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総合病院
生産性を上げる!
#医学教育 #留学 #Harvard #アメリカ留学 #オンライン留学 #Johns Hopkins #睡眠 #7つの習慣 #生産性
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最終更新:2023年1月22日
<東京北プレゼン部:beatboxerに学ぶプレゼン構成>
#総合診療 #プレゼン #東京北 #東京北プレゼン部 #東京北総診 #ロールキャベツ系総診 #東京北医療センター #構成 #beatbox
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最終更新:2023年1月11日
小児科の9割はこれで解決!〜かぜ・胃腸炎の正しい診かた〜
#かぜ #風邪 #胃腸炎 #小児 #ウイルス性上気道炎 #ウイルス性胃腸炎
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最終更新:2022年12月21日
<東京北家庭医療>レベル99の在宅医
#総合診療 #家庭医療 #在宅医療 #東京北総診 #ロールキャベツ系総診 #東京北医療センター #東京北家庭医療 #訪問診療 #在宅
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最終更新:2022年12月19日
COVID-19患者へ対応する医療従事者における感染予防 サージカルマスクvsN95マスク
#総合診療 #COVID-19 #抄読会 #G-More Project #佐賀大学総合診療部
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最終更新:2022年12月13日
<東京北EBM:SPIN~論文の情報操作に気づく>
#EBM #批判的吟味 #東京北総診 #ロールキャベツ系総診 #東京北EBM #東京北医療センター #情報操作 #SPIN
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最終更新:2022年12月6日
チンチラ、呼吸停⽌︖︕ 地獄の総合内科専⾨医試験 〜 2022 年度の記録 〜 チラ先 呼吸器内科医 イラスト提供︓イラストや(フリー素材) @vivi_ha_usagiNS
⽬次 ❶ 総合内科専⾨医試験 2022 年度を受けた感想 ❷ 出題される問題 ・プール問題 ・頻出疾患でも問い⽅が違う問題 ・予想外、⼼を折る問題 ❸ 対策 ・対策 ・チラ先が実際に⾏った勉強 ❹ 最後に
2022 年の総合内科専⾨医試験について Ø 2022 年 9 ⽉ 11 ⽇に開催 Ø 1 限⽬ 9:00〜10:50、2 限⽬ 11:30〜13:20、3 限⽬ 14:20〜16:10 ※ 各時限、開始 1 時間経過から残り 10 分になるまで途中退出可能 Ø 問題数は 1 限⽬ 66 問、2 限⽬ 66 問、3 限⽬ 68 問 Ø ⼀般問題が 50 問、臨床問題が 150 問の計 200 題が出題 Ø 「正解誤りを 1 つ選べ」「2 つ選べ」が混在し、要注意
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❶ 受けた感想 EGPA︕ステロイド、リツキサン選ばせないのかい︕ ー ふ ざ な る け なんの疾患かす ら 呼吸器の問題作った先⽣、ちょっと来なさい、、、 英語論⽂読ませるとは︕ わからなかった ぞ PET問いすぎ なんだよー アミロイドーシス、サルコイドーシス多い︕︕ ︕ ー チン か ク る 知 ワ か ル なん フ A G ン 、 A イ 、 と 、 アスペルギルス ⾵疹 種間隔 抗原︖抗体の引 接 の っかけやめい︕ と というくらいの声が即座にあがりましたが、まとめていきましょう
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❶ 受けた感想 Ø 総じてとにかく難しい︕ 難易度はセルフトレーニング問題集レベル︖ Ø プール問題、過去問などでお馴染みの問題は出るも少ない Ø 頻出疾患やトピックが出ても、問われ⽅が変えられていて解きにくい Ø 当⽇予想もしない範囲からの出題、⼼を折りにくる問題… → 英語論⽂読んで 3 連問題答えよ、など 後述しますが、総合内科専⾨医試験の対策として以下を使⽤しました 「過去問題集」「セルフトレーニング問題」「QB(余った時間で)」「ケアネットTV(少し)」 しかし、「たくさん被って出た︕同じ問題が出て余裕︕」という期待からは⼤きく外れました 内科学会も本気を出してきた と感じました
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❷ 出題される問題︓プール問題 Ø 実際の類題(ということ)で少し⾒てみましょう Q︓アナフィラキシー発症、β ブロッカー使⽤しておりアドレナリン筋中で改善しない。どうする︖ → A︓グルカゴン使⽤ Q︓肺癌の BSC の⽅が意識障害で⾼ Ca ⾎症。初期治療は︖ → A︓⽣理⾷塩⽔輸液 プール問題は国試でいう必修問題のように、異常に難しい総合内科試験問題の中では 貴重な得点源 です 選ばせる答えも⼤体同じです ここで差をつけられないよう、落とさず拾うことが最重要 です 対策で⼗分にカバーできるようにしておきましょう
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❷ 出題された問題︓頻出疾患でも問われ⽅が違う問題 Q︓NTM の治療薬で使⽤しないのはどれ︖ → A︓イソニアシド (他選択肢︓RFP, CAM, EB, SM) (3 限⽬は KM, RFP, SM, CAM) なんとこの問題、1 限と 3 限で 2 回出ました︕ (3 限⽬はピラジナミドが答え) Q︓ABPA の臨床所⾒、さて診断のための必要な検査は︖ → A︓喀痰からの⽷状菌検出 (他選択肢︓アスペルギルス抗原) NTM の治療薬ですが、過去は REC(RFP, EB, CAM)を選択させる問題ばかりでした ここまで問うのはひどいですね(REC を知っているだけでは絞れない) また、ABPA についても、例年はアスペルギルス抗体や治療のステロイドを選ばせることが多いですが、 今年は抗原を選択肢に⼊れて引っかけというとてもやらしい問題ですね この領域は、対策本や過去問で出た疾患をより丁寧に知識づけしておかないといけない です ここをどれだけ取れるかが合否の分かれ⽬になるのかもしれませんね
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❷ 出題された問題︓予想外、⼼を折る問題 Q︓英語論⽂のアブストが添付、読んで PICO の空欄部分を埋めよ (3 連問…) Q︓産後の⼥性、頭⽪の脱⽑が進⾏する。考えられる疾患と脱⽑治療薬は︖ (3 連問…) Q︓パニック障害に対する精神療法で正しいのは︖ Q︓肺吸⾍が感染しうる⾷べ物は何︖ → A︓海⽼︖ イノシシ︖ (他選択肢︓キャベツ) なんと⾝も⼼も疲弊しきっている 3 限⽬のラストスパートで出てきたんです、地獄ですよね 当然会場では「総合内科医は AGA も知らないといけないのか︕」の声で包まれました…(笑) このような問題は正直きついですし、皆んな解けませんので差がつかないでしょう (PICO はちゃんと読めればできると思いますが) また、今回載せられませんでしたが、泌尿器科、精神科等他科分野とかぶる出題範囲になってました 救急外来でみる可能性があるからでしょうか
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❸ 対策 ü 実臨床の経験を⼤事にするべき ü プール問題こそ落とさないようにする ü 頻出疾患は、問われかたを変えても解けるよう知識の深掘りをしておく 正直、総合内科専⾨医試験の出題に ⼭をはって受けるのは不可能 と思います… しかし、難しすぎる問題は皆んな同じ条件で解けませんし、採点除外になる可能性もあります 幅広い知識と出題分野から少しでもトピックや傾向を掴み、 これからお話する対策から、知識のベースをつけておく事が⼤事です (簡単な問題を落とさない、問われる部分を変えられても対処できるようにしておく) さらに、頻出や問われやすい疾患がある のも事実、知識をより⾁付けしたほうが良いですね
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❸ 対策 ü 実臨床の経験を⼤事にするべき 今回の試験を受けて、1 つ思ったのがこれでした 内科学会の意図としては「実臨床をちゃんとやってたら答えられるよね︖」でしょうか 現場や救急外来から離れた先⽣にはやや難しかったのではと思います ⽇々の臨床で経験する疾患や、他科コンサルトした際にどのように治療されているかなど、 何気ないところから得る知識の⽅が抜けないので、⽴派な試験対策になると思います 無駄ではない︕︕
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❸ 対策︓チラ先が実際に⾏った勉強 p 過去問題集、直近の試験の復元問題 p セルトレ 3 年分、⽣涯教育のためのセルフトレーニング問題集 4 版 p QB オンライン p +α ケアネット(MECでも)の動画で知識アップデート 反省点としては、試験までの勉強時間が⾜りず、もっと早くから準備するべき でした 4〜6 ヶ⽉前から取り組み始めている先⽣が多いようです
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❸ 対策︓チラ先が実際に⾏った勉強 p 過去問題集(必須) Ø まずは、やはり公式が販売している過去問は必須です︕ 必ず⽬を通すべきですが、気をつけることが 2 点 ü 実際よりもかなり簡単(プール問題向き︖) ü 古いものは疾患によっては答えが変わっていることも Ø プール問題対策になると思います Ø 「過去問題集が解けたらこれで本番も⼤丈夫︕」という気持ちで いると痛い⽬にあいます… Ø ここに出ている疾患は詳しく聞かれることが多いので、 最新の検査や治療含めて深掘りしておく ことが良いでしょう Ø この後紹介するものより簡単であり、初めに取り掛かるのにも いいかもしれません
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❸ 対策︓チラ先が実際に⾏った勉強 p 直近の試験の復元問題(必須) ü トピックがわかって、類似問題が出る傾向も多少なりともある ü 実際の難易度がわかる(絶望感に浸りました) Ø 過去問そのものから出題難易度や傾向を少しでも知っておく、この試験は情報戦です︕︕ Ø 問題は持ち帰ることができません しかし、探してみると受けた試験を復元している有難い先⽣⽅がいらっしゃいます(ネットに落ちております) Ø 以下の試験の復元問題も余裕があれば⾒ておきましょう︕︕ ・総合内科専⾨医試験 ・受験年の総合内科専⾨医試験より先に⾏われる新内科専⾨医試験
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❸ 対策︓チラ先が実際に⾏った勉強 p セルトレ系(必須) Ø セルトレには 2 種類あります ・毎年⾏われるセルフトレーニング問題(計 50 問) ・書籍のセルフトレーニング問題集(最新版は 4 版) ü 最新のアツいトピックやテーマがわかる → 出やすい ü 古いものは疾患によっては答えが変わっていることも
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❸ 対策︓チラ先が実際に⾏った勉強 p セルトレ系(必須) Ø セルトレは総合内科専⾨医試験受験に必要であり、 解いている先⽣が多いと思います Ø 昨今の内科学会が意識しているテーマや新薬についても 出ていますので、受験年度のものも受講しましょう Ø 難易度は本番さながらムズイです 2022 年度セルトレからは、HP の問題など本番で被りました︕(2 問出ました) Ø セルトレ書籍は、最新版は時間があれば⽬を通しておきましょう Ø あまり古いものをやると解説が異なっている可能性があるので、 私はやりませんでした
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❸ 対策︓チラ先が実際に⾏った勉強 p QB(オンライン / 問題集) p THE 内科専⾨医問題集 (どちらか) Ø どちらも全科疾患をある程度網羅し、豊富な解説で、 学ぶのに良いテキスト/オンラインサイトです Ø どちらか⽚⽅で良いと思いますが、QB をやっている⽅が多い印象です ü 各分野主要疾患の最新のガイドラインや治療指針の概要に触れている ü QB は模試もあります(問題が的中していたかは分かりません) Ø QB は書籍とオンライン版がありましたが、私はオンライン版を使⽤しました 復習のしやすさや、解説が時々更新されるのもありがたいですね Ø 優先度は、先に紹介した 3 つの次に推奨といったところでしょうか
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❸ 対策︓チラ先が実際に⾏った勉強 p ケアネット TV p MEC (+α ポジション、要課⾦) Ø 次のような先⽣におすすめです ü 「勉強の仕⽅がわからない︕」 ü 「解いてても他科の知識がすっぽり抜けててさっぱり︕」 ü 「解説や授業を受けたい︕」 Ø 私はケアネットTVを受講しましたが、理由は以下です ü 価格が安い(⽉ 5,000 円程) MEC は⾼いです… ü 各疾患のおさらいや、ガイドライン改定の内容まで網羅できる ü 予想問題もある Ø 肝⼼のここから本番でたか︖︕についてですが、残念ながらあまり被らなかった印象です 年にもよるかもしれませんね
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❹ 最後に︓総合内科専⾨医試験 2022 Ø 総合内科専⾨医試験は ⾼難易度 予想も当たりにくく、「これをやれば⼤丈夫︕」という対策も難しい Ø 問題 ・プール問題は落とさない ・頻出疾患は問われる内容(治療や検査など)が変わり、知識を深掘り しておく ・予想外な⼼を折りにくる問題は、捨て問と割り切るメンタルも(点差がつきにくく、採点除外となる可能性も) Ø 対策 ・プール問題対策に「過去問題集」は最重要 ・問題の難易度や傾向を知るため「復元問題」「セルトレ数年分」は最重要 ・「QB 等問題集」(「講座」は+α)は余裕がある範囲で ・頻出疾患はガイドラインなどで知識をより深くする 最後まで読んでいただきありがとうございました 少しでも受けた感想など今後受ける先⽣の参考になれば嬉しいです 私は次年度の試験に向けてゆっくり勉強を開始しようかと思っております 要望があれば、出た問題を類題にしてスライドを作ったりも考えます