指導まで 誤嚥性肺炎 嚥下訓練 じびっこ@耳鼻咽喉科医
#2. ⽬次 01 02 03 フレイルと⽿⿐咽喉科の関係 嚥下のメカニズムと加齢の影響 外来でできる!フレイルと嚥下への指導!
#3. フレイルと⽿⿐咽喉科の関係 ②QT延⻑ 平均寿命が伸びる中で 健康でいられる期間が重要 厚⽣労働省のHPより引⽤
#4. フレイルと⽿⿐咽喉科の関係 フレイルとは? 運動機能や認知機能が低下し ⼼⾝の脆弱性が出現した状況 適切な介⼊・⽀援で ⽣活機能の維持・向上が可能な状態 可逆性であり適切な介⼊・⽀援が求められる
フレイルの簡単チェックと要素
#5. フレイルと耳鼻咽喉科の関係 フレイル簡単チェック 該当項目数 0項目→健常 1〜2項目→プレフレイル 3項目以上→フレイル 外来患者をしっかり拾いあげて 介入していくことが重要 改訂日本版フレイル基準(J-CHS基準)1(Satake S and Arai H. Geriatr Gerontol Int. 2020; 20(10): 992-993)より引用
#6. フレイルと⽿⿐咽喉科の関係 フレイルの3つの要素 加齢性変化をきっかけに起こる これらの背景をしっかり⾒定めて 治療介⼊する必要がある ⽿⿐咽喉科領域は これらに密接に関係している
#7. フレイルと⽿⿐咽喉科の関係 ⽿⿐咽喉科の役割 難聴 めまい/平衡障害 嚥下障害 今回は特に嚥下障害について解説
嚥下のメカニズムと加齢の影響
#8. ⽬次 01 02 03 03 フレイルと⽿⿐咽喉科の関係 嚥下のメカニズムと加齢の影響 外来でできる!フレイルと嚥下への指導!
#9. 嚥下のメカニズムと加齢の影響 嚥下の仕組み ⾷べ物を認識する ⇩ ⾷べ物を噛む ⇩ ⼝からのどへ輸送 ⇩ ごっくん・気管をブロック ⇩ ⾷道から胃へ 嚥下障害を⾒るときはどこが障害されているか⾒る
#10. 嚥下のメカニズムと加齢の影響 嚥下障害の流れ 加齢 嚥下障害 筋⼒低下 (サルコペニア嚥下障害) 早期に介⼊して嚥下障害を起こさせない
#11. 嚥下のメカニズムと加齢の影響 加齢性変化で起こる嚥下障害 咀嚼⼒の低下 喉頭の挙上⼒の低下 咽頭の感覚の低下 唾液の分泌量の低下など 窒息や誤嚥性肺炎の要因となる
嚥下障害の原因と死因割合
#12. 嚥下のメカニズムと加齢の影響 窒息の原因 お餅以外も窒息の要因となる
#13. 嚥下のメカニズムと加齢の影響 2023年死因割合 厚⽣労働省のHPより引⽤ 肺炎5位、誤嚥性肺炎は6位
#14. ⽬次 01 02 03 03 フレイルと⽿⿐咽喉科の関係 嚥下のメカニズムと加齢の影響 外来でできる!フレイルと嚥下への指導!
外来でできるフレイルと嚥下への指導
#15. 外来でできる!フレイルと嚥下への指導! 外来での栄養指導 指導のポイント ①1⽇3⾷を⾷べることを勧める ②⾷べているものと体重をチェック ③カロリーとタンパク量を意識してもらう 細かすぎると続かないので 少しずつ頑張ってもらう
#16. 外来でできる!フレイルと嚥下への指導! 特に重要!タンパク質! 筋肉を維持したい人 体重1kgあたり1g 筋肉を増やしたい人 体重1kgあたり1.2~1.5g 量を食べられない方には ご飯よりおかず(お肉を積極的に)
#17. 外来でできる!フレイルと嚥下への指導! 外来での栄養指導 ⻭が抜けたけど そのままだわ 硬いもの⾷べにくい ⼊れ⻭合わないけど 治しにいくの めんどくさいな オーラルフレイルと⾔ったりします
#18. 外来でできる!フレイルと嚥下への指導! オーラルフレイルチェックリスト 2 2 2 1 1 左の質問を点数化 0-2点:オーラルフレイルの危険性は低い 3点:オーラルフレイルの危険性あり 4点以上:オーラルフレイルの危険性が⾼い 1 1 1 項⽬をざっくり頭に⼊れとくだけでも 外来患者さんへの声掛けにつながる!
嚥下筋トレーニングと食形態調整
#19. 外来でできる!フレイルと嚥下への指導! 嚥下筋のトレーニング 外来での指導のコツ 実際の患者さんのおでこに触って ⼀度やってみることがオススメです 毎⽇⾷前にやる時間決めて 取り組みましょうと説明
#20. 外来でできる!フレイルと嚥下への指導! 全⾝運動も重要 ウォーキング スクワット カラオケ 全⾝の筋⾁量が保たれていると 嚥下は良好になりやすい
#21. 外来でできる!フレイルと嚥下への指導! 外来で指導する時間がない先⽣へ 森永乳業クリニコ株式会社のサイトから 無料でもらえるパンフレットが有⽤です ⾃分の外来でも患者さんに 説明した後に渡しています。 栄養やトレーニング内容も 今回のスライド以上にわかりやすく掲載 COIはありません
#22. 外来でできる!フレイルと嚥下への指導! 嚥下障害が疑わしければ 嚥下障害が進⾏しているケースは ⾷形態の調整や代償嚥下の検討が必要 嚥下内視鏡イメージ 安易に⾷形態を下げすぎるのは 良くないので適切な評価を (連携できる⽿⿐咽喉科やリハ科がいるといいな..)
まとめと著者プロフィール
#23. まとめ フレイルや嚥下障害の診療は 医療者側の気づきや介⼊が⼤切 今回の内容が広まれば幸いです @hirajibi @jibicco
#24. profile じびっこ 耳鼻咽喉科専門医 X 2022年8月に開始 医療者との交流目的 フォロワー約1900人 市中病院勤務 SNS総フォロワー8000人 Instagram 2023年2月に開始 一般の方への啓蒙活動 フォロワー約6200人