アプリだとスライドの中のお気に入りの1ページを保存できます
インストール

「尿道カテーテルのコツ」~現役泌尿器科医が教える、バルーン留置必勝法~ 男性編

使用されているブラウザではスライドの拡大ができません。iPadをご利用の場合はSafariをお試しください

1/11

シェア
サラリ医マン @泌尿器科

2021/12/08
(2021/12/20 更新)

4130 page views

「先生、バルーン入れてください」
男性の尿道カテーテルは、看護師さんが入れてくれることは少なく、みなさんが処置をしなければなりません。

準備、骨盤腔の構造の理解、フローチャート、失敗できないときのひと工夫(3つのTips)、入ったかどうかの確認などをまとめました。

とにかく引っ張る!ゼリーはたっぷり!
ゆっくりと挿入!無理はしないように!

- Featured Contents -

【公式】Antaa Slideへのアップロード方法

Antaa Slideは、医師・医学生のためのスライド共有プラットフォームです。 本スライドでは、Antaa Slideへのスライドアップロード方法を解説します。 ① Antaa Slideへのログイン方法 ② スライドのアップロード方法 ③ アップロードしたスライドの確認方法 ④ ご利用にあたっての注意点 勉強会やセミナーのために作ったスライドを、皆でシェアして知識をつないでいきましょう。アップロードをお待ちしています! ※登録には、医師資格登録年度または医学部卒業見込み年度の入力が必要です。 <以下のnoteもぜひご覧ください> Antaa Slideは、医師同士の“Giveの精神”でつながるスライド共有プラットフォーム https://note.com/antaa/n/n5fabdc34a32f Antaa Slideってどんなサービス? 反響をまとめてみました https://note.com/antaa/n/nd09bf6ed8f3f

40626 20

オミクロン(B.1.1.529系統)について

2021年11月から急速に世界中に拡がり、2022年1月初旬から日本でも急速に増加しているオミクロンについて、2022年1月6日時点でわかっていることについてまとめました。日本政府の方針に合わせて、2022年1月10日に1回目の改訂を行い、2022年1月15日に再度改訂しました。このスライドは、作者が個人的に作成したものであり、所属施設の見解を代表したものではありません。

169845 61

2022.1.11時点のCOVID治療について

様々な新薬が使用できるようになりCOVID治療の選択肢が増えました。 2022.1.11時点におけるCOVIDの標準治療をまとめました。 参照される際は最新の情報をもとにご活用いただきますようお願い致します。

7564 42

内科医のための脳出血とくも膜下出血

内科医が苦手意識があるかもしれない、出血性脳卒中について初療の重要ポイントを、その後の脳神経外科医の仕事にもイメージがわくように、まとめました。「内科医のための」とありますが、内科医ではない先生も、研修医の先生も、ぜひ少しでも御参考頂ければ幸いです。

25433 46

在宅医療における看取りの作法

在宅医療の看取りを言語化したときに「一定の作法・型がある」というのが私の臨床経験上の1つの結論です。トータルペイン、看取りのパンフレット、キュブラー・ロスの死の受容5段階モデルの活用など。より具体的にスライド作成していますので、明日の在宅医療現場で意識してもらえたら幸いです。

4762 12

救急外来で気軽に使える漢方入門 漢方はじめるならこの症候 3選

本スライドは「現代医学的な視点」で「西洋医学を補完」するための救急漢方の入門編です. ◎対象者 ・救急外来で漢方を役立てたい人 ・漢方に興味があるが, はじめ方がわからない人 ・漢方特有の理論が苦手な人 ◎目次 ・本スライドの対象者 ・救急漢方はどんなときに役立つ? ・救急漢方の特徴は? ・救急漢方はじめるならこの症候 ・めまい ・便秘 ・打撲 ・もっと救急漢方を役立てたい方 ・最後に漢方の代表的な副作用をチェック ・Take home message

10287 41

「脊髄損傷」コレだけは 〜基本的な初期対応〜

脊髄損傷の「評価の方法」「手術の是非」「ステロイド大量療法の是非」が学べます。当直などで脊髄損傷が来るとなった時でも焦らずに対応できるよう学んでいきましょう。 ◎目次 ・今回のスライドで学べること ・脊髄損傷でもまずはABCDE ・バイタルが安定したら脊髄損傷の評価 ・高位診断 ・損傷高位と達成可能な予後 ・脊髄損傷の重症度評価 ・脊髄損傷の重症度による予後予測 ・脊髄損傷に対する手術治療の是非 ・ステロイド大量療法の是非 ・脊髄損傷の初期合併症の注意点と対応 ・ステミラック注 ・TAKE HOME MESSAGE

6063 33
もっと見る

「尿道カテーテルのコツ」~現役泌尿器科医が教える、バルーン留置必勝法~ 男性編

1. 講師 サラリ医マン
2. 医師、泌尿器科専門医、性機能専門医、性感染症専門医、医学博士 都内での初期研修・後期研修ののち 大学・基幹病院での臨床・研究に従事 趣味が高じてファイナンシャルプランナー2級・ 福祉住環境コーディネーター3級を取得 最近、「男性不妊戯画」がちょっと話題
3. 「先生、バルーン入れてください」 男性の尿道カテーテルは、 看護師さんが入れてくれることは少なく、 みなさんが処置をしなければなりません。 カテーテルの挿入は、やや緊急性が高いこと も多く、確実に成功させたいところ。
4. 準備する物品 基本 カテーテル(14または16Fr) 消毒の道具 潤滑ゼリー(チューブ型・パック型) カフ用の蒸留水・シリンジ ガーゼ(ゼリーまみれのペニスの把持や清拭に、 非滅菌でも良い) 尿バッグ(排液のロックを確認する) とにかく準備が大事。 患者さんの側に立ってから 「あれがない」「これがない」 は失敗のもと 状況によって 滅菌手袋 尿吸引・膀胱洗浄用のカテーテルチップ キット化されているものも存在するため、必要に応じ て追加で準備する
5. 重要なことは 骨盤腔の構造の理解 男性の尿道長は20~25cm 振子部 亀頭部・振子部で入らない 包茎や亀頭部尿道が細い事はよくある 細いカテーテルで対応できるかも 球部・前立腺部で入らない 尿道損傷・偽尿道(球部尿道で頻発)の 可能性あり→無理をしない、というか入 らないので諦める カテーテルを細くしても悪化するだけ! 前立腺部 球部 患者背景の確認も需要 骨盤外傷の既往があるか 前立腺肥大の指摘があるか 泌尿器科の手術歴があるか ©サラリ医マン 膀胱頚部 (許可なく画像のコピー・配布を禁止します)
6. とにかく ペニスを上に引っ張る! とにかく牽引 尿道をまっすぐにすることで、 カテーテルが通りやすくなる 薬指と中指、親指と人差し指の間にペニスを挟む 強く引っ張っても、ちぎれることはありません とにかくゼリー カテーテルにつけるゼリーが少量しかないと、 摩擦で変な抵抗を感じ、うまくいっているのか、 分かりにくい 亀頭部に追いゼリーを垂らしてもらうのも吉 とにかく奥まで カフを尿道で膨らまさないよう、 しっかりカフの分岐部まで入れる (入らない=何かがおかしい) ©サラリ医マン (許可なく画像のコピー・配布を禁止します)
7. フローチャート STEP1: STEP2: STEP3: STEP6: 消毒・ゼリー ペニスの牽引 奥まで挿入 カテーテルの牽引 カテーテル挿入 カフの拡張 留置確認 ©サラリ医マン (許可なく画像のコピー・配布を禁止します)
8. Tips① ゼリーを5または10mlシリンジに満たし、 尿道口から注入する →尿道全長にゼリーが入る →亀頭部でゼリーが枯渇しない 不穏の患者さんなどは、 尿道括約筋が締まってしまうので、 カテーテルが入りにくい また、他の人がトライした後など追 い込まれているケースも Tips② 滅菌手袋を使って挿入する キット品などもそうだが、 攝子ではなく、手袋を使った方が、 感覚が分かりやすく、入れやすい Tips③ とにかくゆっくりと挿入する:秒速3cm程度 一気に入れようとすると尿道損傷が起きやすい 球部~前立腺部尿道を通る際に痛がることもあ るが、焦らない
9. 奥まで入れたカテーテルを引いてくる 膀胱頚部で引っかかればOK。少し軽くおなかを押すと尿が出てくるはず エコー 入れるときにも、膀胱内の尿・前立腺・水腎症の評価に役立つ カフが見えればOK 膀胱洗浄 カテーテルチップをカテーテルにつけ、尿が引ける 生理食塩水50ml程度が注入・回収できる
10. 入らないものは入らない 尿道狭窄の場合は誰がやっても入らない カテーテルを細くしていくと、偽尿道が増悪して泥沼化する 亀頭部から血が出てきているのは怪しいサイン 泌尿器科を呼ぼう 透視・カメラ下・膀胱瘻でのカテ留置、泌尿器科は様々なテクニックを 持っています あなたが無理をする必要はありません
11. とにかく引っ張る! ゼリーはたっぷり! ゆっくりと挿入! 無理はしないように! 「病室どこですか」 と カテーテル片手に病棟を急ぐ泌尿器科医 参照/URL NEJM Male Urethral Catheterization (Video) https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmvcm054648 AUA Medical Student Curriculum: Bladder Drainage https://www.auanet.org//education/auauniversity/for-medical-students/medical-students-curriculum/medical-student-curriculum/bladder-drainage