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ドクター K

2022/01/14

ドクター K

匿名希望

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眼に副作用がある薬は意外と多く、それが薬によるものと知らない方もいます。このスライドでは、眼に影響する薬のうち、よく使われる薬の合併症について解説していきます。

◎目次
①ステロイド
②エタンブトール
③クロロキン
④抗コリン薬

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様々な新薬が使用できるようになりCOVID治療の選択肢が増えました。 2022.1.11時点におけるCOVIDの標準治療をまとめました。 参照される際は最新の情報をもとにご活用いただきますようお願い致します。

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意外と知らない眼に影響する薬

1. 意外と知らない眼に影響する薬 ドクターK@眼科医 twitter: @doctorK1991
2. 「患者さんが目が見えづらい」 と言っている 「この薬は眼に副作用があるのか」 眼に副作用がある薬は意外と多く、それが薬によるものと知らない方もいま す。このスライドでは、眼に影響する薬のうち、よく使われる薬の合併症につ いて解説していきます。
3. 意外と知らない眼に影響する薬 ①ステロイド ②エタンブトール ③クロロキン ④抗コリン薬 それでは、順番に見ていきましょう。
4. ①ステロイドとは ステロイドは最も広く使われる薬剤の一つで、抗炎症作用 などを期待して多くの診療科で使わる。 眼科でも、角膜混濁やぶどう膜炎などに使われる。 ただし、副作用も多く、眼への影響も注意が必要である。
5. ステロイドによる眼合併症 • 白内障 • 高眼圧症(緑内障) • 中心性漿液性網脈絡膜症 • 多発性後極部網膜色素上皮症 など ステロイドは多くの診療科で使われますが、特に頻度の多い白内障と高眼 圧症について解説します。
6. ステロイド白内障 • ステロイドによって水晶体が混濁し、年齢によら ず白内障となる。 • ステロイド内服や点滴によって生じることが多い が、軟膏剤など投与方法を問わずに発症しうる。 ステロイド投与量に依存するとされており、ステロイドパルス療法を行うと起 こしやすく、投与量が少ないと起こりにくいです。特に、プレドニン🄬換算で10 ㎎/日以下での発症は比較的稀とされています※。 ※大路正人.今日の眼疾患治療指針第3版.医学書院
7. ステロイド緑内障 • ステロイドによって眼圧が上昇し、その状態が続 くと視野障害をきたし、緑内障となる。 • 特に、ステロイドレスポンダー(若年者に多い)、 作用の強いステロイドほど起こりやすい。 ステロイド白内障と同様、用量依存性があり、どんな投与経路でもステロイド 緑内障は生じます。
8. ステロイドによる眼合併症への対応 • 投与中止しても、ステロイド白内障は改善しない ため、視力低下など症状があれば白内障手術を 行う。 • ステロイド緑内障は可能なら中止するが、中止で きない場合は眼圧下降の点眼や緑内障手術に て対応する。 これら合併症は自覚症状がないことも多いため、長期間ステロイドを使う、 あるいはステロイド大量投与(ステロイドパルス療法など)をする場合は眼科 併診をお願いします!
9. ②エタンブトールとは エタンブトールは結核の治療に用いられる抗抗酸菌薬で、 イソニアジドなど他の抗抗酸菌薬と併用で用いられる。
10. エタンブトールによる眼の合併症 • 約3%に視神経症を発症する。 • 25㎎/kg/日以上で視力低下が起こりやすい。 • 特に、エタンブトールは腎排泄のため、腎機能低下 例で重症となりやすい。 発症時期は2カ月以内では起こりにくく、平均5~7カ月 とされています。
11. エタンブトール視神経症の症状 他覚症状 自覚症状 • 色覚異常 • 霧視 • 視力低下 • • • • 中心フリッカー値低下 マリオット盲点拡大 中心暗点 求心性視野狭窄 最も早期の症状が色覚異常とされています。また、中心フリッカー値 が比較的鋭敏な検査とされています※。中心フリッカー値は赤色ラン プの点滅が判断できるかを見ています。 ※大路正人.今日の眼疾患治療指針第3版.医学書院
12. エタンブトール視神経症への対応 • 投与中止しないと視力は悪化する。 • 進行すると、不可逆的になり視神経萎縮などを 認める。 • 投与中止によりゆっくりと視力等は改善する。 視神経萎縮が高度になると、視機能の改善が得られないこともあり、早期発 見・早期治療開始が重要です。
13. ③クロロキンとは クロロキンはマラリアに対する抗マラリア薬として用いられ る他、2015年9月にプラケニル®として販売され、SLEに対 する治療薬として用いられるようになった。
14. クロロキンによる眼の合併症 • クロロキンは網膜を障害し、クロロキン網膜症を発 症する。 • その発症頻度は1%未満~数%とされている。 • クロロキン網膜症のリスク因子 5年以上の投与期間、薬剤投与量が多い 高齢、腎機能・肝機能障害 • 5年 以 上 の
15. クロロキン網膜症の症状 自覚症状 • 視力低下 • 輪状暗点 • 羞明 • 夜盲 など 他覚症状 • 標的網膜症(bull’s eye) • 中心窩反射消失 • 黄斑部の微細な顆粒状所見 • 動脈の狭細化 など 2016年アメリカ眼科学会のガイドラインでは、視野検査とSD-OCTの 両方を実施することが特に重要とされています。
16. 眼科診察のタイミング 1. 処方前 2. 処方開始後は1年に1回 ※下記リスクがある場合は、6カ月に1回など頻回に診察するのが望ましい。 ・腎機能障害、肝機能障害 ・累積投与量200g以上(1000gは要注意) ・視力障害がある ・高齢者 早期発見と休薬が重要です。クロロキンは体外排泄が遅く、中止後も進行 する恐れがあるため、定期的な経過観察は必要です。
17. ④抗コリン薬とは 抗コリン薬は、アセチルコリン(Ach)の作用を抑制すること で、消化管の運動亢進に伴う痛みや痙攣、下痢などを抑 える薬として広く使われる。市販薬にも含有される。
18. こう思っている人はいませんか 抗コリン薬は全ての緑内障に禁忌 これは正しくありません。正確には閉塞隅角緑内障 の方に使用禁忌とされています。詳しく解説します。
19. 抗コリン薬が閉塞隅角緑内障に禁忌な理由 抗コリン作用により交感神経優位になる 交感神経によって散瞳効果↑ 隅角が狭い場合、散瞳するとさらに狭小化 隅角が閉塞し、緑内障発作を誘発する 緑内障発作になり、診断が遅れると不可逆的な視力障害や視野障害をきた すことがあります。抗コリン作用がある薬剤を投与する場合は、眼科医に相 談、あるいは詳細な問診を行ってください。
20. Take home message • ステロイドによる眼合併症は投与方法を問わない。 • エタンブトールは点滅が分からなくなったら要注意。 • クロロキンは処方前にも必ず眼科併診を! • 抗コリン薬は閉塞隅角緑内障であれば使用することはできない。