重症真菌感染症「ムーコル症」

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森本 将矢

森本 将矢

聖路加国際病院

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造血器腫瘍の治療では真菌感染症への対応が重要です。その中でまれですが重症感染を起こす「ムーコル症」についてまとめました。

重症真菌感染症「ムーコル症」

1. 造血器腫瘍における真菌感染症 造血器腫瘍における真菌感染症
2. <主訴>なし 移植後再発Common B Cell ALLに対する加療目的 <現病歴> 2013年にCommon B-ALLと診断. hyper-CVAD/MA実施して血液学的寛解に到達. 地固め療法としてhyper-CVAD/MA 2コースを実施. 診断8か月後にHLA 7/8適合非血縁者間骨髄移植を施行. (前処置:CY+TBI,GVHD予防:TAC + sMTX) Day17に急性GVHD grade II(skin stage 3)を発症するもPSL 1mg/kg/dayにて軽快し, 漸減終了. 慢性GVHDなし. 骨髄及び右乳房に原疾患の再発を認め, hyper-CVADを実施するも寛解に到達せず, 治療継続のために当院転院. Case 41歳 女性
3. <バイタルサイン> 意識清明 体温 36.7℃ 血圧 100/54 mmHg 脈拍 106/分 呼吸数 14/分 SpO2 98%(room air) <身体所見> 【全身状態】良好 【頭頚部】結膜蒼白黄染なし, 副鼻腔の圧痛なし, 咽頭扁桃の発赤腫脹なし, 齲歯なし, 頸部リンパ節触知せず【胸部】呼吸音:清・左右差なし 心音:整、心雑音なし【腹部】平坦・軟・圧痛なし, 肝脾触知せず, CVA叩打痛なし【神経】特記すべき神経所見なし 【四肢その他】下腿浮腫なし 皮膚:皮疹なし、縟瘡なし
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