テキスト全文
慢性腎臓病の概要と目的
#3. はじめに 今回は保存期CKDについての内容になります
慢性腎臓病の診断と原因
#4. 目次 専門医にちゃんと紹介できるようになろう! かかりつけでできるちゃんとした治療を学ぼう!
#5. ある日の外来で… 健診でCreが1.4あって
心配できたんですが… 歳のせいですね!
このまま様子をみましょう!
#6. 腎機能障害を見つけたら まず急性なのか慢性なのか判断しよう!
慢性の場合は原因が何か考えよう!
#7. 慢性腎臓病 原因疾患 糖尿病 糸球体腎炎 腎硬化症
専門医への紹介基準と目的
#9. 検査したところ… HbA1c 7.3%
Glu 150mg/dL
尿蛋白 3+
尿潜血 2+ やっぱり糖尿病か。
適当に血糖値下げときゃ
いいでしょ。
#10. 注意点 プライマリ・ケア 専門医 の場合も
#12. 専門医に紹介する目的 原因精査 腎代替療法 進行抑制
専門医に伝えるべき情報
#17. 専門医に伝える情報 基礎疾患(DM,HTなど) 腎機能推移・尿検査 認知能力・ACP 原因精査 腎代替療法 進行抑制
腎代替療法の種類と概要
#18. 腎代替療法 血液透析 腹膜透析 腎移植 簡単に説明して詳しくは専門医で!
#19. 慢性腎臓病 紹介 まとめ 慢性腎臓病の原因を考えよう! 紹介の基準と目的を押さえよう!
#20. 治療について 紹介する基準はわかったんですけど
かかりつけではどこまで治療しますか? エビデンスがある部分だけ
押さえればそんなに難しくないよ!
慢性腎臓病の治療フローチャート
#21. 治療 フローチャート No Yes No Yes Yes
#23. 治療 フローチャート No Yes No Yes Yes 蛋白尿はあるか?
DMはAlb尿 血圧 <140/90mmHg
他にリスクあれば<130/80mmHg LDL>120mg/dLか? HbA1c>7%か? スタチン 血糖降下薬
#24. 慢性腎臓病 高血圧 ACE-I:ACE阻害薬 CCB:カルシウム拮抗薬 TZD:サイアザイド系利尿薬
#25. 治療 フローチャート No Yes No Yes Yes 蛋白尿はあるか?
DMはAlb尿 血圧 <140/90mmHg
他にリスクあれば<130/80mmHg LDL>120mg/dLか? HbA1c>7%か? スタチン 血糖降下薬
#26. 慢性腎臓病 脂質異常症 eGFR<60ml/min/1.73m2 + LDL>120mg/dL で適応
#27. 治療 フローチャート No Yes No Yes Yes 蛋白尿はあるか?
DMはAlb尿 血圧 <140/90mmHg
他にリスクあれば<130/80mmHg LDL>120mg/dLか? HbA1c>7%か? スタチン 血糖降下薬
#28. 慢性腎臓病 糖尿病 Alb尿あるならSGLT2阻害薬 まずはメトホルミン(使える容量で!)
腎性貧血の診断と治療目標
#32. 治療 フローチャート 腎性貧血 ESA 高K血症 カリウム吸着薬 代謝性アシドーシス 炭酸水素Na
#33. 腎性貧血 診断 腎性貧血の診断って
どうすればいいんですか? 腎性貧血は除外診断!
他の貧血の原因をしっかり調べよう!
最終的には治療的診断になるね!
#34. 腎性貧血 治療目標 目標Hb 10.0〜11.5g/dL Hb>13g/dlは有害事象でるためNG フェリチン≦100ng/mL or/and TSAT≦20% → 鉄補充も!
腎性貧血の治療法と薬剤
#35. 腎性貧血 ESA(erythropoiesis stimulating agent 赤血球造血刺激因子製剤) ミルセラ®︎ 25μg 50μg 75μg 150μg 150μg 2週 2週 2週 4週 目標達成
#36. 腎性貧血 HIF-PH阻害薬 腎性貧血の飲み薬 副作用よくわからず
(血栓症, 悪性腫瘍? 網膜症?) ESA使用できない場合に考慮
#37. 治療 フローチャート 腎性貧血 ESA 高K血症 カリウム吸着薬 代謝性アシドーシス 炭酸水素Na
#39. 高K血症 K吸着薬 使い分け 便秘あり
Na負荷耐えられる Na負荷きつい
薬価払える
#40. 治療 フローチャート 腎性貧血 ESA 高K血症 カリウム吸着薬
慢性腎臓病の治療まとめ
#41. 代謝性アシドーシス eGFR<30ml/min/1.73m2からチェック!
静脈血ガスでOK!
Na-Cl<36も疑うサイン!
治療は炭酸水素ナトリウム
#42. 慢性腎臓病 治療 まとめ まず尿蛋白をチェック!
血圧・脂質・血糖±SGLT2-Iが基本!
Hb・K・HCO3-もチェック!
栄養療法と高リン血症の管理
#45. 今回の動画は… CKD管理としては前回の動画で十分!
ただその他の項目のエビデンスについても
一応確認する動画になります!
#46. 今日のお品書き 02 カルシウム・リン 03 尿酸値 04 吸着炭 05 栄養療法
#48. SGLT2阻害薬 SGLT2って種類多くないっすか?
違いとかあるんですか? 個人的には
現状わかっているエビデンスを
踏まえて使い分けているよ!
#52. SGLT2阻害薬 腎機能 容量 1)日本腎臓学会 CKD治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関するrecommendation
#54. 高リン・低カルシウム リンとかカルシウムってどうすれば
いいかわかんないんですよね 基本はモニタリングのみでOK!
どちらも治療介入の
エビデンスはないよ。
#55. 高リン血症 高リン血症があると死亡率は増加するが
治療介入によるアウトカムの改善はエビデンスなし P>5.5mg/dL→食事療法
P>6.0mg/dL→薬物療法
#56. 高リン血症 薬物療法 だいたい低カルシウムもあるから
カルシウム含有薬で一石二鳥だな! 実はカルシウム含有薬は
冠動脈を石灰化してしまうから
注意が必要なんだ!
#59. 低カルシウム血症 ちょっとめんどくさいなぁ PTHと25(OH)Dを測定して
ビタミンDの適応を考えてね
#60. 低カルシウム血症 実際は 補正カルシウム値<7.5mg/dL
→ビタミンD製剤使用(高Caに注意!) まずは骨粗鬆症のスクリーニング+治療
#62. 高尿酸血症 そもそもUp to dateやKDIGOには記載自体ない 治療介入のエビデンスなし
#63. 吸着炭 そもそもUp to dateやKDIGOには記載自体ない 治療介入のエビデンスなし
#65. 栄養療法 蛋白制限 蛋白制限は唯一エビデンスのある栄養療法 Up to dateでは<0.8g/kgの推奨 高齢者ではフレイル・サルコペニアに注意 Cochrane Database Syst Rev. 2009 Jul 8;(3):CD001892.
#66. 栄養療法 塩分制限 塩分制限による腎保護のエビデンスはなし 一方高血圧ではエビデンスあり 高血圧合併あれば<6gを指導 N Engl J Med. 2021 Sep 16;385(12):1067-1077.
#67. 慢性腎臓病 まとめ まずは基本を抑えよう!
(血圧・脂質・糖質±SGLT2-I) 余裕があれば+αも頑張ろう!
(SGLT2-I使い分け・Ca・P・栄養)