#12. 抗リン脂質抗体症候群 APTT 延長をきたすが、臨床的には凝固亢進し、血栓症が問題になる <診断基準> 臨床基準の 1 項目以上が存在し、かつ検査項目のうち 1 項目以上が存在するとき、抗リン脂質抗体症候群とする 臨床所見 (1) 血栓症 - 画像検査や病理検査で確認が可能な動脈または静脈血栓症(血管のサイズや部位は問わない、血管炎や表層性の静脈炎は除外) (2) 妊娠合併症 - 妊娠 10 週以降の胎児奇形のない子宮内胎児死亡 - 妊娠高血圧もしくは胎盤機能不全による妊娠 34 週以前の早産 - 3 回以上つづけての妊娠 10 週以前の流産(ただし、母体の解剖学異常、内分泌異常、父母の染色体異常を除く) 検査基準 (1) 国際血栓止血学会ガイドラインに従った測定法による、ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant:LAC)が 12 週以上の間隔をおいて 2 回以上陽性 (2) 中等度以上の力価(40 GPL または MPL 以上、あるいは 99% タイル以上)の IgG あるいは IgM 型抗カルジオリピン抗体が 12 週以上の間隔をおいて 2 回以上陽性 (3) 中等度以上の力価(99% タイル以上)の IgG あるいは IgM 型抗 β2GP1 抗体が 12 週以上の間隔をおいて 2 回以上陽性 抗リン脂質抗体症候群改訂診断基準(Sydney revised Sapporo criteria) 2006 年改訂 12