#3. 胸腔穿刺・ドレナージの適応と部位 それぞれの病態によって穿刺する場所(貯留しやすい部位) が異なることを把握しよう 膿胸 胸水、血胸 気胸 ・気胸 空気なので頭側(立位)、腹側(仰臥位)に貯留しやすい。 緊急脱気は第2,3肋間鎖骨中線上で行う。 ドレナージは仰臥位にて第4,5肋間中腋窩線上が多い。ただし、繰り返す気胸 などで胸壁と肺が癒着していることがあり、CTでチェックして癒着していない穿 刺ルートを探すこともある。 ・膿胸 尾側、背側に多いが原因となる肺炎の部位などによって異なる。 すべてが一つの腔となることは少なく、それぞれ隔壁を伴いいくつかの膿瘍腔 に分かれて存在することも多いため、CTなどで位置を把握し適切な部位に穿刺。 ・胸水、血胸 尾側・横隔膜上(立位)、背側(仰臥位)に貯留しやすい。 座位にて第6,7肋間中腋窩線上で行うことが多い。