#4.
そもそもガイドラインとは? 診断・治療の際に参考にする指標 過去の研究結果(論文)に基づいている 患者さんの個々の状況に、一律に当てはめるべきではない
#5.
世界の肺癌のガイドラインには
どのようなものがあるか? 以下のガイドライン等が使われているが、概ね内容は類似 日本のガイドライン(日本肺癌学会):今回はこちらを解説
アメリカのガイドライン(NCCN)
ヨーロッパのガイドライン(ESMO)
#6.
日本のガイドライン(ステージ4) 2023 年度版 日本肺癌学会 ステージ4の内容を整理する上でのポイント 基本的には薬物治療による全身療法 バイオマーカーを測定して薬物治療を決定する一助とする
#7.
非小細胞肺癌のバイオマーカーとは 分子標的薬の
適応を検討する指標 腫瘍における
ドライバー遺伝子変異 免疫チェックポイント阻害薬の適応を検討する指標
腫瘍における
PD-L1タンパク発現 バイオマーカーとは
血液、尿などの体液や組織に含まれるタンパク質や遺伝子等の物質
疾患の性質や治療に対する反応を推測する客観的な指標となる
#8.
臨床病期(ステージ)4期の治療の考え方
各々のドライバー遺伝子に対する標的療法
(分子標的薬)を検討 ドライバー遺伝子変異
(転座)あり 免疫チェックポイント阻害薬
を含む治療を検討 ドライバー遺伝子変異
(転座)なし 単独療法と複合療法がある
#9.
ドライバー遺伝子変異とパッセンジャー遺伝子変異 その遺伝子単独の変化で、
癌化が起こる ドライバー遺伝子変異(転座) 腫瘍細胞の性質を修飾するのみ
パッセンジャー遺伝子変異
定義について EGFR遺伝子変異,ALK融合遺伝子,ROS1融合遺伝子,BRAF遺伝子変異,MET遺伝子変異,RET融合遺伝子,NTRK融合遺伝子,KRAS遺伝子変異, HER2遺伝子変異
#10.
EGFR遺伝子変異について Common mutation
(90%以上はこちら) エクソン19欠失
またはL858R変異
Uncommon mutation
上記以外のタイプの変異
日本人の非小細胞肺癌において、最も多いドライバー遺伝子変異
EGFRとは細胞の成長や増殖に関わる上皮成長因子受容体
EGFR阻害剤(EGFF-TKI)はEGFRを抑制し、がんの増殖を抑える。
EGFR遺伝子変異は以下のように分類される。
#11.
EGFR遺伝子変異陽性(Common mutation)
ステージ4非小細胞肺癌に対する一次治療 PS: 0-1 PS: 2 PS: 3-4
#12.
パフォーマンスステータス(PS)とは 全身状態の指標の1つで、日常生活の制限の程度を示す
#13.
EGFR遺伝子変異陽性(Uncommon mutation)
ステージ4非小細胞肺癌に対する一次治療 E709X,G719X,S768I,P848,L861Q,エクソン19の挿入変異 エクソン20の
挿入変異 EGFR-TKI未治療のT790M変異
#14.
EGFR遺伝子変異陽性
ステージ4非小細胞肺癌に対する二次治療 T790M
変異陽性 T790M
変異陰性
#15.
ALK融合遺伝子陽性
ステージ4非小細胞肺癌に対する一次治療 PS: 0-1 PS: 2-4
#16.
ALK融合遺伝子変異陽性
ステージ4非小細胞肺癌に対する二次治療
#17.
ROS1融合遺伝子陽性・BRAF遺伝子変異陽性
MET遺伝子変異陽性RET融合遺伝子陽性
ステージ4非小細胞肺癌に対する一次治療
#18.
NTRK融合遺伝子陽性・KRAS遺伝子変異陽性・ HER2遺伝子変異陽性
ステージ4非小細胞肺癌に対する一次治療
#19.
ニボルマブ、ペムブロリズマブ、
アテゾリズマブ、デュルバルマブ等 PD-1/PD-L1阻害薬 イピリムマブ、トレメリムマブ等 CTLA-4阻害薬
免疫チェックポイント阻害薬の種類について ドライバー遺伝子変異/転座陰性非小細胞肺癌に対する治療〜免疫チェックポイント阻害薬が主役〜 免疫チェックポイント阻害薬の使用法には単独療法と複合療法(細胞傷害性抗癌薬との組み合わせ)がある
#20.
ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS 50%以上
ステージ4非小細胞肺癌に対する一次治療 PS: 0-1 PS: 2
#21.
ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS 1~49%
ステージ4非小細胞肺癌に対する一次治療 PS: 0-1 PS: 2
#22.
ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS 1%未満
ステージ4非小細胞肺癌に対する一次治療 PS: 0-1 PS: 2
#23.
ドライバー遺伝子変異/転座陰性
ステージ4非小細胞肺癌に対する二次治療 PS: 0-2 PS: 3-4
#24.
オリゴ転移に対しては局所療法の追加を考慮 ステージ4においては、原則局所療法は行わない
オリゴ転移とは、全ての病変に局所治療可能な3臓器以内、5個以下の転移を指す
オリゴ転移に対しては、薬物療法により病勢が安定している場合、局所療法(手術や放射線治療)の追加を行うよう推奨される
#25.
Take–Home Message 薬物治療を決定するために、ドライバー遺伝子変異(転座)
検査とPD-L1検査が必要であることを知っておこう!
#26.
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