#4.
セフトリアキソン 略記:CTRX
<スペクトラム>
GPC・GNRに幅広いカバー
緑膿菌や嫌気性菌のカバーに弱い
<臨床での使用状況>
・市中細菌性肺炎,髄膜炎(リステリアやPRSPでは併用)
肺炎球菌,H.influenzae(BLNAR含),Moraxella等カバー
・市中感染症(緑膿菌感染や腹腔内感染症以外を考慮)
<追記>
・セフォタキシムは腎代謝,セフトリアキソンは肝代謝
#5.
髄膜炎の原因微生物 参考文献:Clin Infect Dis. 2004 Nov 1;39(9):1267-84.(一部改変)
#6.
インフルエンザ桿菌Haemophlus influenzae BLNAS:β-lactamase negative ampicillin sensitive
#7.
セフタジジム 略記:CAZ
<スペクトラム>
GNRをカバー(腸内細菌、緑膿菌をカバー)
GPCはカバー乏しい!!
<臨床での使用状況>
・院内発症尿路感染症
・グラム染色で陰性桿菌が認められる感染症
<さらに追記>
・GPCカバー乏しい。第3世代でもCTRXとは全く違う!
#8.
セフェピム 略記:CFPM
<スペクトラム>
グラム陽性球菌:肺炎球菌やMSSAをカバー
グラム陰性桿菌:腸内細菌や緑膿菌をカバー
<臨床での使用状況>
・院内肺炎やFNのエンピリカル治療
・AmpC過剰産生菌で全身状態安定している
(安定していない場合はカルバペネム考慮)
<追記>
・MRSA、偏姓嫌気性菌、腸球菌はカバーしない
・腎機能低下時のCFPM脳症に注意
#9.
セフメタゾール 略記:CMZ
<スペクトラム>
GNR、嫌気性菌をカバー
<臨床での使用状況>
・胆嚢切除術などの消化器手技の予防投与
・消化管や肝胆道系感染症(腸球菌カバーなし)
<追記>
・MRSA、腸球菌はカバーしない
・感受性があればESBLのカバーをする(日本)
#10.
アズトレオナム 略記:AZT
モノバクタム系抗菌薬
<スペクトラム>
GNR(緑膿菌を含むグラム陰性桿菌)をカバー
<臨床での使用状況>
・緑膿菌カバーが必要な患者
・FNでβラクタムアレルギー時にCLDMと併用
<追記>
・グラム陽性球菌、嫌気性菌は全くカバーしない
・ペニシリン系との交差アレルギーがきわめて少ない
・耐性菌治療で注目されている
#11.
カルバペネム系抗菌薬 <使用時の注意点>
●必ず 必要な培養検体を採取する
※抗菌薬変更の場合でも!
●目的臓器、目的菌を考える
※抗菌薬投与期間は、使用開始時から考える
●カルバペネム系抗菌薬が無効な感染症を知る
●抗菌薬投与するなら、Dose(投与量)はしっかりと
#12.
カルバペネム系抗菌薬 略記:
メロペネム
<スペクトラム>
GPC、GNR、緑膿菌、嫌気性菌と幅広いカバーを有する。
<臨床での使用状況>
・免疫抑制患者の敗血症、focus不明の発熱
・ESBL産生菌感染症、ノカルジア感染症
<追記>
Empiricに使用開始した場合(前者)、適切な培養をとっておけば、De-escalationを行うことができ、治療期間の決定にも役立つ。
#13.
カルバペネム無効な感染症 ●GPC:E.fecium,E.faecalis(イミペネムのみ感性),VRE
MRSA,MRS(メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)
■GNR:S.maltophilia,B.cepasia(メロペネムのみ感性),MDRP
■GPR:C.difficile,C.jeikeium
△非定型:Rickettsia,Chlamidia,Legionella,Mycoplasma
▲その他:ウイルス,結核,真菌,原虫(マラリア)
#14.
カルバペネム失敗例 ①発熱患者に対してカルバペネム投与
→成人発症Still病(感染症以外)
②発熱のあるショック患者を敗血症性ショックとしてカルバペネム投与
→日本紅斑熱(スペクトラムが外れる)
③免疫抑制患者にとりあえずカルバペネム投与
→菌交代現象を起こし、Candida感染症惹起
④排膿のある患者にとりあえずカルバペネム・・・
→培養とっていないため(血液培養、創部培養)診断つかず
#15.
実臨床での使い分け ・尿路感染症
経験的治療(複雑性尿路感染症)
標的治療(AmpC過剰産生菌)
・中枢神経感染症
・壊死性軟部組織感染症
・発熱性好中球減少症
などで使い分けを行ってゆきます スライドの動画解説はYou tube
(抗微生物薬のマネジメント戦略)をご参照ください。
実臨床での使い分けは、書籍等をご参照ください。