新型コロナウイルス感染症_妊婦関連情報

1/31

柴田 綾子

柴田 綾子

淀川キリスト教病院

97370 page views
14034 content views

新型コロナウイルス感染症に関して妊婦さんや褥婦さんに関連する情報をあつめました

新型コロナウイルス感染症_妊婦関連情報

1.    2020/02/20  柴田綾子 Ayako Shibata 妊産婦に関する情報  新型コロナウイルス感染症
2. 2月20日時点での情報 妊婦の感染で重症化するという報告はない 胎児の奇形リスク上昇の報告はない 胎児の垂直感染は報告されていない  (出生36時間児の感染報告はあり) ・母が感染したときの授乳について ①日本産科婦人科学会:解熱後4日目から授乳開始 ②UNICEF    母体の状態がよければ   接触感染予防をしながらの授乳継続を推奨
3. https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/02/200218.pdf 2月18日発表
4. 日本婦人科感染症学会 http://jsidog.kenkyuukai.jp/images/sys/information/20200218221959-974E4E708B662686643F4919A2C71DDE113D65810D8C7E977E45488490067EC0.pdf
5. 日本産科婦人科学会 2月6日 http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20200206_coronavirus.pdf
6. http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326
7. ・期間:2020年1月20日~31日 ・中国の武漢大学に入院した妊婦9人の報告 9人とも帝王切開分娩 2人で胎児ジストレス 5人でリンパ球減少症 検体採取できた6人  羊水・母乳・さい帯血中にウイルスの検出無し
8. 妊婦のコロナウイルス感染症疑い → 必要時は単純胸部CTも検討 The Lancet February 12, 2020
9. 画像検査と妊婦  ・受精後10日まで:奇形発生率の上昇なし・妊娠10週まで:奇形を発生する可能性はあるが、   50mGy未満では奇形発生率を増加させない・妊娠9~26週:中枢神経障害の可能性があるが、    100mGy未満では影響しない ・妊娠27週以降:中枢神経系に悪影響なし・造影剤は妊娠中には極力使用しない 産婦人科ガイドライン2017
10. 産婦人科ガイドライン2017  妊娠中であっても 必要時は胸部X線/単純CTを施行
11.    注意すべき疾患 妊娠中の発熱 インフルエンザ 腎盂腎炎 風疹 4. パルボウイルス 5. 虫垂炎 6.リステリア菌
12.  レッドフラッグを必ず問診→陽性なら産婦人科へ相談を
13. レッドフラッグ 妊娠=おめでタイで覚える! 提供:福井陽介先生(イラスト:春柴)
14.  胎動(回数)減少とは? イラストAC 赤ちゃんの動きが少なく感じられること 胎動は妊娠20週前後で感じるようになる 赤ちゃんは20~40分毎に 寝たり起きたりしている →1時間動かないのはレッドフラッグ!
15. 「お腹が張る」とは?   ・1時間に1~2回は生理的に収縮   それ以上は多い →安静にしても続くようなら病院へ イラストAC 子宮筋が収縮して固くなる      +  下腹部に痛みを感じる (Braxton Hicks収縮)
16.   妊娠22週0日~妊娠36週6日の間 子宮の入口(子宮頸管)が短い/開いている状態 早産となるリスクが高い 切迫切迫早産とは? 日本産科婦人科学会HP
17. 妊娠中の風邪診療の流れ  
18.  妊娠中のインフルエンザ 重症化(肺炎)や入院リスクが高い 熱冷まし・頭痛薬の内服OK  ◯アセトアミノフェン  ✕ロキソニン (妊娠末期は禁忌) 抗インフルエンザ薬の内服を推奨  ◯タミフル・リレンザ・イナビル  △ゾフルーザ・ラピアクタ 不活化ワクチンは全妊娠期間中に安全に打てます
19.    妊娠中の腎盂腎炎 重症になりやすい 子宮収縮が起こりやすい ⚪治療 ・ペニシリン系 ・セフェム系 ❌  ・キノロン系 ・テトラサイクリン系 Image:厚生労働省重篤副作用疾患別対応マニュアル
20.  妊娠中の無症候性細菌尿 腎盂腎炎になるリスク20~30倍高い 症状がなくても細菌尿は治療対象 ⚪治療例   アモキシシリン(サワシリン)   1日3~4回,3~7日間投与 ❌ キノロン系、テトラサイクリン系、ST合剤 JAID/JSC 感染症治療ガイドライン尿路感染症・男性性器感染症2015 
21.  妊娠中の発熱+皮疹 風疹  先天性風しん症候群リスク  母子手帳の風疹抗体(HI)を確認  疑う場合は「風疹IgM、HI」を採血  パルボウイルス感染症  発熱、関節痛、皮疹  子供との接触歴を確認  疑う場合は「PVB19 IgM抗体」を採血
22. 妊婦と虫垂炎  妊娠中の急性腹症の中でもっとも頻度が高い。  穿孔すると早産や胎児死亡のリスクが上昇 疑った場合 超音波検査    ↓ 2. 単純MRI    ↓ 3. 単純CT Illustration © 2015 Chris Gralapp
23. 妊娠期間後半 26 週以降に重症化しやすい。 初期症状   かぜ様、発熱・筋肉痛、吐き気や下痢 原因  生ハム・未殺菌乳、ナチュラルチーズ  スモークサーモンなどの魚介類加工品など 治療  血液培養+アンピシリン2g 4時間毎  妊娠中のリステリア感染症
24.  授乳中の薬 多くの薬は安全に使用可能 <授乳中に注意が必要な薬> ・抗てんかん薬 ・抗うつ薬 ・抗不安薬 ・オピオイド(リン酸コデイン) ・炭酸リチウム ・ヨウ素 ・抗がん剤 産婦人科ガイドライン2017
25. 授乳中の造影剤 日本医学放射線学会 造影剤安全性委員会2019年06月27日
26.
27. 授乳中に安全に使用できると考えられる薬 -  国立成育医療研究センターHP
28. 【参考資料】愛知県 薬剤師会 愛知県薬剤師会  妊婦・授乳婦医薬品適正使用推進研究班
29. 【参考資料】大分県 『母乳と薬剤』研究会
30. (LactMed)  Drugs and Lactation Database
31. 詳細はこちら