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消化器癌化学療法基本の「き」 Dr. KI77の消化器癌化学療法シリーズ No.01

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2022/1/7
@KI77消化器外科

総合病院

本スライドでは消化器癌化学療法の考え方を説明します。

化学療法の正しい知識と理解を深めましょう。

◎目次

・化学療法効果判定について

・消化器癌化学療法3つのフェーズ

・実際の治療の考え方

・おまけ こんな時Dr. KI77はこう考える


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消化器癌化学療法基本の「き」 Dr. KI77の消化器癌化学療法シリーズ No.01

  1. Dr. KI77の消化器癌化学療法シリーズ No.01 消化器癌化学療法基本の「き」 @KI77surgery 日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 専門医

  2. 注意事項 本スライドでは消化器癌化学療法の考え方を説明します。 KI77の個人的な見解が多数含まれますので、施設や個人の方針と 異なる場合がありますのでご注意ください。 皆様の治療方針の一助となるとうれしく思います。

  3. ・化学療法効果判定について Today’s Menu ・消化器癌化学療法3つのフェーズ ・実際の治療の考え方 おまけ こんな時Dr. KI77はこう考える

  4. 化学療法を始める前に、 これだけは忘れないでほしい。 抗癌剤は人体にとって有害であり、毒物である。 正しい知識と理解をすることが患者の利益につながります。 知識も理解もなく抗癌剤を使うことは毒を盛っているのと同じ事!!

  5. 効果判定で用いられる用語 まずは基本的な用語を理解しよう。 Competitor Analysis ➢ RECIST:化学療法の客観的評価判定基準となる。 Data from our top competitors 画像と腫瘍マーカーを用いて4段階で評価する。 ・CR(complete response:完全奏功) ・PR(partial response:部分奏功) ・SD(stable disease:安定) ・PD(progressive disease:病勢進行) ➢ CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events) ・それぞれの項目にGradeが存在し、有害事象の程度を示す。 ・基本的に血液毒性はGrade2、非血液毒性はGrade3以上で化学療法の 延期、中止を考慮する必要がある。

  6. 効果判定とその後の判断 ・効果判定はRECISTによる客観的効果判定(画 像、腫瘍マーカー)に患者の状態を加えた3つ の柱で総合的に判断します。 ・医師の主観的評価も重要ですので、必ずしも PDだから化学療法変更する必要はありません。 画像所見 患者の状態 有害事象 癌による障害 血液データ 腫瘍マーカー

  7. 「ナック」と 言います ①術前(補助)化学療法 化学療法 3つのフェーズ ・化学療法は大きく分けて3つの フェーズに分けられます。 ・3つのフェーズではそれぞれ 対象や目的が異なります。 ・癌の種類によっては治療選択の ないフェーズも存在します。 Neo-Adjuvant Chemotherapy (NAC) 「アジュバント」 と言います ②術後補助化学療法 Adjuvant Chemotherapy ③切除不能・再発癌への 化学療法

  8. 癌の経時的変化からみた化学療法 3つのフェーズ ・3つのフェーズを経時的に表し、一般的な化学療法の流れを記します。 診断 ①NAC 手術 ②Adjuvant 根治 再発 緩和治療 診断時 ③切除不能・再発癌への 化学療法 切除不能

  9. ①術前(補助)化学療法 手術を行う前に施行される化学療法。癌を縮小させることで 手術を含めた周術期治療効果の向上 つまり再発率減少=根治率上昇を目指す。 時に放射線療法も併用する。 ・対象:切除可能進行癌 ・治療期間:およそ2-3か月~半年 ・短期目標:根治手術 腫瘍の縮小=癌のdown-staging ・長期目標:癌の根治

  10. ②術後補助化学療法 手術後に施行される化学療法。体内に残っている可能性がある 微小な癌を破壊し、再発率減少=根治率上昇を目指す。 ・対象:治癒切除術後の癌患者 ・治療期間:半年~1年 ・短期目標:治療の完遂 ・長期目標:癌の根治

  11. ③切除不能・再発癌 への化学療法 癌を増大させないことで、生存率上昇と QOL(quality of life)の維持・上昇を目指す。 ・対象:治癒の見込みの低い癌患者 ・治療期間:続けられなくなるまで ・短期目標:腫瘍の維持・縮小 ・長期目標:長期生存(延命)、患者満足度の上昇

  12. 3つのフェーズの特徴のまとめ 患者の 根治可能性 治療期間 ①術前(補助)化学療法 ②術後補助化学療法 ③切除不能・再発癌への 化学療法 あり あり 限りなく低い 癌種によって決まっている 決まりはない 癌の根治 長期生存、 患者満足度の向上 長期目標 短期目標 根治手術 治療の完遂 癌の維持 補助化学療法と切除不能・再発癌への化学療法では 根本的に考え方を変える必要がある!!!

  13. ・実際の考え方とはただ一つ・・・ 治療の 考え方とは risk-benefitを考えればいいです。 ・癌化学療法において risk=有害事象 benefit=目標達成度(治療効果) となります。

  14. 実際にはこう考えよう!! ①術前補助化学療法編 最終目標は根治。後述する術後補助化学療法と同様ですが・・ 特に 有害事象によって手術ができなくなることは回避しよう。 化学療法の効果がない場合はすぐに外科的切除を考えなけ ればならないため、準備を怠らないようにしよう。 危機管理をしながら 『がっつり』やろう

  15. 実際にはこう考えよう!! ②術後補助化学療法編 最終目標は根治。 そのためには多少の有害事象も許容しよう。 長期生存が期待されるため、長期に残存する有害事象については管 理に気を付けよう。 なるべく相対値量強度が大きくなるようにスケジュールを調整しよう。 『がっつり』やろう。

  16. 実際にはこう考えよう!! ③切除不能・再発癌への化学療法編 最終目標は長期生存(延命)、患者満足度の上昇。 そのためには有害事象の管理に注意しよう。 積極的な減量と投与の延期を駆使して治療期間・効果の延長と有害 事象のコントロールをしよう。 時に患者の治療満足度を上げるため、治療効果の乏しい化学療法の 継続も考えよう。(「PDでも継続」は選択枝になります。) 『ほどほどに』やろう。

  17. Take Home Message ✓ 画像、腫瘍マーカー、患者の状態をみて総合的な 効果判定をしよう。 ✓ 補助化学療法は抗腫瘍効果を重視して『がっつり』 やろう。 ✓ 切除不能・再発癌に対する化学療法は 有害事象管理を重視して『ほどほどに』やろう。

  18. おまけ こんな時Dr. KI77はこう考える 補助化学療法なら 化学療法をはじめて2か月程度。 患者から 化学療法がこんなに つらいとは思わな かった。やめたい。 治療を乗り切れば癌が 再発する可能性が低く なります。(少し減量し てでも)もう少し頑張り ませんか? 切除不能・再発癌なら との申し出があった。 減量すれば副作用は少 し楽になるかもしれま せん。それでもだめな らやめてもいい。違う 抗癌剤に変えることも できます。

  19. おまけ こんな時Dr. KI77はこう考える 補助化学療法なら 化学療法をはじめて4か月程度。 患者から 抗癌剤のしびれが少 し残るようになって きました。 しびれは治らなくなる 可能性が高いです。 減量して様子をみなが ら残りの抗癌剤を続け ましょう。 切除不能・再発癌なら との申し出があった。 しびれは治らないと思 います。つらいような ら、中止してもいいか もしれません。がんば れるようなら減量して 続けましょう。

  20. おまけ こんな時Dr. KI77はこう考える 単剤の化学療法なら 切除不能・再発癌に対して化学療法 をはじめて10か月程度。 CTでは明らかに腫瘍は増悪している。 他の抗癌剤の候補はない。 患者から 抗癌剤は効いていない というかもしれません が、やっていると調子 がいい。続けたい。 との申し出があった。 抗癌剤は続けても効くこ とはないと思います。た だ、もしかしたら腫瘍の 進行は遅らせてくれるか もしれませんね。 複数の併用化学療法なら 複数の化学療法では副 作用もひどくなってく ると思います。今の状 態なら単剤でも同じく らいの効果はあるので はないかと思います。

  21. おまけ こんな時Dr. KI77はこう考えるのまとめ 補助化学療法なら 切除不能・再発癌なら なんとかして なんとかして 化学療法を続ける道 患者の希望を叶える道 を探します。 を探します。

  22. 参考資料 ・固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(RECISTガイドライン)改訂版 version1.1 http://www.jcog.jp/doctor/tool/RECISTv11J_20100810.pdf ・有害事象共通用語基準v5.0日本語訳JCOG版(CTCAE v5.0 - JCOG) https://www.hospital.pref.ibaraki.jp/chuo/pdf/shinryoka/C-CAT.pdf

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