#4.
治療の概略 痛風関節炎 関節内への尿酸一ナトリウム(MSU)結晶沈着と、それに対する 自然免疫系の活性化による 下肢(特に足MTP関節)に生じやすい 10日ほどで自然軽快し発作間歇期がある 治療はできるだけ早く開始し、軽快したら中止する
#5.
治療の概略 NSAID 急性通風性関節炎に保険適応があるNSAID 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版から
#6.
治療の概略 コルヒチン ・発作予兆時に0.5mg 頓服 ・発症12時間以内に1mg、その1時間後に0.5mgを投与する ・コルヒチンは胆汁と便から排泄され、10~20%は腎臓から排泄される →GFR 30mL/分未満での安全性は確率していない ・コルヒチンの代謝にCYP3A4とP-糖蛋白が関与するので併用薬剤に注意
#7.
治療の概略 コルヒチン CYP3A4を強く阻害する薬剤 アタザナビル クラリスロマイシン インジナビル イトラコナゾール ネルフィナビル リトナビル サキナビル ダルナビル テルミロマイシン テラプレビル コビシスタット CYP3A4を中等度阻害する薬剤 アンプレナビル アプレビタン ジルチアゼム エリスロマイシン フルコナゾール ホスアンプレナビル ベラパミル シメチジン CYP3A4を阻害する食品 グレープフルーツ P-糖蛋白を阻害する薬剤 シクロスポリン
#8.
治療の概略 グルココルチコイド NSAID、コルヒチンが使いにくければ迷わずステロイド! プレドニゾロンの投与については、以下のような方法が用いられる ・0.5mg/kg/日を5~10日間 ・0.5mg/kg/日を2~5日間投与した後、7~10日で漸減中止 ・30~35mg/日を3~5日間 ・15~30mg/日で開始し、3週間以内に漸減中止 ※3日以内の短期間投与では再発する例があるので注意
#9.
尿酸降下薬のいろいろ 病型分類 復習 ! 1. 体内で尿酸が多く産生されるから a. 細胞の新陳代謝・エネルギー代謝によって、体内の細胞からプリン体が放出さ れる(プリン体全体の7~8割) b. 食事からプリン体が摂取される(プリン体全体の2~3割) c. これらのプリン体が肝臓で代謝されて尿酸となる 2. 尿酸が尿から十分に排泄されないから a. 一般に500mg/日の尿酸が尿から、200mg/日が消化管などから排泄される b. 腎機能低下・脱水、尿酸再吸収の亢進、一部の利尿薬などが原因で、尿からの 尿酸排泄が低下する 尿からの尿酸排泄が低下する機序については、解明されていない部分も多い
#10.
尿酸降下薬のいろいろ 復習 ! 病型分類 1. 尿酸排泄低下型 2. 腎負荷型 a. 尿酸産生過剰型 b. 腎外排泄低下型 3. 混合型 嶺尾郁夫 「新ガイドラインに基づく高尿酸血症・痛風の診断」診断と治療 107(12) 診断と治療社:1464, 2019 腸管からの尿酸排泄が減少する結果、見かけ上、腎臓からの尿酸排泄が増加しやすくなっている
#11.
尿酸降下薬のいろいろ 尿酸降下薬の分類 尿酸生成抑制薬 キサンチン酸化酵素還元酵素(XOR)阻害薬 アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタット 尿酸排泄促進薬 腎の尿酸トランスポーター(URAT1)阻害薬 ベンズブロマロン、ロサルタン 有機酸トランスポーター阻害薬 プロベネシド 尿酸再吸収阻害薬 ドチヌラド 正直、あまり深く考え なくてもこの3つで 尿酸値はよく下がります
#12.
尿酸降下薬のいろいろ その他の注意 ・XOR阻害薬はメルカプトプリン水和物やアザチオプリンとの併用禁忌 ・アロプリノールの保険適応は「高尿酸血症・痛風を合併した高血圧」 ・ベンズブロマロンにはCYP2C9阻害作用があるため、ワルファリンなどと の相互作用に注意 ・SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬、アトルバスタチン、シルニジピンな どにも尿酸降下作用があると報告されている ・新規尿酸降下薬(XOR阻害薬・ドチヌラド)などは比較的安全に使用でき、 降下作用も強いので、従来の高尿酸血症の病型分類にこだわらなくても 良くなってきている ・尿酸分解酵素薬のラスブリカーゼは腫瘍崩壊症候群でのみ用いられる
#13.
Take-home Messages 発作にはNSAID、コルヒチン、ステロイド 薬物相互作用には注意 XOR阻害薬・ドチヌラドが使いやすい