テキスト全文
Acceptance and Commitment Therapyの概要と価値の理解
#1.
2024年03月18日
藤田医科大学 総合診療プログラムS2 石原 稜己 Acceptance & Commitment Therapy 人生を生きやすくする心理療法
適応的行動パターンと葛藤の影響
#4. 適応的行動パターン 邪魔している
様々な葛藤 非
#5. 適応的行動パターン 邪魔している
様々な葛藤 非 何も見えない フュージョン
#6. 適応行動パターン 邪魔している
様々な葛藤 フュージョン
#8. 適応的行動パターン 適応的な行動 不安 葛藤 劣等感 後悔
#9. 適応行動パターン 邪魔している
様々な葛藤
マインドフルネスと瞑想の効果
#11. マインドフルな状態 自分の中の葛藤に「気付く」ことができる
葛藤に囚われず、「観察」することができる
#12. 囚われ(fusion)と反芻 認知的フュージョン
自分の思考・感情の波に囚われている状態
概念としての自己、少ない自己知識
過去や未来に囚われ、嫌な気持ちを反芻し、自己コントロール感を失う
→「今、この瞬間」について感じる・考えることが難しくなる。
#13. 瞑想・マインドフルネスの効果 「今、ここ」に注意を集中することで、
様々な考えや感情から脱フュージョンすることを導く。
→自分が何を考えているのか、心や体は何を感じているのかを観察する事が出来るようになるための手法
呼吸瞑想と脱フュージョンの実践
#14. 呼吸瞑想 楽な姿勢で座る
息を吸うときにお腹が膨らみ、吐く時に凹んでいくのを感じる
繰り返す
「思考」が浮かんだことに気付く(出来れば文章にする)
注意が逸れたことに気付く(この練習!)
再び呼吸に集中する
※集中し続けることや、リラックスするのが目標ではない
#15. 適応的行動パターン 邪魔している
様々な葛藤 非 何も見えない フュージョン 他の用語:自動思考への囚われ、認知の歪み
#16. 邪魔している
様々な葛藤 見えてきた 脱フュージョン
一次感情と適応的行動の関係
#18. 一次感情
喜び
信頼
恐れ
驚き
悲しみ
嫌悪
怒り
期待(予測)
#19. 適応的な行動 不安 葛藤 劣等感 後悔 脱フュージョン、純粋なる気付き 他の用語:客観的視点、メタ認知
#20. Don’t avoid!
Feeeeeeel!
Acceptanceの重要性と価値の指針
#21. 防衛(体験の回避) 体験の回避
好ましくない感情体験を回避する
→葛藤・辛さをきちんと「感じる(噛み締める)」のも重要
#22. Acceptanceとは 自分の感情・思考に気付き きちんと逃げずに感じること
#23. 「ワクワクすること、心地よいこと」
どんなに絶望的でも、選択の余地はある
#24. 価値とは、人生の指針 周囲の人・自分自身とこんなふうに関わりたい。
何を大切にして生きていきたいか。行動していきたいか。
→どこに向けて歩いていけばいいのかが分かる。人生の指針
※幾つもあっていい。ただ、優先順位は必要。
価値の認識とCommitmentの実践
#25. 価値はどうやって知るの? 理詰めで理解しようするよりも、接触によって体験する
活力、素直さ、自由を感じることができる
→「ワクワクすること、心地よいこと」は何かをマインドフルに感じよう。
#27. 必要なことをする たとえ痛みや不快な思いを伴っても、
価値に従って生きるために、客観的に見て「必要なことをする」
#28. Commitmentとは 価値に向かって 効果的な行動を選択すること
ACTの基本概念とその目的
#29. 適応的行動パターン 適応的な行動 不安 葛藤 劣等感 後悔
#30. Acceptance 自分の感情・思考に気付き きちんと逃げずに感じることCommitment 価値に向かって 効果的な行動を選択することTherapy
#31. ACTとは 価値に基づく行動を妨げている様々な感情や考えを
きちんと感じる事が出来るようになる
それまでやってきた、効果的でない対処をやめることで
たとえ痛みや不快な思いがあろうとも
価値に基づいて必要なことが出来るように行動を変化させるための
認知行動療法である
参考文献とACTの学び
#32. 参考文献 ラス・ハリス、武藤, 崇 (翻訳) (2012), よくわかるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー) 明日からつかえるACT入門
スコット・スプラドリン、斎藤, 富由起 (翻訳)(2009), 弁証法的行動療法ワークブック-あなたの情動をコントロールするために