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テンプレートでサクッと作れる!手早く見やすいスライド作成のガイドライン

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47,843

143

2022/8/23
2022/8/23 更新

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医/専門医

内容

著書『秒で伝わるパワポ術』で有名なトヨマネさんに、これまでAntaa Slideでご一緒してきた皆さんが、より効率的にわかりやすいスライドが作れればと思い、ガイドラインとテンプレートを用いたウェビナーを開催いたしました。

その時の解説スライドを公開いたします。皆さまのスライド作成の参考にしていただけたら幸いです。

1. ガイドライン作成の背景

2. わかりやすい構成とは

3. わかりやすいデザインとは

4. テンプレートの構造

5. テンプレートの使い方

6. ビフォーアフターのご紹介

・スライド作成者 : 豊間根 青地

https://lit.link/toyomane

スライドテンプレートをご希望の方は下記のフォームより申請をお願いします。

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テンプレートでサクッと作れる!手早く見やすいスライド作成のガイドライン

  1. テンプレートでサクッと作れる 手早く見やすい スライド作成のガイドライン アンター株式会社 Powered by

  2. 自己紹介 とよまね 2 せいち 豊間根 青地 1994年生まれ Twitter 東京都多摩市出身 9万人 東京大学工学部都市工学科 卒業 サントリー5年→起業 趣味:ボードゲーム・写真・パワポ 高校:バスケ 大学:ボート 秒で伝わるパワポ術 仕事でもSNSでも〈いいね〉が もらえるスライド作成のコツ 定価1,760円 KADOKAWA

  3. はじめに 背景 Antaa Inc. これまでAntaa Slideでご一緒してきた皆さんが、より効率的にわ かりやすいスライドが作れればと思い、ガイドラインとテンプ レートを作成しました。ご参考いただけたら幸いです。

  4. 本スライドのゴール Goal • わかりやすいスライドに必要な 構成とデザインの考え方を学ぶ • それを効率的に作るために、 テンプレートの使い方を把握する

  5. 本スライドの対象 Target • スライド作成をもっと効率的にし たいと考えている方 • 知見の伝え方を日々悩んでいると 感じている方

  6. 目次 1. ガイドライン作成の背景 2. わかりやすい構成とは 3. わかりやすいデザインとは 4. テンプレートの構造 5. テンプレートの使い方 6. ビフォーアフターのご紹介

  7. ガイドライン作成の背景

  8. Antaaのミッション 8 Antaaは、「医療をつなぎ、いのちをつなぐ」をミッションとしています。 現状 場所・方法が 存在しない 目指す世界 各個人が 試行錯誤する 知見の属人化・暗黙知化 知見が 共有される 知のアウトプット・共有 →医療の質向上

  9. スライドを作る意味 9 「医療をつなぐ」上で、スライドは非常に強力な道具と言えます。 文章や口頭説明とは異なり、可視化されたビジュアルでわかりやすく情報を表現できるためです。 文書・口頭説明 スライド 伝わりにくい 伝わりやすい

  10. スライド作成というハードル 10 しかし、多忙な医師の皆さんにはスライド自体に苦手意識を持っている先生が少なくありません。 スライド作成にまつわる悩み 体裁をきれいに するのが難しい… ストーリーの 組み立て方がわからない… 文字ばかりでイマイチ わかりにくくなる… 良いスライドが作れないから アップロードしにくい… スライド作成に踏み切れず 「医療をつなぐ」が進まない

  11. テンプレートの作成 そこで今回Antaaは、医師の皆様がより手軽に体裁の整ったスライドが作れるよう、 テンプレートを作成しました。 ガイドラインに従って情報を整理し、テンプレートに文字や画像を挿入すれば、 わかりやすく体裁の整ったスライドを簡単に作成できる 11

  12. ガイドラインの全体像 12 本ガイドラインは、「理論」の前半パートと、「実践」の後半パートに分かれています。 前半パートで考え方を押さえた後に、後半でそれを効率的に実践する方法をお話します。 理論 実践 前半パート Composition 後半パート Design わかりやすい 構成とデザインの考え方 テンプレートを活用した 効率的なスライド作成術

  13. テンプレートの活用 13 本ガイドラインに含まれるテンプレートは、Antaa Slideに登録している全ての方が、 利用規約の範囲内で商用/非商用問わず自由に使うことができます。 院内勉強会 業務説明 Antaa Slide 知見を院内で広める 後輩へ受け継ぐ さらに広く共有する

  14. ここまでのまとめ Summary • スライドは「知の共有」のための 強力なツール • しかし、作成のハードルが高い • そこで、ガイドラインを作成した

  15. 前半:理論パート わかりやすい構成とは

  16. こんなことありませんか? 16 スライドを見ていて、なんだかわかりにくいな…と感じたことが皆さんもあるはずです。 実は、スライドがわかりにくい原因はデザインではなく構成にあることが少なくありません。 既に100枚くらいスライドを見たけど、 一体どこに向かっていくのかがわからない… 問題は 途中でふと「あれ、これって今 何の話をしてるんだっけ…?」とわからなくなる… 長いスライドを読んできたけど、 結局何が得られたのかはっきり言えない… デザイン よりも 構成 にあるかも?

  17. スライドの構成に必要な3つの要素 17 わかりやすいスライドを作るためには、 構成で以下の3つのポイントを押さえていることが非常に重要です。 01 全体像 どんな道筋で 一体どこに向かうのか? 02 現在地 今、ゴールまでの道筋の どこにいるのか? 03 振り返り これまでの道のりは まとめると何なのか?

  18. 構成のポイント❶:全体像 18 全体像が見えないまま本題に入ると、聴き手が不安になってしまいます。 「ゴール」や「対象者」「目次」を明示し、目線を合わせてから本題に入りましょう。 NG OK ○○とはこのような疾患です… このスライドのゴールは… 気を付けるべき点は… 読んでほしい人は… 処方については… 全体の流れは… いきなり始まる 最初に目線を合わせる

  19. 構成のポイント❷:現在地 19 ダラダラと単調にスライドが展開すると、頭が切り替わらず理解しづらくなります。 「扉」を挟んでトピックの切り替わりを明示しましょう。 NG OK ダラダラと単調に続く 切り替わりを示す

  20. 構成のポイント❸:振り返り 20 いくら有益な情報を詰め込んでも、一気にインプットしてそのまま終わると頭に残りません。 端的な「まとめ」を細かく差し込むことで、本当に押さえるべきことを示しましょう。 NG 大量の インプット OK 終 一気に話してそのまま終わる Point 1 Point 2 Point 3 「何を持ち帰るか」を伝える

  21. 本スライドの事例 21 本スライドは、以上の3つのポイントを押さえた構成になっていることに注意してください。 01 全体像 何の話がどのように展開 されるかを示している 02 現在地 トピックの切れ目を 示している 03 振り返り 「要するに何を持ち帰れば いいか」を示している

  22. 前半:理論パート わかりやすいデザインとは

  23. スライドのデザインで押さえるべき2つのポイント わかりやすいスライドを作るためには、 以下の2つのポイントを押さえていることが非常に重要です。 01 色と線を減らす 引き算のデザインで考える 02 同じ形を繰り返す 形を作って、踏襲する 23

  24. デザインのポイント❶:色と線を減らす 24 スライドは引き算のデザインです。不要な要素はなるべく減らしましょう。 色は「まずグレー、重要なところに色」線は「塗りつぶしか、枠線か」が鉄則です。 NG 売上高 OK 受注件数 新規案件数 顧客単価 既存案件数 受注件数 新規案件数 東京 改善点 売上高 大阪 東京 売上高 既存案件数 改善点 新規案件数 顧客単価 既存案件数 受注件数 新規案件数 顧客単価 既存案件数 改善点 売上高 顧客単価 受注件数 大阪 改善点 色と線が多く 重要なポイントがわかりにくい 余計な要素が少なく 頭に入りやすい

  25. デザインのポイント❷:同じ形を繰り返す 25 一度作った同じ形を何度も繰り返すことで、聴き手がいちいちスライドを読み解く ストレスが減り、わかりやすいスライドになります。 before after 毎回毎回構造を読み解く必要がある 知っている形なのでスッと頭に入る

  26. 本スライドの事例 26 本スライドは、以上の2つのポイントを押さえたデザインになっていることに注意してください。 01 色と線を減らす 02 同じ形を繰り返す 繰 り返し 緑と黄、グレーのみ 線を使わずレイアウトで整理 同じ構造のスライドを 何度も使い回し 繰り返し

  27. ここまでのまとめ Summary • 全体像・現在地・振り返りを スライドに差し込もう • 色と線を減らし、同じ形を繰り返 そう

  28. 後半:実践パート テンプレートの構造

  29. テンプレートの狙い 29 本テンプレートを使用すると、ここまで述べてきた構成・デザインのポイントが 自ずと押さえられるように設計されています。 構成 全体像 現在地 デザイン 振り返り 色と線を 減らす 同じ形を 繰り返す

  30. テンプレートの構造 30 本ガイドラインのテンプレートは、大きく3種類のスライドから構成されています。 必須ページ 図解ページ 汎用ページ 全てのスライドで 原則使用するページ 特定の内容を表現するために 必要に応じて使用するページ 内容を限定しない 汎用的なページ

  31. 必須ページ:表紙・プロフィール・ゴール・対象者 31 必須ページのそれぞれのページは、以下のような狙いから挿入しています。 表紙 プロフィール スライドの「顔」となる 誰が話しているかを示す • 資料の顔として世界観を作る • 同じ情報でも話者が違うと受 け止め方が異なる場合がある • 資料が独り歩きした際のため の最低限の情報を伝える ゴール • どんな人間が作成したのかを 示す 対象者 向かっていく先を知る 誰向けかを示す • スライドの全体像の最終地点 を知ることで安心感と納得感 をもって読む事ができる • 自分がターゲットであるかど うかを確認することですれ違 いを避ける

  32. 必須ページ:目次・扉・まとめ・最後に 32 必須ページのそれぞれのページは、以下のような狙いから挿入しています。 目次 扉 「全体像」を先に見せる 「現在地」を示す • どんな流れで話が展開してい くのかを先に示す • メインスライドとは雰囲気の 異なる扉スライドを挟むこと でトピックの切り替わりを意 識させることができる • 全体像を理解しながら読み進 めることができる まとめ 最後に 「振り返り」をする 資料をまとめる • 多くの情報を一気にインプッ トした後に、「要するにこう いうこと」を端的に示す • シリーズものの場合は次回の 内容を示す • 資料に込めた思いを綴っても

  33. 図解ページ 33 図解ページのそれぞれのページは、以下のような狙いから挿入しています。 フローチャート 項目とポイント 流れを示す 2枚のカードで示す • 診療、診断の解説スライドは 冒頭で全体行程を大まかに示 すと理解しやすくなる • 診療する項目とそのポイント を2枚のカードで示す。同じレ イアウトを繰り返すと読みや すい 症例紹介 画像の見方 具体例を示す 同じ枠で示す • 抽象的な考え方だけよりも、 具体的な事例で説明した方が 実務に落とし込みやすくなる • 画像を1枚差し込んで、その説 明を二つのポイントに分けて 行う • 同じ形でわかりやすくなる

  34. 図解ページ 34 図解ページのそれぞれのページは、以下のような狙いから挿入しています。 疾患の総論 疾患の治療 全体像を見せる 重要なポイント→詳細 • まず疾患の分類を示し、スラ イド下部を二つに区切って同 じ形で見せる • 緑色のボックスで重要な部分 を強調し、その詳細をグレー のボックスで説明する 処方 会話 特徴を整理する 同じ形でシンプルに • 処方について必要な情報を治 療薬ごとに表でまとめる • 問診や院内のやりとりを示す 際に、アイコンと吹き出しの シンプルな形で作成する

  35. 汎用ページ 35 汎用ページのそれぞれのページは、以下のような狙いから作成しています。 テキストボックス マトリクス テキストで十分な時に タテヨコで整理する • 文字だけのスライドが一番早 く作れる。文字を打つだけで も最低限の体裁が整う • スライドは四角形なので、タ テヨコで情報を区切って説明 すると美しくなる。図形で作 ると細かい調整がしやすい 表 3つのポイント タテヨコで整理する マジックナンバー“3” • スライドは四角形なので、タ テヨコで情報を区切って説明 すると美しくなる。表で作る とExcelとの互換性が高い • 重要なポイントを3つに絞って 見せる時に使う。アイコンを 添えると見栄えが良くなる

  36. 汎用ページ 36 汎用ページのそれぞれのページは、以下のような狙いから作成しています。 フローチャート(横) フローチャート(縦) 文字が少ない時系列 文字が多い時系列 • 時系列の関係性を持つ情報を 整理する時に。 • 時系列の関係性を持つ情報を 整理する時に。 • 横だと長い文は書きにくいが、 項目を増やしやすい • 長い文章も書きやすくなる ポイントと結論 比較表 情報が多い時に 項目で比較する時に • 多くの情報を整理して、重要 なポイントを一つ示したい時 に。 • 複数の選択肢をいくつかの項 目で評価し比較する時に使用 する

  37. ここまでのまとめ Summary • テンプレートを使うとスライド 作成が一気に効率的になる • 本テンプレートでは、必須・図 解・汎用の3種類を組み合わせて スライドを作成する

  38. 後半:実践パート テンプレートの使い方

  39. テンプレートの使い方 39 テンプレートを使用する際は、まず必須ページを作成してから、図解ページから必要なものを ピックアップし、最後に汎用ページで不足情報を埋めます。 必須ページを作る 表紙 扉 図解ページを作る 表紙 扉 ゴール ゴール フロー … … 扉 まとめ 次回 汎用ページで補足する 表紙 扉 テキスト 症例 ゴール フロー 症例 概要 症例 … 概要 症例 扉 まとめ テキスト 扉 まとめ 次回 テキスト テキスト 次回

  40. ステップ①:必須ページの作成 40 必須ページは、基本的にテキストを書き変えるだけで作成することができます。 クリックするだけでテキストや画像を挿入できる「プレースホルダ」を設定しています。 クリックすると 文字が書き込める クリックして画像を ペーストすると丸く 貼り付けられる

  41. 補足:コメントについて 41 各スライドには、コメントを記載するテキストボックスを挿入しています。 そのスライドのメッセージを文字で記載することで、口頭説明がなくても伝わりやすくなります。 クリックすると 文字が書き込める ここさえ読めば 主旨が掴める

  42. デザインのポイント❷:同じ形を繰り返す 42 一度作った同じ形を何度も繰り返すことで、聴き手がいちいちスライドを読み解く コメントがないと… ストレスが減り、わかりやすいスライドになります。 before after 毎回毎回構造を読み解く必要がある 知っている形なのでスッと頭に入る

  43. デザインのポイント❷:同じ形を繰り返す 43 一度作った同じ形を何度も繰り返すことで、聴き手がいちいちスライドを読み解く ストレスが減り、わかりやすいスライドになります。 before after 毎回毎回構造を読み解く必要がある 知っている形なのでスッと頭に入る

  44. 補足:引用元の記載 各スライドのフッターには、引用元の記載ができるテキストボックスを挿入しています。原則と して、本文に(※1)などの参照マークを記載し、ここに引用元を記載することを推奨します。 クリックすると 文字が書き込める 44

  45. ステップ②:図解ページの作成 45 図解ページも基本的にはテキストの書き変えのみで作成が可能です。 文字を書き変える 文字を書き変える

  46. 補足:フローチャートの作成 46 フローチャートの作成は、やや複雑な操作が必要になります。 図形の使い分け 白:判断ポイント 矢印の挿入 緑:ゴール カギ線矢印の端を ドラッグして 図形に近づけると 点が出てくる 好きな位置で 離すと矢印が 図形に「くっつく」 ゴールを目立たせることでわかりやすくなる カギ線矢印は「くっつける」と使いやすい

  47. ステップ③:汎用ページの作成 47 汎用ページは、状況や目的に応じて内容を自由に記入して作成することができます。 文字を書き変えることで 作成可能

  48. 補足:テキストボックス 48 テキストボックスのスライドは、文字を打ち込んでTabキーを押すだけで 「見出し」「内容」「補足」の3段階の階層構造を作ることができます。 文字を打ち込んで Tabキーを押すだけで 文字のサイズを調整できる

  49. 補足:カラーバリエーション テンプレートの色はデフォルトでは緑色ですが、全部で5色を用意しています。 49

  50. 補足:テーマの色の変更 他にも、色をお好みで変更することができます。 表示タブ →スライドマスター スライドマスタータブ →配色 50

  51. 後半:実践パート ビフォーアフターのご紹介

  52. ビフォーアフターのご紹介 52 実際にテンプレートを使用するとスライドがどのように変化するのか、 Takashi先生のご協力を得て、今回スライドのビフォーアフターをご覧いただきます。 before after

  53. before

  54. after

  55. -その患者、家に帰して大丈夫?- 耳鼻咽喉科救急疾患 めまい診療 Takashi@耳鼻咽喉科 日本耳鼻咽喉科学会専門医・指導医 twitter: @chicagonaka Powered by

  56. 自己紹介 Takashi@耳鼻咽喉科 総合医療センター • 日本で医師>アメリカで基礎研究>帰国し臨床&基礎研究。 • 2児の父。自分の生きがいは家族! • Takashi@耳鼻咽喉科で医療ライティング始めました! • インデックス投資+日本株・米国株運用中。TOEIC L&R 905.

  57. まとめ Summary • オープンクエスチョンでの問診と 初期検査で全身疾患を除外しよう • 全身疾患を念頭に、“HINTS plus”で 中枢性めまいを鑑別診断しよう • 自力で歩けない患者さんは入院させよう

  58. 本スライドのゴール Goal • 画像検査をする前に末梢性・ 中枢性めまいを自信を持って 鑑別・方針決定できるようになる

  59. 本スライドの対象 Target • 強いめまいで動けない患者さんを 帰して良いか悩むことがある先生

  60. 目次 1. めまいの総論 2. 診断フロー 3. おまけ:眼振の取り方

  61. めまいの総論

  62. めまいの総論 79 めまいとは「くらくら・ふわふわとした感覚」の総称であり、様々な原因によって発生する。 診療の際は、原因を決めつけず「オープンクエスチョンで問診をすること」が重要。 めまいとは 診療のポイント くらくら・ふわふわとした 感覚の総称 オープンクエスチョンで 問診をすること 原因 背景 立ちくらみ 歩行失調 意識消失 悪心 回転性 複視 動揺性 etc… 問診は、事前情報にとらわれず診断の 材料を得る最初で最後のチャンス 患者さんを精神的に落ち着かせる 効果も期待できる

  63. 診断フロー

  64. 救急外来でのめまい診断フロー 救急外来でのめまい診断は、大きく4つのステップに区分される。 事前情報にとらわれず問診でめまいの性状を聴取 発症機転や心筋梗塞など血管病変や全身疾患の既往も聴取する 1 問診 2 初期検査 貧血、妊娠、低血糖、脱水、低酸素、薬物中毒などの全身疾患を除外する 3 理学所見 神経学的所見と”HINTS plus”に則って鑑別する 4 最終判断 ポイントは「自立歩行可能かどうか」 本人の意志も踏まえて帰宅させてよいか否かを判断する 81

  65. 1.問診:オープンクエスチョンの重要性 82 前の問診の結果を鵜呑みにしてオープンクエスチョンの問診をしないと、 判断を誤る可能性がある。 NG例 OK例 回転性めまいの患者さん 受け入れ可能ですか? 回転性めまいの患者さん 受け入れ可能ですか? はい、お受けいたします はい、お受けいたします 回転性なら末梢性めまいかな 問診をするまでもないか… 前の問診がクローズクエスチョン かもしれないから「どんなめまい ですか」とちゃんと聞こう 判断を誤る可能性あり 確実に鑑別できる

  66. 1.問診:オープンクエスチョンの例 83 オープンクエスチョンできちんと確認することで、原因を確実に把握することができる。 質問 どのようなめまいですか? 目の前がクラクラしちゃって 立ち上がれないんです 夜中目が覚めたら目が回って じっとしていると止まるんですが 仕事してたら目が回って 今も全然止まらないんです 貧血・低血糖・脱水など 全身疾患を疑う 安静で止まるのは 良性発作性頭位めまい症かな? 末梢性か中枢性めまいかな ちゃんと鑑別しよう!

  67. 2.全身疾患を除外:全症例で判断する 84 めまいの原因になる全身疾患には、貧血、妊娠、低血糖、脱水、低酸素、薬物中毒などがある。 全症例で眼瞼結膜観察・簡易血糖測定や妊娠検査などを考える。 考えられる 全身疾患 貧血 鑑別診断の 方法 眼窩結膜 観察 妊娠 脱水 低酸素 薬物中毒 妊娠検査 ツルゴール 低下観察、 血圧測定 酸素飽和 濃度測定 瞳孔観察 まずは全症例で、迅速・簡易的に全身疾患を鑑別する

  68. 3.理学所見:急性前庭障害を鑑別診断する”HINTS plus” 85 持続する激しいめまいで診断が難しい状態を急性前庭障害 Acute Vestibular Syndrome(AVS) と呼ぶ。AVSは、“HINTS plus” で鑑別診断する。 急性前庭障害とは “HINTS plus” とは 持続する激しいめまいで 診断が難しい状態 AVSの鑑別に用いる評価 感度・特異度共に95%以上 中枢性めまい 小脳・脳幹の 梗塞・出血 末梢性めまい Head Impulse Test(HIT) 陰性で中枢性疑い 眼振 (Nystagmus) 方 向 交 代 性 や 垂 直 性 眼 振で 中 枢 性疑い 眼球偏倚 (Test of Skew) 陽性で中枢性パターン 難聴(plus) 難 聴 あ り で 中 枢 性 疑 い ( 前 下 小脳 動 脈 の 梗 塞 の 場 合 が あ る) 前庭神経炎 原因が特定しづらい

  69. 4.最終判断:「自分の力で立って歩けるか」が重要 86 持続する激しいめまいで診断が難しい状態を急性前庭障害 Acute Vestibular Syndrome(AVS)と呼ぶ。AVSは、“HINTS plus” で鑑別診断する。 重要ポイント 次のポイント 自分の力で 立って歩けるか? 本人に入院希望はあるか? • 小脳失調や延髄梗塞では動揺が強く立ちあが れない • 自立歩行可能なら帰宅を検討して良い 看護師に任せず、必ず 自分の目で観察すること! • 入院させれば感謝されるし、結局タイムロス が少ない • 翌日なら他科依頼やMRI撮影もできるかも • 次の日自立歩行できればスムーズに帰宅でき る 迷った時は、病床に余裕があるなら入院を考えて良い

  70. 救急外来でのめまい診断フローチャート(まとめ) 87 救急外来でのめまい診断は、以下のフローチャートに沿って実施する。 全身疾患か?(問診・初期検査) 中枢性パターンか?(眼振・HINTS plus) 自分で立って歩けるか? 1 全身疾患の治療 2 中枢性めまいを疑う/入院推奨 入院希望はあるか? 3 帰りましょう。明日耳鼻科行ってね (※)頭位の変換で誘発され安静で消失する眼振 YES NO

  71. おまけ:眼振の取り方

  72. 眼振の取り方 89 規則的な眼球運動の急速相を観察し、患者さんからの向きで提示する。 Frenzel眼鏡を用いると観察が容易になる。 見分け方 提示例 スッと素早い急速相=眼振の方向 頭位や注視方向によらず、減弱しない 左向きに水平方向のみの眼振 “頭位によらず自発的に 生じる左向き水平性眼振”と提示 ゆっくり戻る緩徐相=眼振の方向ではない ※比較的典型的な末梢性めまいの所見だが 他の所見で鑑別が必要

  73. 中枢性めまいを疑う眼振 90 方向交代性眼振、垂直性眼振が見られる場合は中枢性めまいを疑う。 方向交代性眼振 垂直性眼振 右を向くと右向き、左を向くと 左向きの強い眼振を呈する 注視方向に寄らず垂直方向 (上もしくは下)の眼振を呈する 小脳実質の病変を示唆する 小脳橋角部の病変を示唆する

  74. Head Impulse Test (HIT) 91 被検者に自分の鼻を注視するよう指示して、検者が被検者の頭部を急速に回旋する HITを行うことで中枢性/末梢性の鑑別が可能。 自分の鼻を注視 するよう指示 陰性 =中枢性 陽性 =末梢性 患者の頭位を 20°回旋する 追視が一瞬遅れるか 否かを確認する 半規管機能が 正常なら視標 を追視可能 遅れなし 遅れあり 半規管機能障害 では患側で追視 が遅れる 患者を励まして救急外来で施行!(実際の所見はyoutubeで検索してみよう)

  75. 眼球偏倚 (Skew Deviation) 両側の眼位が病的に偏位すること。 以下の2つの現象が見られるかどうかによって判断する。 • ①患者の正面からペンライトで照らす • 瞳孔の中心に光の反射が観察できれば正常 • 眼球偏位があると片眼もしくは両眼で反射光が見えない • ②検者の手で片方の目を覆い、素早く手をどける • どけた瞬間偏位があり、どけたあと正中に戻ると陽性 • 1もしくは2の現象が見られれば眼球偏倚陽性:中枢性パターン 92

  76. 神経学的所見を取る際のチェックリスト 神経学的所見を取るなら、最も注意すべきは小脳・脳幹の梗塞・出血。 その他にクモ膜下出血、脳出血、椎骨脳底動脈循環不全症、一過性脳虚血発作も考えられる。 • 体幹失調(座位が保持できるか) • 小脳失調症状(DDK, FNF test, 膝かかと試験) • 下位脳神経症状(Ⅶ, Ⅷ, Ⅸ, Ⅹ, Ⅺ, Ⅻ) • 顔面運動障害、舌運動障害、咽頭反射異常(カーテン兆候)、構音障害、嚥下障害など • Horner兆候 • 項部硬直、Kernig兆候 • 急性前庭症候群の診断では“HINTS plus”の方が 中枢性と末梢性の鑑別に有用 (※) (※)(Katthahら, Stroke, 2009) 93

  77. 画像診断ならthin slice MRI CTに異常が無いからといって、中枢性の可能性を否定するのはNG。 延髄梗塞や内耳梗塞はthin slice(2-3mm)でないと見逃すリスクがある。 • 脳梗塞診断における頭部CTの感度は16% 頭部MRIの感度は 83% (※1) • めまいを主訴に救急入院する症例の内16% 耳鼻科外来を受診する症例の内10%が中枢性めまい (※2) • 脳梗塞に対するt-PA血栓溶解療法の適応は発症4.5時間以内 • 発症24時間以内の脳梗塞ではMRI偽陰性5.8% • 延髄梗塞や内耳梗塞はthin slice(2-3mm)でないと見逃すリスクあり (※1)Chalela et.al., Lancet, 2007 (※2)室伏, Neurosurg Emerg, 2015 (※3)Catherine, Am Soc Neuroradiology, 2000 94

  78. 耳鼻咽喉科のめまいワンポイントメモ 95 • 良性発作性頭位めまい症(BPPV):めまいの約半数はこれ • “頭を動かすとめまいがし、安静でめまいが止まる”というエピソード • 耳石が半規管に迷入することで発症すると言われる • 前庭神経炎:AVSの鑑別疾患 • 強いめまい症状と一方向性眼振だが他の内耳症状や器質的疾患なし • メニエール病 • 片側の難聴を伴うめまい発作を繰り返すと診断 • 初発では診断できず、聴力検査施行が必須 • めまいを伴う突発性難聴 • 突発性難聴は1週間以内の治療開始が望ましい • 救急外来では音叉を用いて診断する場合もある ※“メニエール病の既往”は当てにならない 内科開業医での診断や自己診断が多い

  79. まとめ Summary • オープンクエスチョンでの問診と 初期検査で全身疾患を除外しよう • 全身疾患を念頭に、“HINTS plus” で 中枢性めまいを鑑別診断しよう • 自力で歩けない患者さんは入院させ よう

  80. 最後に めまいの治療 • 原因が特定できた後、継続的に治療を行う際の • ステップについて解説するスライドを制作予定です。

  81. 以上 Powered by

  82. 何が違ったのか?…表紙 99 表紙は、テンプレートに入れ込むだけでグッと洗練された印象になります。 before after

  83. 何が違ったのか?…会話 100 テンプレートに入れ込んで、情報をタテヨコに整理するとわかりやすくなります。 before after

  84. 何が違ったのか?…項目とポイント 101 テンプレートに入れ込むことで、色や要素を減らし、すっきりと見せることができます。 before after

  85. テンプレートの活用 102 Takashi先生のご協力を得て、afterのスライドを中身も含めてテンプレートとして配布します。 中身の入れ方のイメージがつかない方は参考にしてください。 before after

  86. まとめ Summary • 全体像、現在地、振返りを入れる • 色と線を削り、同じ形を繰り返す • テンプレートで効率的に作る • そして、ぜひ「知の共有」を!

  87. 最後に 次回に乞うご期待…!? • 現時点では次回の予定はありませんが、 • 皆さんに本ガイドラインを活用いただければ • もしかすると第二弾があるかもしれません。 • アンケートにご意見ご感想をご記入ください。

  88. おわりに:「医療をつなぎ、いのちをつなぐ」のために ご挨拶・質疑応答 105

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