#4.
被災時、自施設で何ができるか まずは、自施設は災害拠点病院かどうか? Yes➡災害拠点病院 患者が集約される、DMATが参集する 被災地域のリーダーとして対応します 病院の診療は、救急だけではなく、全病院を上げて対応する BCPを確認しましょう No➡災害拠点病院以外 BCPを確認しましょう まずは自院の安全確保と災害対策本部づくり BCPって何??
#5.
BCPとは何か Business Continuity Plan(事業継続計画) 災害などの緊急事態において、損害を最小限に抑え、重要な業 務を継続、早期復旧を図る計画 災害拠点病院では策定を義務づけ、一般の病院も策定すべきと されている 防災マニュアルとの違い 防災マニュアル:主に自然災害を想定した、現場マニュアル BCP:あらゆるリスクに備えた、災害に対する組織作り
#6.
第20回厚生労働省 救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会
#7.
BCPには何が書いてあるか BCPは災害時にすべきアクションプランが具体的に書いてある (以下は一般的な流れ) 1)災害対策本部を設置し、災害に対する組織作りをする 2)被災状況報告等で自施設での使用可能な医療資源を把握する 3)今後起こりうる被害(多数傷病者や、減少した資源で起こる トラブル)を把握する 4)災害対策本部会議を行い、資源の再配分と、通常診療に復帰 するまでの作戦を考える
#8.
BCPを用いた災害対策の流れ(急性期) 診療継続 災害対策本部設置 自施設の機能を評価 安全・残存資源・ 診療機能等 診療縮小 災害対策本部会議 病院診療の方向性を決定 発災 1時間以内 数時間以内 スタッフに方向 性を周知 病院避難
#9.
一般診療医がすべきこと 災害対策本部に入らない医師がすべきこと 1)BCPがどこにあるか確認しておく 2)最初のアクションは自分とその周りの安全確認 3)BCP内にアクションカード(災害時対応の手順が細かく書い てあるカード)がある場合は、その指示に従う 4)災害対策本部からの指示を待ちましょう(館内放送やメール 等で連絡されるはず) 5)何かしらの役割があります。「関係ない」ことはありません 「何をしたらいい??」等と災害対策本部に詰めかけるの はやめましょう
#10.
BCPは作って終わりじゃない 検証をBCPに反映 する BCPを作る 訓練後検証する 災害訓練をする 常に新しくUpdateした計画を維持する
#11.
北海道胆振東部地震・大規模停電の対応 2018年9月6日3時7分北海道胆振中東部震源 最大震度7 苫東厚真火力発電所停止 北海道ほぼ全域で停電「ブラックアウト」 2018年9月8日停電はほぼ復旧 2日間の停電 病院として災害対応が必要
#12.
北海道胆振東部地震・大規模停電の対応 一般病院のBCPに沿った対応 2018年9月6日 3:07 発災 3:56 院内災害対策本部設置 5:00 被災状況確認終了(停電のみで、自家発電で数日の余力あり) 7:00 第1回災害対策本部会議 通常診療縮小(外来中止、定期手術中止) 地域のための診療拡大(透析患者の受け入れ) を決定 自家発電が問題なく運用され、 2018年9月8日 通常電源復旧 地域を支援する病院 ➡復旧まで透析患者78名受け入れて対応した
#13.
一般病院の急性期BCPに沿った対応 災害対策本部設置 3:56 損害は停電のみ 自家発電2日間維持可能 自施設の機能を評価 安全・残存資源・ 診療機能等 発災 1時間以内 数時間以内 通常外来中止 通常手術中止 診療拡大 7:00 災害対策本部会議 病院診療の方向性を決定 3:07 診療縮小 スタッフに方向 性を周知 透析患者受け 入れ
#14.
北海道胆振東部地震・大規模停電の対応 札幌圏でのDMATの活動 自家発電が機能しない病院:人工呼吸器の維持・透析不能 <DMATとしての対応> 診療維持困難な病院のスクリーニング 自家発電の機能する病院へ転院搬送 停電事由でDMATが 電源車や自家発電の燃料を確保 病院機能を維持するために ライフライン(電気・水・ガ ス・食料)を確保する活動 人工呼吸器患者 行った転院搬送 38人 透析患者 13人 その他 9人 合計 60人
#15.
Take Home Message BCP(事業継続計画)は災害下の病院の復旧計画 まずは自施設のBCPを確認することから始めよう! このスライドをきっかけに、災害医療に興味を 持っていただければ幸いです
#16.
災害は忘れたころにやってくる 東日本大震災での支援活動にて