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“3ステップだけ覚えろ” -当直で詰まない血ガスの評価方法

投稿者プロフィール
Dr.Ito

順天堂大学医学部附属静岡病院

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118

概要

血ガスは、全部見ようとすると詰まります。

まずは

「3ステップだけ」

① 代謝性か呼吸性か

② 補正AG

③ 代償

この順番でかなり整理できます。

当直で毎回焦っていた頃に、自分が欲しかった内容をまとめました。

続編では、

“その血ガスで何を疑うか”

を扱う予定です。

投稿された先生へ質問や勉強になったポイントをコメントしてみましょう!

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テキスト全文

当直で詰まない血ガス評価の基本

#1.

“3ステップだけ覚えろ” -当直で詰まない血ガスの評価方法 当直シリーズ① | 糖尿病の救急対応も参照 【当直シリーズ②】糖尿病の救急対応| Dr. Ito 順天堂大学医学部附属静岡病院 糖尿病代謝内分泌内科 伊藤 直顕

#2.

まずこれだけ見ろ ❌ 全部見ようとする どこから読むか迷って詰まる ✅ 「順番」で読む 5ステップを守れば必ず読める

#3.

このスライドで身につくこと 1 3ステップで必ず読める 2 混合性を見抜ける 3 危険症例を逃さない

代謝性アシドーシスの危険性と確認事項

#4.

なぜ代謝性アシドーシスは危険か 連鎖する臓器障害 ミトコンドリア機能低下  →ATP低下 → 細胞死 心収縮低下 → 血圧低下 カテコラミン抵抗性 高K血症 → 不整脈リスク

#5.

最初に確認する事項 アシデミア vs アルカレミア 正常PaO₂の目安 PaO₂ = 100 − 0.4 × 年齢加齢による低下を考慮する その他の確認 COHb確認(CO中毒) 輸血前後のタイミング 酸塩基平衡確認は基本だが、後述する代償によって判断難

#6.

ステップ①代謝性か呼吸性か pH HCO3 CO2 呼吸性アシデミア 代謝性アシデミア 呼吸性アルカレミア 代謝性アルカレミア HCO3およびCO2がpHと同じ動きなら代謝性、逆の動きなら呼吸性 アシドーシス、アルカローシスはプロセスを意味する。

アニオンギャップと補正PaCO₂の計算

#7.

ステップ②補正AGの計算 Anion Gap の計算 正常値:8〜12 mEq/L(アルブミン正常時) pHより先にAGを確認する。 これが診断の起点です。 pHは相殺されて正常化するが、AGは上昇したまま残る AG上昇はケトン・乳酸の蓄積を直接反映 計算されていない症例では見逃しが多い ► AG開大はアシドーシスの存在を強く示唆

#8.

補正PaCO₂ = 1.5 × HCO₃ + 8 ± 2(Winters式) 実測CO₂が上記式結果の範囲内なら代謝性 アシドーシスへの適切な過換気 補正HCO₃ = HCO₃ + 補正AG− 12 ≥30なら代謝性アルカローシス、≤18ならAG非開大性代謝性アシドーシス合併 ステップ③代償されているか ΔAG/ΔHCO3=(補正AG-12)/(24-HCO3) Δ比の結果次第で複合異常疑う 当直シリーズ①参照 浸透圧ギャップ=実測血漿浸透圧-計算血漿浸透圧 >10なら薬剤またはエタノールによるAG開大を 疑う(エタノール濃度推定も行えます)

腎性代償と混合性障害の理解

#9.

おまけ 腎性代償のしくみ 左:応答の源 低CO₂(アルカリ性) 右:効果の方向 高CO₂(酸性) CO₂↓ → HCO₃排泄増加 呼吸性アルカローシスの腎性代償 呼吸性アシドーシスの腎性代償 CO₂↑ → HCO₃再吸収増加 代償には数日かかる。急性か慢性かの判断が治療方針を左右する。

#10.

混合性障害:よく出る組み合わせ 呼吸性アルカローシス+代謝性アシドーシス 呼吸性アシドーシス+代謝性アルカローシス 代謝性アシドーシス+代謝性アルカローシス

次回予告と血ガス基礎編の概要

#11.

当直シリーズ:次回予告 1 当直シリーズ① 糖尿病の救急対応 2 本スライド 血ガス基礎編 3ステップで読む 3 次回:血ガス② その数値、なぜそうなる? メカニズムを深掘り

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