添付⽂書の有益性投与 ü 医薬品の添付⽂書の記載は 「医薬品医療機器等法/薬機法*」 に基づく ü 数年毎に厚⽣労働省から通知が出され、記載要領が⾒直されている ü 産科診療においては、以前から記載内容の利便性の低さなどが指摘されており、 令和6年からは新記載要領に変更される(令和4年現在は移⾏期間中) 今後改善される可能性はあるが、 現時点では、添付⽂書の情報だけでは臨床上は不⼗分 * 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
情報源はたくさんある p 薬剤の添付⽂書 p 国⽴成育医療研究センター︔妊娠と薬情報センター p PubMedなどでのハンドサーチ p ガイドライン Ø 産婦⼈科診療ガイドライン産科編、等 p 参考書 Ø Drugs in Pregnancy and Lactation この分野の成書 Ø 薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳、等 産婦⼈科医も基本的に、処⽅のたびに調べています
救命などの緊急時の対応は︖ ü 産科医療では “⺟体優先(Mom comes first)の原則” がある Ø ⺟体の命に関わるような病態では、必要な検査や投薬、処置を躊躇うことはありません Ø ⽣育限界を超えている(現在は妊娠22週頃)なら、新⽣児にもできる限りの医療を提供する 例︓肺⾎栓塞栓症を疑う場合 産婦⼈科ガイドライン産科編2020でも下記の記載があります。 ü 妊娠中でも診断のための造影CTを考慮する。 ü 肺⾎栓塞栓症が強く疑われる場合や確定診断に時間を要する場合には、疑診段階でも ヘパリン投与などの初期治療を開始する。