コマネジメントとは、「一般内科医(病院総合医/老年科医)が他科患者の医療ケアに関する責任、権限、説明責任を共有することを可能にするモデル」と説明されています。
米国で普及し、日本でも実践が始まっているコマネジメントについて、高齢者の大腿骨近位部骨折を主な例として、重要性と実践について解説します。
整形外科と内科(総合診療科・老年科)との協働により、迅速な手術の実施と総合的な合併症管理とがこれまでより容易になり、手術後の合併症リスクを減少させると共に総合的な治療の質が向上します。
このスライドでは、コマネジメントの定義から、エビデンスに基づくリスクとベネフィット、必要なスキル、フレイル(脆弱性)の評価方法や多職種チームによるアプローチについて紹介します。
●コマネジメントの定義とその背景
●コマネジメントとコンサルテーションの違い
●コマネジメントの実践による患者ケアの質の向上のエビデンス
●コマネジメントのケーススタディ
●老年医学コマネジメントに必要なスキル
●フレイルの定義と2つの評価方法(FRAIL scale、Clinical Frailty Scale (CFS) )
●大腿骨近位部骨折手術の術前リスク評価と抗凝固薬の管理
●術後のケア以降
●まとめ Takeaways