テキスト全文
熱中症の基本と重症度の理解
#1. 熱中症を極める きちんと診療できていますか!? ドクターくりつべ@Youtube
熱中症の重症度と入院基準
#4. 労作性 非労作性(古典的) 若年男性のスポーツ
中年男性の労働
屋外での発症が多く
重症例は少ない 高齢、独居
屋内発症も多い
重症例が多い
#6. 中枢神経症状(意識障害、小脳症状、痙攣)
肝・腎機能障害=多臓器障害
血液凝固異常(DIC) ➡︎まず入院
#7. ➡︎病院で診察、必要に応じて入院 ●特に注意!
横紋筋融解症
高K血症
低Ca血症
高乳酸血症
#9. 中枢神経症状(意識障害、小脳症状、痙攣)
肝・腎機能障害=多臓器障害
血液凝固異常(DIC) ➡︎まず入院 ➡︎病院で診察、必要に応じて入院 ●特に注意!
横紋筋融解症
高K血症
低Ca血症
高乳酸血症 ➡︎改善傾向なら現場対応で可能 重症度別まとめ
#10. 中枢神経症状(意識障害、小脳症状、痙攣)
肝・腎機能障害=多臓器障害
血液凝固異常(DIC) 中枢神経症状 (C)、肝(H)・腎機能障害(K)、血液凝固異常(D) として
詳細な記載法として各障害臓器の頭文字 IIIC, IIIH, IIIHK, IIICHKDのように追記すると良い DICは他の臓器障害に合併することがほとんど
DIC発症時には最重症と考える必要がある
熱中症の治療法と体温管理
#12. 治療 体温管理
深部体温が38℃台になるまで冷却を行う
高体温の程度とその持続時間は予後と相関する
早期に認識して早期治療することが多臓器不全を防ぐ
水分、Na摂取(経口、点滴)
直腸温◎、腋窩温✖️
#13. 積極的に冷却が必要! 氷水は良い適応だが
スタッフの数も必要で
モニタリングが難しい・・・
#15. 解熱剤で熱を下げるのは無効! 解熱剤は視床下部のセットポイントを下げる作用
坐薬は代謝で余計に発熱を惹起するのでむしろ悪い (NSAIDs、アセトアミノフェン)
熱中症の予防と応急処置
#16. 発熱と高体温は違う! 発熱
感染など刺激を受けて視床下部のセットポイントが体温を高く保つように調整された状態
自身で免疫力をあげる
高体温
熱産生の異常増加、熱放射の障害から体温が上昇したもの
※視床下部は関係ない 『体自身が熱を上げるように命令している』
#18. 熱中症になった人はまたなりやすい! ➡︎熱中症の予防や
応急処置を伝えよう
#19. 予防がもちろん大事 熱中症は予防が最も重要であることは論を待たな いが、早期認識、早期治療で重症化を防げれば、死 に至ることを回避できる
経口補水液と指導の重要性
#20. 経口補水液が良い!スポーツドリンクは?? 多量の摂取は高血糖を招く
→利尿作用、脱水につながる
#21. 指導も重要一般市民の方向けこういうものを配布 熱中症環境保健マニュアル2018
#22. 指導で使える!暑さ指数 ※重要
湿度が高いと汗が蒸発しない
➡︎熱を放散することができない 『暑さ指数』で検索すると
各地域の値が表示される 熱中症ガイドライン2015
熱中症の鑑別診断と注意点
#24. 先入観には禁物! 悪性症候群(抗精神病薬の投与、ドパミン製剤の中止)
悪性高熱症(麻酔、手術)
中毒(抗コリン中毒、交感神経賦活薬中毒、セロトニン症候群)
甲状腺クリーゼ などの高体温
コロナ感染
髄膜炎 などなどの感染症
#25. 覚えておくとお得! 悪性症候群、悪性高熱症、交感神経賦活薬中毒、セロトニン症候群
筋肉の収縮の活発化が原因
(筋肉が過剰に収縮して熱生産が起こっている)
深い鎮静(ベンゾジアゼピン系が良い)
筋弛緩剤 筋弛緩作用も有する鎮静薬
#26. コロナ禍の熱中症は難しい・・・・ 新型コロナウイルス感染症流行下における熱中症対応の手引き
一読することオススメ
新型コロナ禍における熱中症対策
#27. 新型コロナウイルス感染症流行下における熱中症対応の手引き (抜粋)
#28. 新型コロナウイルス感染症流行下における熱中症対応の手引き (抜粋)
#29. 本日のまとめ 高齢、屋内発症、非労作性熱中症が熱中症死の危険因子
治療はクーリング(霧吹き+送風)、水分・Na摂取(経口補水液が推奨)
この時期だから熱中症という安易な診断は危険
鑑別を考える必要あり、特にコロナ禍では注意が必要