#4.
パーキンソン病 進行に伴う症状と運動合併症 発現 パーキンソン病と診断 前運動/前駆期 進行期/高度進行期 早期 障 害 程 度 症状 日内変動 ジスキネジア 嚥下障害 姿勢反射障害 歩行 すくみ 転倒 動作緩慢 筋強剛 振戦 便秘 レム睡眠行動障害 -20 -10 日中過眠 嗅覚障害 うつ 疼痛 疲労 軽度認知障害 0 動作緩慢など 運動症状が発現する 約10~20年前から、便秘、嗅覚障害、レム睡眠行動異常など 非運動症状が出現する 精神症状 排尿障害 起立性低血圧 認知機能障害 10 合 併 症 運 動 症 状 非 運 動 症 状 20 発症から 年数 Lancet.2015 Aug29;386(9996):896-912
#5.
早期パーキンソン病(PD)治療薬アルゴリズム 診断 患者 症状及び 治療希望あり(※1) 当面 いいえ 定期的診察、教育、リハビリ テーション い 精神症状発現リスク(※2)が高い 症状改善を優先させる特別な事情がある(※ 3) ・L-ドパがより中心に位置付けられた ・運動合併症 発現リスクに基づいて治 療を選択する いいえ い 運動合併症 いいえ L-ドパで治療開始 症状 改善 い 症状 進行に 注意しながら 経過観察 リスク(※4)が高い い ドパミンアゴニストもしく MAOB阻害薬を選択 十分か? 症状 いいえ L-ドパ増量、もしく ドパミンアゴニスト MAOB阻害薬など 追加 改善 流れになった。 十分か? い 症状 進行に 注意しながら 経過観察 ※1:背景、仕事、患者 希望などを考慮してよく話し合う必要がある ※2:認知症 合併など ※3:症状が重い(例:Hoehn-Yahr重症度分類≧3度)、転倒リスクが高い、 患者にとって症状改善 必要度が高いなど ※4:65歳未満 発症など ガイドライン2018における早期 PD治療 アルゴリズム 基本的に ガイドライン 2011と同様だが いいえ 十分量であれ 他 薬剤へ 併用を考慮 変更あるい 日本神経学会 監修 パーキンソン病診療ガイドライン2018 医学書院
#6.
wearing offを呈する進行期PD L-ドパを1日3回投与しても、薬 内服時間に 関連した効果減弱がある(wearing off)。 治療アルゴリズム 従来 アルゴリズムで 、ジスキネジア 有無で治療選 択が分かれていたが、2018ガイドラインで ジスキネジ アについて 、wearing offと 別に治療方針が示され た。 L-ドパを1日4-5回投与、また ドパミンアゴニストを開始、増量、変更(※1) エンタカポン(COMT阻害薬)、セレギリン(MAOB阻害薬)、イストラデフィリン(ア デノシンA2A受容体拮抗薬)、 ゾニサミド(レボドパ作用増強薬)など 併用 ドパミン附随薬追加 エビデンス 、COMT阻害薬が 「B」、他 ドパミン附随薬 RCTが少ないために「C」 とされている。 さらにL-ドパ 頻回投与及びドパミンアゴニスト増量、 変更(アポモルヒネ併用も含む) 適応(※2)を十分考慮した上でDAT 導入を検討 ※1:wearing off出現時に 投与量不足 可能性もある で、L-ドパを1日3〜4回にしていない、 あるい ドパミンアゴニストを十分加えていない場合 、まずこれを行う。 ※2:DAT:device aided therapy(本邦で DBS及びL-ドパ持続経腸療法がこれに該当する)。 日本神経学会 監修 パーキンソン病診療ガイドライン 2018 医学書院
#7.
レポドパ含有製剤 末梢 代謝 (ドパミン) AADC × Lドパ COMT 血 液 脳 関 門 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 ド パ ミ ン Lドパ × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 アデノシンA2A 受容体 × Ach 代謝 (3-O-メチルドパ) ド パ ミ ン Lドパ製剤 Lドパ製剤(単 剤) ドパストン (注 射・内服 ) LドパDCI合剤 Lドパ配合剤 メネシット +COMT阻害薬 マドパー スタレボ ネオドパストン ネオドパゾール ドパコール デュオドーパ(経 腸剤) ノルアドレナリン作 動性神経 Lドパ ド パ ミ ン ノルアド レナリン コリン作動性神経 ドパミン受容体 Ach
#8.
レボドパ含有製剤:ドパストン 作用 機序 レボドバ 脳内に移行し、ドパミンへ変化して脳 内 ドパミン量を増やして、パーキンソン病にお ける手足 震えや筋肉 こわ りなどを改善す る薬。 特徴 レボドパ脱炭酸酵素阻害薬と 合剤(メネシッ ト、マドパーなど)で用いられることがほとんど。 長期投与により、症状 日内変動( wearing off 現象、on-off現象)、ジスキネジア、精神症状な どを起こす問題がある。
#9.
レボドパ含有製剤:メネシット・スタレボ
#10.
レボドパ含有製剤:マドパー・デュオドーパ配合経腸用
#11.
COMT阻害薬 末梢 血 液 脳 関 門 代謝 (ドパミン) AADC × Lドパ COMT 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 ド パ ミ ン Lドパ × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 アデノシンA2A 受容体 × Ach 代謝 (3-O-メチルドパ) COMT阻害薬 ド パ ミ ン Lドパ配合剤 +COMT阻害薬 ノルアドレナリン作 動性神経 スタレボ Lドパ コムタン オンジェンティス ド パ ミ ン ノルアド レナリン コリン作動性神経 ドパミン受容体 Ach
#12.
COMT阻害薬 レボドパ 末梢で 分解を抑制し、中枢へ 移行率を高める。 作用機序 特徴 単剤で 抗パーキンソン効果なし。 レボドパによる症状 日内変動 ある症例に有効である。
#13.
COMT阻害薬:コムタン・オンジェンティス
#14.
レポドパ作用増強薬 末梢 代謝 (ドパミン) AADC × 血 液 脳 関 門 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 Lドパ Lドパ × Lドパ作用増強薬 COMT 代謝 (3-O-メチルドパ) ド パ ミ ン × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 アデノシンA2A 受容体 × Ach トレリーフ ド パ ミ ン ノルアドレナリン作 動性神経 Lドパ ド パ ミ ン ノルアド レナリン コリン作動性神経 ドパミン受容体 Ach
#15.
レボドパ作用増強薬:トレリーフ 作用 機序 特徴 ドパミン合成 亢進、 MAO阻害など多岐 作用機序により、脳内 ドパミン作用を 増強する。 ゾニサミド 、元々抗てんかん薬として使 用されていた薬剤だが、抗てんかん作用 を示す量より るかに少量で、パーキンソ ン病に効果があることが明らかになって いる。
#16.
ドパミン放出促進剤 末梢 代謝 (ドパミン) AADC × Lドパ COMT 血 液 脳 関 門 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 ド パ ミ ン Lドパ × ド パ ミ ン × 代謝 (3-O-メチルドパ) × ド パ ミ ン ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 アデノシンA2A 受容体 × Ach ドパミン放出促進剤 シンメトレル ド パ ミ ン ノルアドレナリン作 動性神経 Lドパ ド パ ミ ン ノルアド レナリン コリン作動性神経 ドパミン受容体 Ach
#17.
ドパミン放出促進剤:シンメトレル 作 用 機 序 特 徴 ドパミンニューロン 終末か ら、ドパミン放出を促進し、脳 内 ドパミンによる神経伝達を 強める。 L-ドパ誘発性ジスキネジアに 有効とするいくつか エビデン スがある。 アマンタジン 、脳梗塞後遺症 に伴う意欲や自発性 低下な どに使用される場合がある。
#18.
ノルアドレナリン補充薬 末梢 代謝 (ドパミン) AADC × Lドパ COMT 血 液 脳 関 門 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 ド パ ミ ン Lドパ × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 アデノシンA2A 受容体 × Ach 代謝 (3-O-メチルドパ) ド パ ミ ン ノルアドレナリン作 動性神経 Lドパ ド パ ミ ン ノルアドレナリン補充薬 ドプス ノルアド レナリン コリン作動性神経 ドパミン受容体 Ach
#19.
ノルアドレナリン補充薬:ドプス 作 用 機 序 脳内で不足しているノルアドレ ナリンを補うことで、すくみ足 や立ちくらみなど 症状を改 善する。 特 徴 慢性 すくみ足や、起立性低 血圧に有効。起立性低血圧を 伴う血液透析患者などにも使 用する。
#20.
MAO-B阻害薬 末梢 代謝 (ドパミン) AADC × Lドパ COMT 血 液 脳 関 門 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 ド パ ミ ン Lドパ ド パ ミ ン × 代謝 (3-O-メチルドパ) × ド パ ミ ン × MAO-B阻害薬 エフピー アジレクト エクフィナ ド パ ミ ン ノルアドレナリン作 動性神経 Lドパ ド パ ミ ン ノルアド レナリン ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 アデノシンA2A 受容体 × Ach コリン作動性神経 ドパミン受容体 Ach
#21.
MAO-B阻害薬:エフピー 作用 機序 脳内ドパミン 代謝を抑制する。単 剤としても抗パーキンソン効果あり。 (単剤適応 エフピーとアジレクト み) 特徴 エフピー、アジレクト、エクフィナ ド パミン分解抑制作用を有しており、レ ボドパ含有製剤で十分な効果が得ら れない症例に、レボドパと併用で使 用される。 注意 点 抗うつ薬、オピオイド鎮痛薬と 併用 禁忌である。
#22.
MAO-B阻害薬:アジレクト・エクフィナ
#23.
抗コリン薬 末梢 代謝 (ドパミン) AADC × Lドパ COMT 血 液 脳 関 門 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 ド パ ミ ン Lドパ × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 アデノシンA2A 受容体 × Ach 抗コリン薬 アーテン、アキネト ン、トリモール、ペ ントナ 代謝 (3-O-メチルドパ) ド パ ミ ン ノルアドレナリン作 動性神経 Lドパ ド パ ミ ン ノルアド レナリン コリン作動性神経 ドパミン受容体 Ach
#24.
抗コリン薬 作用機序 アセチルコリン 働きを抑えることで、脳内 ける手足 震えなど 症状を改善する。 ドパミン作用を強め、パーキンソン病にお 眼 調節傷害発現 恐れがあるため、問診や定期的な検査を行う。原則として緑内障 患者に 使用しない。 注意点 抗コリン 副作用(口渇、便秘、眠気、排尿困難など)に注意。
#25.
抗コリン薬:トリモール・アキネトン
#26.
抗コリン薬:アーテン・ペントナ
#27.
アデノシンA2A受容体拮抗薬 末梢 代謝 (ドパミン) AADC × Lドパ COMT 血 液 脳 関 門 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 ド パ ミ ン Lドパ × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 Ach アデノシンA2A 受容体 × アデノシン A2A 受容体拮抗薬 ノウリアスト 代謝 (3-O-メチルドパ) ド パ ミ ン ノルアドレナリン作 動性神経 Lドパ ド パ ミ ン ノルアド レナリン コリン作動性神経 ドパミン受容体 Ach
#28.
アデノシンA2A受容体拮抗薬:ノウリアスト 作用 機序 脳内 アデノシン A2A受容体を阻害し、アデノ シン(脳内 運動機能を低下させる物質) 作用を抑えることで、パーキンソン病における 運動機能低下を改善する。 特徴 パーキンソン病における wearing off現象(一 旦レボドパ製剤を服用しても次 服用時間 前にパーキンソン病 症状が出てしまう)を改 善する。
#29.
ドパミン受容体作動薬 末梢 代謝 (ドパミン) AADC × Lドパ COMT 血 液 脳 関 門 中枢 GABA作動性神経 ドパミン作動性神経 ド パ ミ ン Lドパ × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン × ド パ ミ ン ドパミン受容体 × Ach受容体 アデノシンA2A 受容体 × Ach 代謝 (3-O-メチルドパ) ド パ ミ ン コリン作動性神経 Ach ドパミン受容体 ノルアドレナリン作 動性神経 Lドパ ド パ ミ ン ノルアド レナリン ドパミン受容体作動薬 麦角系:ペルマックス、カバサール、パーロデル 非麦角系:ビシフロール、ミラベックス、レキップ、レキッ プCR、ドミン、ニュープロパッチ(貼付剤)、ハルロピテー プ(貼付剤)、アポカイン(注射薬)
#30.
ドパミン受容体作動薬(麦角系) 作用機序 脳内 ドパミン受容体を刺激し、パーキンソン病における手足 化学構造 違いから、麦角系と非麦角系に分かれる。 震えなどを改善する。 麦角系 、非麦角系と比較して、心臓弁膜症、線維症 副作用報告が多い で、非麦 角系 治療効果が不十分また 忍容性に問題がある場合に み投与する。 特徴 ドパミンと類似した作用をもつ本剤 る薬剤もある。 中に 、乳汁漏出症や末端肥大症などに使用す
#31.
ドパミン受容体作動薬(麦角系):カバサール・ペルマックス
#32.
ドパミン受容体作動薬(麦角系):パーロデル
#33.
ドパミン受容体作動薬(非麦角系):ニュープロパッチ 作 用 機 序 脳内 ドパミン受容体を刺激し、パーキ ンソン病における手足 震えなどを改 善する。化学構造 違いから、麦角系 と非麦角系に分かれる。 特 徴 非麦角系 、麦角系と比較して、心臓 弁膜症、線維症 副作用報告が少な い。 プラミペキソール(ビ・シフロール®)、ロ チゴチン(ニュープロパッチ®) 、脳内 ドパミンが関与して発症するとされる レストレスレッグス症候群にも使用され る。突発的不眠 副作用に注意する。
#34.
ドパミン受容体作動薬(非麦角系):アポカイン・ドミン
#35.
ドパミン受容体作動薬(非麦角系):ハルロピテープ・ビシフロール
#36.
ドパミン受容体作動薬(非麦角系):ミラペックス・レキップ