#4.
MATTERSとは? 過剰摂取における情報収集のためのゴロ Verhoeven AR, et al; Deadly Drug Ingestions. Physician Assist Clin. 2017; 2: 449-463.
#5.
カルシウム拮抗薬中毒の重要なAction!
#6.
カルシウム拮抗薬中毒は何が怖い? 平均動脈圧(MAP) = 心拍出量(CO) × 全身血管抵抗(SVR)
心拍出量と全身血管抵抗の低下により低血圧が起こる 非ジヒドロピリジン系(non-DHP)
心筋のCaチャネルに親和性が高い
心拍数、1回拍出量ともに低下させる
ベラパミル、ジルチアゼムなど ジヒドロピリジン系(DHP)
血管平滑筋のCaチャネルに親和性が高い
全身血管抵抗が低下
反跳性頻脈をきたしやすい
アムロジピンなど 大量過剰摂取ではチャネルへの選択性が消失し、COとSVRのどちらも低下しうる Curr Opin Crit Care. 2024 Dec 1;30(6):603-610. PMID: 39503210
#7.
なぜCCB中毒では高血糖になるの? インスリン分泌の生理学
①細胞内グルコース濃度上昇
②ATP産生増加
③ATP依存性Kチャネル閉鎖
④膜電位の上昇(脱分極)
⑤電位依存性Caチャネル開口
⑥インスリン分泌 インスリン分泌が阻害されるから Glu K+ Ca2+ 膵臓ランゲルハンス島 β細胞
#8.
なぜCCB中毒では高血糖になるの? インスリン分泌の生理学
①グルコース濃度上昇
②ATP産生増加
③ATP依存性Kチャネル閉鎖
④膜電位の上昇(脱分極)
⑤電位依存性Caチャネル開口
⑥インスリン分泌 インスリン分泌が阻害されるから Glu ATP K+ 膵臓ランゲルハンス島 β細胞
#9.
なぜCCB中毒では高血糖になるの? インスリン分泌の生理学
①グルコース濃度上昇
②ATP産生増加
③ATP依存性Kチャネル閉鎖
④膜電位の上昇(脱分極)
⑤電位依存性Caチャネル開口
⑥インスリン分泌 インスリン分泌が阻害されるから Glu ATP 膵臓ランゲルハンス島 β細胞
#10.
なぜCCB中毒では高血糖になるの? インスリン分泌の生理学
①グルコース濃度上昇
②ATP産生増加
③ATP依存性Kチャネル閉鎖
④膜電位の上昇(脱分極)
⑤電位依存性Caチャネル開口
⑥インスリン分泌 インスリン分泌が阻害されるから Glu ATP 脱分極 膵臓ランゲルハンス島 β細胞
#11.
なぜCCB中毒では高血糖になるの? インスリン分泌の生理学
①グルコース濃度上昇
②ATP産生増加
③ATP依存性Kチャネル閉鎖
④膜電位の上昇(脱分極)
⑤電位依存性Caチャネル開口
⑥インスリン分泌 インスリン分泌が阻害されるから Glu ATP 脱分極 Ca2+ 膵臓ランゲルハンス島 β細胞
#12.
なぜCCB中毒では高血糖になるの? インスリン分泌の生理学
①グルコース濃度上昇
②ATP産生増加
③ATP依存性Kチャネル閉鎖
④膜電位の上昇(脱分極)
⑤電位依存性Caチャネル開口
⑥インスリン分泌 インスリン分泌が阻害されるから Glu ATP 脱分極 Ca2+ 膵臓ランゲルハンス島 β細胞
#13.
なぜCCB中毒では高血糖になるの? インスリン分泌が阻害されるから Glu ATP 脱分極 Ca2+ CCB中毒ではこのCaチャネルが阻害 non-DHPでは、動物実験や観察研究で予後悪化と関連がある
一方、アムロジピン中毒ではこの効果は証明されていない Curr Opin Crit Care. 2024 Dec 1;30(6):603-610. PMID: 39503210
Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017
#14.
アムロジピン中毒の頻度は? CCB中毒のうち約70%を占める Clin Toxicol (Phila). 2024 Dec;62(12):793-1027. PMID: 39688840 2023年に米国の中毒データベースに登録されたCCB中毒例の報告数
#15.
アムロジピン中毒における”Time”に関する注意点は? 他のCCBに比べて症状発現が遅く長引くかもしれない https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00058775.pdf Accessed on February 9, 2025
https://medical2.eisai.jp/fileviewer/pdf_downloader.php?access_key=fywpgjbm9d Accessed on February 9, 2025
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00000562.pdf Accessed on February 9, 2025
Cardiovasc Toxicol. 2017 Oct;17(4):482-486. doi: 10.1007/s12012-017-9421-3. PMID: 28766181 主なCCBのTmaxとT1/2 徐放性製剤やアムロジピンではODから少なくとも24時間は症状がなくても経過観察が必要である
#16.
アムロジピンと併用すると重症化しうる薬剤は? 豪州の多施設共同後ろ向き観察研究
P:14歳以上のDHP中毒患者
E:ACE阻害薬/ARBあり(Mixed)
C:ACE阻害薬/ARBなし(Single)
O:最低の収縮期血圧(SBP)と平均動脈圧(MAP) ACE阻害薬やARBを併用すると低血圧が増悪する Mixed群はSingle群と比較して、有意にSBPとMAPが低かった Clin Toxicol (Phila). 2021 Jun;59(6):464-471. PMID: 33021397
#17.
CCBの中毒量や致死量はどのくらいか? <アムロジピン>
50~500mg(自殺企図の過剰投与による症例報告) <ベラパミル>
800mg~24,000mg(致死例、致死例の症例報告) J Anal Toxicol. 2006 Jun;30(5):346-51. PMID: 16839474. Am J Forensic Med Pathol. 2007 Jun;28(2):137-40. PMID: 17525564.
#18.
カルシウム拮抗薬中毒の治療はどのように組み立てる? 平均動脈圧(MAP) = 心拍出量(CO) × 全身血管抵抗(SVR)
MAP=HR×SV×SVR HR、SV、SVRに分けて考える CO = 心拍数(HR) × 1回拍出量(SV) を代入 CCB中毒の際に臨床医が考慮すべきMAPの構成要素と治療薬の作用点を簡易的に示した
#19.
病態の首座がどこにあるかはどのように考える? 薬剤の種類、エコー、侵襲的な循環動態モニタリング CCB中毒の際に臨床医が考慮すべきMAPの構成要素と治療薬の作用点を簡易的に示した DHP (アムロジピンなど) で 低下しやすい
#20.
CCB中毒の際に臨床医が考慮すべきMAPの構成要素と治療薬の作用点を簡易的に示した non-DHP (ベラパミルなど) で低下しやすい 病態の首座がどこにあるかはどのように考える? 薬剤の種類、エコー、侵襲的な循環動態モニタリング
#21.
病態の首座がどこにあるかはどのように考える? 薬剤の種類、エコー、侵襲的な循環動態モニタリング CCB中毒の際に臨床医が考慮すべきMAPの構成要素と治療薬の作用点を簡易的に示した 大量の過剰投与では、DHPかnon-DHPに関わらず全てが低下しうる
エコーや侵襲的な循環動態モニタリングも併用する
#22.
アトロピンの使い方は? Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 0.5-1mgを最大3mgまで IV
MAP= HR × SV × SVR 主な作用点
#23.
グルコン酸Ca 3g (グルコン酸Ca8.5%溶液40mL) IV ※必要に応じて10~20分ごとに3~4回まで繰り返す カルシウム製剤の使い方は? Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 MAP= HR × SV × SVR 主な作用点
#24.
持続静注もあり(グルコン酸Ca 0.06-0.12g/kg/hr) ※グルコン酸Ca8.5%だと 0.7-1.4ml/kg/hrで持続静注する カルシウム製剤の使い方は? Crit Care Med. 2017 Mar;45(3):e306-e315. PMID: 27749343
Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 MAP= HR × SV × SVR 主な作用点
#25.
CCB中毒において、High Dose Insulin(HDI)はなぜ効果的なのか? 内因性インスリン不足を外因性インスリンで補充し 心筋収縮力を増強するため Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 中毒による心原性ショック non-DHPの重症中毒 グルコースを心臓へ取り込めない 心原性ショックの増悪 心臓代謝の基質が
脂肪酸からグルコースへ変化 インスリン分泌抑制
#26.
CCB中毒において、High Dose Insulin(HDI)はなぜ効果的なのか? 内因性インスリン不足を外因性インスリンで補充し 心筋収縮力を増強するため Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 中毒による心原性ショック non-DHPの重症中毒 グルコースを心臓へ取り込めない 心原性ショックの増悪 心臓代謝の基質が
脂肪酸からグルコースへ変化 インスリン分泌抑制 大量のインスリンを投与することでグルコースの心臓への取り込みを促進する
#27.
HDIの使い方は? インスリン 1U/kg ボーラス静注 → インスリン 1U/kg/hr 持続静注 Am J Emerg Med. 2018 Oct;36(10):1817-1824. PMID: 29452919
Circulation. 2023 Oct 17;148(16):e149-e184. PMID: 37721023
Curr Opin Crit Care. 2024 Dec 1;30(6):603-610. PMID: 39503210
Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 MAP= HR × SV × SVR 主な作用点 ※10U/kg/hrまで増量可
#28.
HDIを実施する上で留意すべき補足点 <体液過剰を防ぐためのインスリン持続静注の希釈方法>
例) ヒューマリンR200Uを生食18mlに希釈して10U/mlの溶液を作成する
<血糖管理>
血糖値が300mg/dl未満の時、インスリン開始前に0.5g/kgのブドウ糖 (50%ブドウ糖1ml/kg) を静注してインスリンのボーラス静注を開始する
0.5g/kg/hでブドウ糖点滴を開始する (CVからの投与が望ましい)
<カリウム値の管理>
軽度の低K血症の方が心収縮力は増強されるため、K3mEq/Lまで許容する
Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017
J Toxicol Clin Toxicol. 1999;37(4):463-74. PMID: 10465243
#29.
血管収縮薬の使い方は? ノルアドレナリンを、SVやSVRをモニタリングしながら 適切なMAPとSVRが得られるように0.5γまで増量する Ann Emerg Med. 2013 Sep;62(3):252-8. PMID: 23642908
Clin Toxicol (Phila). 2017 Apr;55(4):285-304. PMID: 28152638
Curr Opin Crit Care. 2024 Dec 1;30(6):603-610. PMID: 39503210
Circulation. 2023 Oct 17;148(16):e149-e184. PMID: 37721023
Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 MAP= HR × SV × SVR 主な作用点
#30.
メチレンブルー (MB) の使い方は? 1-2ml/kgを静注し、必要に応じて繰り返し投与する Curr Opin Crit Care. 2024 Dec 1;30(6):603-610. PMID: 39503210
Circulation. 2023 Oct 17;148(16):e149-e184. PMID: 37721023
J Med Toxicol. 2018 Mar;14(1):100-103. PMID: 29134498
Clin Toxicol (Phila). 2016 Aug;54(7):547-55. PMID: 27196698
Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 MAP= HR × SV × SVR 主な作用点
#31.
メチレンブルー (MB) の使い方は? 1-2ml/kgを静注し、必要に応じて繰り返し投与する Curr Opin Crit Care. 2024 Dec 1;30(6):603-610. PMID: 39503210
Circulation. 2023 Oct 17;148(16):e149-e184. PMID: 37721023
J Med Toxicol. 2018 Mar;14(1):100-103. PMID: 29134498
Clin Toxicol (Phila). 2016 Aug;54(7):547-55. PMID: 27196698
Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017 MAP= HR × SV × SVR 主な作用点 難治性のアムロジピン中毒の治療の主軸になるかも??
#32.
VA-ECMOの適応は? ※重度のSVR低下をCOで補うために、central ECMOやImpellaを導入された症例報告もある Circulation. 2023 Oct 17;148(16):e149-e184. PMID: 37721023
World J Emerg Med. 2022;13(4):283-289. PMID: 35837565
ASAIO J. 2024 May 1;70(5):404-408. PMID: 38165982
Clin Toxicol (Phila). 2017 Nov;55(9):1014-1015. PMID: 28644683
J Extra Corpor Technol. 2023 Dec;55(4):206-208. PMID: 38099637 標準的な薬物療法に反応しない心原性ショック MAP= HR × SV × SVR 主な作用点
#33.
VA-ECMOを予測する因子は? 脈圧<35mmHg、LVEF<20% 心毒性薬物による心原性ショックにおいて、ECMOを予測する因子は
病院前の時点で脈圧が35mmHg未満、
またはICU入室時のLVEFが20%未満とする報告あり World J Emerg Med. 2022;13(4):283-289. PMID: 35837565
#34.
その他の治療法のまとめ Circulation. 2023 Oct 17;148(16):e149-e184. PMID: 37721023
Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, 11th ed edited by Nelson LS, et al, New York, USA, McGraw Hill, 2017
#35.
カルシウムチャネル拮抗薬中毒の Action × MATTERS Action!
低血圧の原因が、心拍数、一回拍出量、血管抵抗のどこにあるのかを考え介入する
あ
①カルシウム製剤 ②アトロピン ③HDI ④血管収縮薬 ⑤メチレンブルー ⑥VA-ECMO 【略語】 DHP:ジヒドロピリジン系、non-DHP:非ジヒドロピリジン系、High Dose Insulin:HDI 例:グルコン酸Ca 8.5% 40mL 例:インスリン 1U/kg 例:メチレンブルー 1-2ml/kg