#4.
③アミノベンジルペニシリン 一般名:アンピシリン(静注薬)、アモキシシリン(経口薬)
<スペクトラム>
当時は、天然型ペニシリンに加え、大腸菌やインフルエンザ桿菌にもカバー範囲を広げた。
※現在は、β-ラクタマーゼを産生する菌は耐性。
<臨床での使用状況>
・梅毒 ・肺炎球菌性肺炎 ・リステリア感染 ・腸球菌感染
・感受性のよい大腸菌感染症など ・ピロリ菌除菌
<追記>
・De-escalationで選択の候補となることが多い。感受性があるならば、切れ味はよい。
#5.
④緑膿菌用ペニシリン 一般名:ピペラシリン 略記:PIPC
<スペクトラム>
緑膿菌にカバー範囲を広げた。
<臨床での使用状況>
・緑膿菌感染を疑うが、嫌気性菌カバ-不要時。
<追記>
・緑膿菌感染等のDe-escalation時に考慮される。
・緑膿菌感染では抗菌薬投与量は十分量投与すべき
#6.
⑤βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ①アンピシリン・スルバクタム 略記:ABPC/SBT
経口薬:アモキシシリン・クラブラン酸 略記:AMPC/CVA
<スペクトラム>
陽性球菌(MRSA除く) 陰性桿菌(緑膿菌除く)
嫌気性菌 をカバー。健常人の感染症をほぼカバー。
<臨床での使用状況>
・胆道感染症、腹腔内感染症
・市中発症の感染focus不明
<追記>
比較的広域抗菌薬。AMPC/CVAは、ESBLも感受性があればカバーしうる広域経口抗菌薬。
#7.
⑤βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ②ピペラシリン・タゾバクタム 略記:PIPC/TAZ
<スペクトラムイメージ>
ABPC/SBTに緑膿菌などGNRのカバーが加わった。
ESBL産生腸内細菌にも有効な場合がある。
<臨床での使用状況>
感染focus不明の感染症。免疫抑制患者の起炎菌不明症例など。
<追記>
PIPC+(βラクタマーゼ産生菌)+(嫌気性菌)カバー
#8.
セフェム系抗菌薬 セファロスポリン系
第1世代:セファゾリン
第2世代:セフォチアム
第3世代:セフォタキシム、セフトリアキソン
セフタジジム
第4世代:セフェピム
セファマイシン系
セフメタゾール
#9.
セフェム系抗菌薬~はじめに~ 副作用の問題が比較的少なく、一般感染症をカバーするため、使用する機会の多い薬剤。
セフェム系抗菌薬は、一般に腸球菌とリステリアはカバーしない。
副作用少なめとはいえ、C.difficile腸炎は来しますよ・・・
髄膜炎は第3世代以降の薬剤を(移行性)
#10.
セフェム系抗菌薬 セファロスポリン系
第1世代:セファゾリン
第2世代:セフォチアム
第3世代:セフォタキシム
セフタジジム
第4世代:セフェピム <イメージ>
世代が後になるほど、GNRのカバーが広がってゆく
#11.
セファゾリン 略記:CEZ
<スペクトラム>
グラム陽性球菌 がメイン
グラム陰性桿菌:感受性の良いP.E.K.
<臨床での使用状況>
・黄色ブドウ球菌感染症、皮膚・軟部組織感染症
・P.E.Kに伴う尿路感染症、術前抗菌薬
<追記>
・MRSAはカバーしない、腸球菌はカバーしない
#12.
セフォチアム 略記:CTM
<スペクトラム>
グラム陰性桿菌カバー広域化:
H.influenzae(BLNAR除く),Neisseria,Moraxella
<臨床での使用状況>
・市中尿路感染症
<追記>
・GPCは第1世代の方が強いと噂されている・・・
#13.
実臨床での使い分け ・尿路感染症
経験的治療
標的治療
・呼吸器感染症
グラム染色からの薬剤選択
・皮膚軟部組織感染症
黄色ブドウ球菌や連鎖球菌の治療
などで使い分けを行ってゆきます スライドの動画解説はYou tube
(抗微生物薬のマネジメント戦略)をご参照ください。
実臨床での使い分けは、書籍等をご参照ください。