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医療法人SHIODA塩田病院
救急外来などで、鎮静&鎮痛を上手にしたいときがあると思います。特に小児の対応時に静脈投与以外の鎮静&鎮痛ができると処置が行いやすいです。このスライドでは、使い勝手の良い薬剤の使用方法と投与量を説明しています。
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鎮静(sedation drug) & 鎮痛(analgesia drug) 医療法人SHIODA 塩田病院 総合診療科 青木信也
12y.o ssuring of the lip 転倒し、机の角で下口 唇をぶつけた。 fi イメージ像
注射は、ぜったい やだ!!
どうしましょう?
1. 鎮痛なしで、縫合する 2. 無理矢理鎮痛して縫合する 3. 無理矢理鎮静+鎮痛して縫合する 4. 鎮静+鎮痛して縫合する 5. 縫合しない
sedation and analgesia 痛みは「嫌な」もの 大人ですら嫌ですから 子供には病院は「嫌」 なところにさせない
sedation 薬物によっては、いろいろな投与方法が可能 静脈注射、経口投与、経直腸投与、筋肉注射 経鼻投与
鎮静ver. 効果 場面 投与方法 PR(経直腸) 2-3 10-20 15-30 10-15 10-30 45-60 60-120 60-90 60 60-90 画像検査のとき IV IM PO PR 3-5 10-15 15-60 15-60 15-45 60-120 60-240 60-240 画像検査のとき PR 10-15 60-120 IV(静脈注射) ミダゾラム (ドルミカム) ペントバルビ タール (ラボナ) チオペンタール (ラボナール) 鎮静 抗不安 鎮痛作用なし 拮抗:フルマゼニル 鎮静や抗不安が 必要な手技のとき 鎮静 抗不安 鎮痛作用なし 鎮静 抗不安 鎮痛作用なし 発現時間(分) 作用時間(分) IM(筋注) PO(経口) IN(経鼻)
ミダゾラム 注意点:静注以外の投与時は微調整できないためモニターをすること 拮抗薬:フルマゼニル 投与方法 静脈注射(6ヶ月−5歳) 静脈注射(6歳−) 量 初期:0.05−0.1mg/kg 最大:0.6mg/kg 初期:0.025−0.05mg/kg 最大:0.4mg/kg 発現時間(分) 作用時間(分) 2−3 45−60 2−3 45−60 筋注 0.1−0.15mg/kg 10−20 60−120 経鼻 0.2−0.5mg/kg 10−15 60 経直腸 0.25−0.5mg/kg 10−30 60−90
鎮痛ver. 効果 フェンタニル 鎮痛 拮抗:ナロキソン 鎮痛 ケタミン 解離 健忘 不動 笑気 抗不安 鎮痛 鎮静 健忘 場面 投与方法 発現時間(分) 作用時間(分) 中~重症の 痛みを伴う手技を IV 2-3 30-60 行うとき 中~重症の 痛みを伴う手技 不動 緩く除痛を必要と するとき 解離:IV:15 IV IM 1 3-5 IM:15-30 回復:IV:60 IM:90-150 経気道 <5 中止してから <5
ケタミン 注意点:15歳以上の人に使うと、不快な夢を見たようなことをいう 拮抗薬:なし 投与方法 量 発現時間(分) 1−1.5mg/kg(1分かけて) 静脈注射 その後10分ごとに半分量 1 ずつ投与 筋注 4−5mg/kg その後10分繰り返しても いい 3−5 作用時間(分) 解離:15 回復:60 解離:15−30 回復90−150
有意差ないの? 2011年 Ann Emerg Med. 2011 October ; 58(4): 323–329 P:6ヶ月から7歳までの裂傷患者 E:ミダゾラムの噴霧経鼻投与と C:経口投与、噴霧経口投与を比較し O:the modified CHEOPS (Children’s Hospital of Eastern Ontario Pain Scale) を用いて鎮静時間を比較する 期間:2006〜2009年11月 場所:シアトル子供病院、ワシントン大学小児科、救急部 対象人数:169人 一番早くに鎮静効果が現れたのは経鼻噴霧投与。(20分弱) その他は40分弱かかる。でも、嫌がる人が多かった。
Take home message • 病院嫌いにさせない • 適度な鎮痛 • 適度な鎮静 • 上手に使いましょう。