ChatGPTが新着論文を要約し毎朝メールしてくれる仕組みの作り方

テキスト全文

• #1.

  誰でも10分で作れる ChatGPTが新着論文を 要約し毎朝メール してくれる 仕組みの作り方 医療法人すずらん会たろうクリニック 内田 直樹

• #2.

  目的 毎朝特定のキーワードで PubMed検索し、 任意の数の論文を 日本語要約したものが gmailに届くという 仕組みを構築する

• #3.

  きっかけは このツイート @ninizivさんが、 理想の仕組みを 構築してくれました

• #4.

  ただし、Google Apps Script (GAS)を使ったことがないと ハードルが高いので、 こまかなポイントを解説して いきます こちらの@ninizivさんの ツイート通りに作ればOK

• #5.

  ChatGPT APIを作成する ChatGPT API key?という方には次スライドで解説 OpneAI API

• #6.

  API keyってなに？ API は Application Programming Interface の略で、 ソフトウェアが外部とやりとりす る窓口のこと。 「APIを公開する」とは、外部ア プリと連携できるようにすること です。 API keyによって個別認証されAPI が利用可能になります。 API keyはネット上に公開しない‼︎

• #7.

  ChatGPTのAPI keyを使うには ChatGPTのAPIは有料で、 OpneAIへの登録が必要です。 1000トークンで0.002ドル。 今回の方法で論文ひとつを検索し要約す るごとに1000-1500トークン必要です。 仮に毎日５件の論文を送る設定にすると 月に約50円の計算となります。 また、利用後3ヶ月もしくは18ドル使う までは無料枠があります。 4/3追記 無料枠の条件が不確かな ところがあります。 各自でご確認ください

• #8.

  GASを利用する GASプロジェクト へのリンク

• #9.

  GASプロジェクトのコピー ここをクリックしてコピーを作成

• #10.

  GASコードの書き換え ""の中にAPI keyを入力 メールを受け取るgmailアドレスに書き換え

• #11.

  GASコードの書き換え ""の中に検索したい単語を入力 要約しメールする論文の件数はここで指定

• #12.

  毎日メールが届くトリガーの設定 ここでポップアップが出て詰まった人は次のスライドへ

• #13.

  権限を確認 「権限を確認」をクリック

• #14.

  アカウントの選択

• #15.

  アカウントの選択 「詳細」をクリック

• #16.

  アカウントの選択 「(安全ではないペ ージ)に移動」 をクリック 有害なコードは 含まれていない ことを確認して います

• #17.

  アカウントの選択 「許可」をクリック これで、設定した時間に メールが送られてきます‼︎ 時間まで待てない方は次のスライド

• #18.

  トリガーの変更方法 ここでトリガー設定を変えるこ ともできます。 検索条件が狭く毎日は論文が出 ないようでしたら、「日付ベー スのタイマー」を「週ベースの タイマー」に変更し、「曜日を 選択」から毎週水曜に送られる よう設定することでもできま す。

• #19.

  すぐに試す方法 「実行」をクリックすると時間にならなくても 動き出します。

• #20.

  これで、毎日新着論文の要約メールが届きます AIが新着論文を 検索して要約 毎日 設定した時間に メールで届く

• #21.

  Special Thanks @niniziv さんによって、 この仕組みは構築されました。 ありがとうございます！！ アカウントへの リンク

• #22.

  Twitterアカウント スライドへのご質問、遠慮なくご連絡ください Twitter @naokiuchid たろうクリニック｜ 内田直樹

• #23.

  おまけ

• #24.

  論文タイプで絞り込む方法 「dementiaで検索すると毎日40-100の論文が出ててフォロ ーしきれない‼︎」 そんな方には、論文タイプで絞り込む方法があります。 読みたいタイプだけ残しておけば選んでメールきます ちなみに、体感的には9割以上はJournal Articleです

• #25.

  ChatGPTへの指示文章 この文章がChatGPTにチャットで指示ている内容です 「要約は300字程度で」などと指示するのも良いです

• #26.

  ポップアップブロック これが表示されたら、ポップアップブロックのため作業 が止まっています。ポップアップを許可してください。

• #27.

  疑問 「ChatGPTは架空の論文を示したり するらしいけど大丈夫？」 今回の仕組みではPubMed検索をしているので 架空の論文を示すことはありません。 ただし、要約が間違っている可能性はあるため 気になった論文はリンクから元論文を参照ください。

• #28.

  複数ワード検索や雑誌の指定 1 複数ワード検索や雑誌の指定が難しかったのですが、 @SteveO_klinik さんのご提案もありコードの書き換えが 行われています。 あらためてスクリプトのコピーをしてプロジェクトを作 り替えるか、旧コード61行目{PUBMED_QUERY}を {encodeURIComponent(PUBMED_QUERY)}と書き換えて ください。

• #29.

  複数ワード検索や雑誌の指定 2 3月28日以降に作成を行なわれた方（スクリプトのコピ ーをやり直した方）もしくはencodeの変更を自身で行 われた方は、以下のような記述で複数ワード検索や雑誌 の指定が可能です。 ＊「スライドの見どころ」にコピペ用の例文を載せています

• #30.

  LINEで要約を受けたいという方 LINEで要約を受けとるだけで なく、検索ワード、期間、上 限数の変更もできるLINE Bot を @ped_yi さんが紹介して くださってます。 4/21変更 LINE Bot自体を 使えるように公開 されています ツイートリンク

• #31.

  エラー429が出た場合1 このようなエラーが出た場合、OpenAI APIの無料枠を使い 切っている可能性があります。有料契約に切り替えAPI Key を出し直すことで改善するようです。 ちなみに、ChatGPT4を使うためのChatGPT PlusとOpenAI APIの課金は別枠になっています。

• #32.

  エラー429が出た場合2 OpenAI APIの無料枠を確認するには、 OpenAIサイトの右上のManage accountから このUsageをクリックするこ とで確認できます。 課金開始や課金限度額の設定は、 こちらのBillingから行います。

• #33.

  エラー429が出た場合3 初期に実装された方の中には、こういったメールが届いた 方がいるかもしれません。これはPubMed APIの仕様と関係 しており、現在のコードでは対応がされています。 スライド9から作り直すことをお勧めします。

• #34.

  エラー429が出た場合4 これらのエラーはAPIリクエストの失敗で生じます。要約に かける論文数を減らすことでエラー頻度を減らせます。翌 日には問題なく機能するので放っておいてもOKです。

• #35.

  エラー原因をChatGPTに聞くには エラーが起きたら ChatGPTに聞いて みましょう。 エラー文をコピペ するだけでもいい ですが、役割を与 え状況をできるだ け詳しく書いた方 が答えの精度が上 がります。

• #36.

  【注意！！】要約の捏造について 検索にかかった論文に抄録がない場合、論文題名のみ でAIが内容を想像し要約を創造(捏造)します。 気になる論文があれば必ずリンクをたどり、抄録が存 在するかをご確認ください。

• #37.

  権限の再承認について メールが届かなくなったという方がいらしたら、 権限の再承認が必要になっている場合がありま す。スライド19の手順で「実行」をし、スライド 13のように権限承認が出れば実行してください。 元コードが勝手に書き換えられているわけではな く、他のプロジェクトでも生じているのでGoogle 側の仕様のようです。

• #38.

  2024年3月から頻出しているエラー 1 2024年3月になりこの仕組みにエラーが出ることが 報告されています。 これは、OpneAIのAPIが従量課金(使った分だけ支 払う)からクレジットの事前購入に変更になったこ とが関係しています。 このため、使用し続けるためにはクレジットの事 前購入を行う必要があります。

• #39.

  2024年3月から頻出しているエラー 2024年3月から頻出しているエラー 2 ① ここのBilling をクリック ② ここのAdd to credit balance をクリック

• #40.

  2024年3月から頻出しているエラー 2024年3月から頻出しているエラー 3 ここに購入する額を入力して Continueをクリック また、前のページの Add to credit balance の少し上にある Enable auto recharge から自動課金の設定 ができます

• #41.

  これをきっかけに プログラミングに 興味を持った方へ

• #42.

  宣伝 地域共生をテーマにした学会を 開催します。

• #43.

  宣伝 認知症の基礎知識について わかりやすく解説しています