#4.
⽉経とは 定義 約1ヶ⽉の間隔で⾃発的に起こり 限られた⽇数で⾃然に⽌まる⼦宮内膜からの周期的出⾎ ü ⽉経周期は、⽉経開始⽇〜次回の⽉経開始⽇までの⽇数を1cycleとする ü 正常範囲は25-38⽇で、その変動が6⽇以内
#5.
⽉経が遅れる=妊娠︖ ü ⽉経周期は通常4週間毎の場合が多い ü ⽉経周期が整だった場合 ⽉経が1、2週間遅れるということは、妊娠5、6週の可能性があるということになる Ø 異所性妊娠なら、早ければ5週前後でも破裂して腹腔内出⾎をきたす Ø 妊娠6週で⼦宮内妊娠が確認されなければ、 産婦⼈科医は異所性妊娠の可能性を考えて⼿術含めた対応可能な病院へ紹介します ü ⽉経周期が不整だった場合 妊娠に気が付いておらず、未受診妊婦で様々な産科疾患を合併している可能性もある Ø 個⼈差はあるが妊娠20週くらいまでは外⾒からは気が付けないケースも多い(特に肥満症例) Ø めったに出会わないが、⾒落とすとHELLP症候群*や妊娠⾼⾎圧腎症など、致死的な疾患のこともある *Hemolysis, elevated liver enzymes, low platelets syndrome ⽉経不順でもbad caseの可能性は 常に考える必要がある
#6.
⽬次 1. ⽉経不順と決める前に必ず妊娠の有無を確認する 2. ⽉経不順なら⼀度は産婦⼈科受診をするように勧める 3. 3ヶ⽉以上⽉経がない時は⼦宮体がんなどのリスクがあり 産婦⼈科での介⼊が必要
#7.
⽉経不順の分類 定義 p 頻発⽉経︓⽉経周期が短縮し、24⽇以内で発来した⽉経 p 希発⽉経︓⽉経周期が延⻑し、39⽇以上で発来した⽉経 *これまであった⽉経が3ヶ⽉以上来ない場合は続発性無⽉経となる *3ヶ⽉という数値は定義のため決められたもので海外では6ヶ⽉の場合もある
#8.
⽉経不順の原因と対応 ü ⽉経不順の原因の多くは排卵障害 Ø 51⽇以上の希発⽉経の30%、19⽇以内の頻発⽉経の60%が排卵障害であるとされる ü 他に、体重の増減や摂⾷障害、精神的ストレス、内服薬、器質的疾患などの可能性がある 対応 p ⽣理的に⽉経不順になりうる時期︓初経後数年(〜20歳程度)や更年期(40歳〜) Ø 結果的に経過観察になることも多いが、 少なくとも不正出⾎や過多⽉経、⽉経困難症が伴う場合には産婦⼈科に紹介すべき p そのほかの時期 Ø 排卵障害(PCOS*など)であれば将来の不妊症リスクなどもあり、早めに介⼊しておいて損はない Ø ほかの原因でも、⼦宮体がんのリスクや⾻粗鬆症のリスクなどあり、対応はしておく⽅が良い *Polycystic 基本的に1度は産婦⼈科に相談してもらって良いと考えます。 ovary syndrome
#9.
⽬次 1. ⽉経不順と決める前に必ず妊娠の有無を確認する 2. ⽉経不順なら⼀度は産婦⼈科受診をするように勧める 3. 3ヶ⽉以上⽉経がない時は⼦宮体がんなどのリスクがあり 産婦⼈科での介⼊が必要
#10.
無⽉経の対応 無⽉経の定義 周期的な⽉経が発来すべき年齢層の⼥性において⼀定期間 ⽉経がない状態 p ⽣理的無⽉経︓基本的に治療対象ではない ①初経以前で原発性無⽉経でないもの ②閉経以後で早発閉経でないもの(早発閉経は40歳未満) ③妊娠中のもの ④産褥期のもの ⑤授乳中のもの p 原発性無⽉経︓頻度は0.3~0.4%で稀 満18歳を迎えても初経が起こらないもの *満15歳以上で初経を迎えていない場合は「初経遅延」であり、介⼊が必要 p 続発性無⽉経︓ これまであった⽉経が3ヶ⽉以上来ないもの 基本的に⽣理的無⽉経以外の無⽉経に該当する場合は 産婦⼈科での介⼊は必須
#11.
Unopposed Estrogen ⽉経周期をざっくり表現すると ü ⽉経14⽇⽬で排卵し、⽉経28⽇⽬で次の⽉経が起こる28⽇周期 ü 排卵前の14⽇間は卵巣からエストロゲンが分泌され、 排卵後の14⽇間は卵巣からエストロゲンとプロゲステロンの両⽅が分泌されている この状態が、性成熟期の⼥性では規則的に起こっており、 エストロゲンとプロゲステロン両者のバランス(拮抗・対⽴)がとれている 無⽉経や⽉経不順では、無排卵を伴うことが多い 無排卵ではプロゲステロンが分泌されないため、エストロゲン過多の状態となり、 これをUnopposed Estrogenと呼んでいる
#12.
プレ更年期から増える婦⼈科疾患 プレ更年期*(閉経前の時期)では無排卵周期による⽉経不順が増加する *おおよそ40歳〜閉経までの期間 Unopposed Estrogenによる婦⼈科疾患が増加してくる ü ⽉経痛や過多⽉経 ü 体重増加や不眠、ホットフラッシュ等の更年期症状の⼀部 ü ⼦宮筋腫や内膜症病変の急速な増⼤ ü 数年以上にわたれば、⼦宮内膜増殖症や⼦宮内膜癌発症リスク プロゲステロン製剤や低⽤量ピル、プロゲステロンを放出する⼦宮内器具(ミレーナ)など、 産婦⼈科では様々な対応法があります。超⾳波で⼦宮内膜のcheckなどもします。 3ヶ⽉以上⽉経が来ない続発性無⽉経に該当するなら、1度は介⼊が必要と考えます。
#13.
Take Home Messages 1. ⽉経不順と決める前に必ず妊娠の有無を確認する 2. ⽉経不順なら⼀度は産婦⼈科受診をするように勧める 3. 3ヶ⽉以上⽉経がない時は⼦宮体がんなどのリスクがあり 産婦⼈科での介⼊が必要