#4.
質問です "医師として働きながら、
プライベートも充実させることは可能だと思いますか?"
"キャリアと家庭、
どちらも大切にしたいと思ったことはありますか?“
"将来家庭を持つことがあれば、
それがキャリアにどう影響するか考えたことはありますか?"
#5.
今日のレクチャー デュアルキャリア・カップルが直面する3つの転換点
「二人とも一番手」のススメ
ワーク・ライフ・エンリッチメント
#6.
特にこんな人に届いてほしい パートナーがいる人
カップルのキャリアと家庭(またはパートナーシップ)をどのようにバランスをとるかに興味がある方
これから結婚を考えている人
結婚やパートナーシップとキャリアの両立に不安を持っている方
もちろん未婚の人も
キャリアと一緒に、充実したワークライフバランスを保ちたい方
#7.
注意点 多様な価値観の尊重
家庭を持つことが全てではなく、
みなさん個々の選択と価値観を尊重します。
ポジティブな希望の提供
結婚や家庭に対して不安に思うかもしれません。
でも大丈夫!
多様な選択肢があり、きっとうまくいく道があります!
#8.
妻からの課題図書?
『デュアルキャリア・カップル
仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える』
(ジェニファー・ペトリリエリ著、高山真由美訳)
著者は、フランスのINSEADというビジネススクールの准教授
デュアルキャリア・カップルが「愛情と仕事の両方で成功するにはどうしたら良いか」を学術的に研究した成果をまとめた一冊
(研究対象は、世界4大陸32ヵ国113組のデュアルキャリア・カップル)
#9.
“デュアルキャリア・カップル”が増えている デュアルキャリア・カップル とは
両者がそれぞれのキャリアを持ちつつ、共に人生を送るカップルのこと
共働き世帯は増加中
共働き世帯の比率 東京都(49.1%)/ 全国平均(48.8%)育児をしている女性の有業率も全都県で増加している
2017年の就業構造基本調査(総務省)
#10.
医療者×デュアルキャリア・カップル現状と課題 共働き世帯が増える中で、
われわれ医療関係者もどう仕事と家庭を両立させるか
現状
医療の現場で働くカップルは、仕事の負荷が非常に高い
家庭と仕事のバランスを取るのが困難
課題
地理的制約、勤務時間、緊急呼び出し等、多くの要因が影響
キャリアの深化のためには自己研鑽の時間も必要
子育てや介護などの家庭での責任も 多忙かつ責任の大きい仕事、向上心、家庭とのバランス
#11.
医療界でのデュアルキャリアカップル 留学や聖路加での活躍後にこの春からご夫婦でハワイへ再渡米 ロールモデル: 山内照夫先生(腫瘍内科)・英子先生(乳腺外科)夫妻
#12.
「二人とも一番手」という選択 「二人とも一番手」の役割を果たし互いに刺激し合うことを通じて、
他のタイプのカップルとは異なる形で、
人格的にも職業人としても成熟していける可能性がある
『デュアルキャリア・カップル——仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える』 大変なことも多い共働きですが、この言葉が響きました
#13.
デュアルキャリアカップルが直面する3つの転換点と課題
#14.
第一の転換期:どうしたらうまくいく? 転勤や転職、初めての子供などがきっかけ
小澤家の課題
職場の変化(諏訪中央病院⇔聖路加)
子どもの誕生(2016年 第1子, 2019年 第2子)と生活様式の変化
この転換期において、一番大切なのはお互いの心の変化と課題をしっかりと話し合い、共に解決していくこと
それぞれが何を望んでいるのか、どうバランスを取るのかを常に考え、調整する
#15.
第二の転換期:ほんとうに望むものは何か? キャリアや暮らしに疑問を感じる時期
小澤家の課題
キャリア深化のための挑戦
妻はサブスペシャリティ(婦人科腫瘍)のトレーニングへ
夫は働きながら公衆衛生大学院に進学
それぞれが何を達成したいのか、家庭でどのような時間を過ごしていきたいのかを明確にする
#16.
第三の転換期:いまのわたしたちは何者なのか? 子供が巣立った、年配者扱いされるなどの喪失感
再評価と新しい目標設定
第三の転換期は専門性の深化だけでなく、次世代への知識や技術の継承、メンタリングなども重要なテーマ
#17.
ワーク・ライフ・エンリッチメント 「バランスを取る」から次のステップへ
#18.
ワーク・ライフ・エンリッチメント 仕事と私生活において、
一方の役割における経験が他方の役割における生活の質を向上させること
Academy of management review, 2006, 31.1: 72-92.
仕事・家庭・心と体に好影響
仕事から家族への充実感(WFE)および家族から仕事への充実感(FWE)と、仕事関連、非仕事関連、健康関連の結果との関連についてメタ分析
職務満足度、感情的コミットメント、家族満足度と正の相関
WFEとFWEはともに身体的・精神的健康と正の相関がある
Journal of Business and Psychology, 2010, 25: 381-396.
#19.
「ワーク・ライフ・バランス」の落とし穴 「相反するふたつ」のバランスを取ろうと思うと時に両立は困難に
#20.
「ワーク・ライフ・エンリッチメント」のとらえ方一方での没入・充実が他方にも好影響をもたらす 結果として時間配分が同じでも、とらえ方・取り組み方で充実度が違う
#21.
ワーク・ライフ・エンリッチメントを実現するために 自己認識: 何が自分を幸せにするのか、何がストレスを感じさせるのかを理解する。
プライオリティの設定と没入: 仕事と家庭で何が最も重要であるかを明確にし、その目標に集中する。思い切り仕事をしたり、家族との時間を全身全霊で楽しむことが大切です。
時間管理: 仕事と家庭の両方で有意義な時間を確保するためのスケジューリング。
コミュニケーション: 家族や職場の人々との良好なコミュニケーションを維持する。周囲の人の助けがあって生活が成立する。
フレキシビリティ: 状況に応じて柔軟に対応する心構え・能力
それぞれの時間に没頭することとその準備が重要
#22.
Wrap up
「二人とも一番手」という選択
デュアルキャリア・カップルが互いに一番手として活躍し、
刺激し合うことで人格的にも職業人としても成熟する可能性がある
人生の3つの転換期とその対処法
どのカップルも遭遇する3つの転換期があり、
目の前の問題解決だけにとどまらず、
自分やパートナーの悩みや価値観を理解する
ワーク・ライフ・エンリッチメント
仕事と家庭のそれぞれで充実した時間を過ごすことが相乗効果をもたらす 22
#23.
Next steps今日の話が「いいな」と思ったら… キャリアの自己分析
若手の段階で、自分がどんな医師になりたいか、どんな生活を送りたいかをしっかりと考える。それに合わせて必要なスキルや資格を取得することを検討しましょう。
パートナーとの対話
早いうちから家族とのコミュニケーションを重視し、将来的なプランや期待について話し合う時間を作ることが大切です。お互いを尊重し合う関係性を築きましょう。
ワーク・ライフ・エンリッチメントの実践
仕事とプライベートが相乗効果を生むように、両方に集中できる環境や状況を作り出しましょう。この点で、没入感とマインドフルネスが非常に重要です。
#24.
Further Reading 『デュアルキャリア・カップル
—仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える』 Doctor’s Magazine 2023年6月号
(民間医局HPからバックナンバー取り寄せ可能) ありがとうございました!