発作性運動誘発性ジスキネジア、特発性大脳基底核石灰化症の機序・症状・対応について、知っておけば適切な診断につながります。今回、うつ病相に限局したPKDを繰り返し呈し、ミルタザピンとオランザピンの併用療法が気分症状、PKDの双方に奏功したIBGCを有する双極性障害患者の1例を経験したので、文献的考察を交えて症例報告です。
◎目次
・本スライドの対象者
・本スライドで学べること
・はじめに
・発作性運動誘発性ジスキネジア
・発作時の様子
・大脳基底核石灰化をきたす要因
・特発性大脳基底核石灰化症(IBGC)
・IBGC発症機序
・IBGC画像所見
・IBGC診断基準(日本神経学会)
・IBGCの臨床症状(海外のレビュ-より)
・症例 (69歳女性)
・考察1:” PKDを呈したBGC“の既報との比較
・考察2:”双極性障害+IBGC“の既報との比較
・考察3:気分エピソードに一致した運動症状の機序?
・考察4:気分障害に対する薬物療法によりPKDが何故改善したのか?
・結 語