テキスト全文
骨粗鬆症の概要と自己紹介
症例紹介と診断の重要性
#4. 76歳 女性 レビー小体型認知症
自宅内転倒による L1圧迫骨折
歩行可能だが転倒リスク高め
内服アドヒアランスは低め 薬物治療はどうする?
#5. CHAPTER1
診断 CHAPTER2
治療 骨粗鬆症
#6. 骨粗鬆症 CHAPTER1
診断 CHAPTER2
治療
スクリーニングと診断基準
#7. スクリーニング 基本的に不要 脆弱骨折の既往
or リスク1つ以上 65歳 以上:全員 65歳 未満:リスク1つ以上
#8. スクリーニング 骨折のリスク *副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、糖尿病、慢性腎不全など
#10. DXA法 (Dual-energy X-ray Absorptiometry) 北海道病院
#11. 骨密度 覚えて欲しい用語 YAM
Young Adult Mean:若年成人比較% T score
若年者の骨密度と比較した標準偏差 YAM 70% = T score -2.5
#12. 診断基準 日本ガイドライン 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版
#13. 疑問 骨密度だけで評価して
いいんでしょうか? 骨密度だけじゃなく
骨質も影響してくるよ
その他サルコペニアなど
総合評価するのが大事!
脆弱骨折の定義と治療適応
#17. 誰を治療するのか? 脆弱骨折あり YAM < 70 %
T score < -2.5 YAM 70 〜 80 %
T socre -1.0〜-2.5 FRAX
全脆弱骨折 > 20 %
or 大腿骨近位部骨折 > 3 % Grade 1A Grade 2B or and
脆弱骨折の種類と治療法
#20. 脆弱骨折 脆弱骨折 普通骨折しない外傷で骨折する(ex 転倒) 椎体骨折 大腿骨近位部骨折 橈骨遠位端骨折
#21. 脆弱骨折 上腕骨骨折 肋骨骨折 骨盤骨折
#22. 病的骨折 悪性腫瘍転移 化膿性脊椎炎 多発性骨髄腫 脆弱骨折との鑑別重要!
#23. ステロイド骨粗鬆症 閉経後女性/50歳以上男性 脆弱骨折あり YAM < 70 %
T score < -2.5 YAM 70 〜 80 %
T socre -1.0〜-2.5 FRAX
全脆弱骨折 > 20 %
or 大腿骨近位部骨折 > 3 % Grade 1B Grade 2B or and 中リスクに該当なし プレドニン≧7.5mg/日
3ヶ月以上 Grade 2C and 高リスク 中リスク 低リスク ビスホスホネート製剤で治療
#24. CHAPTER1
診断 CHAPTER2
治療 骨粗鬆症
ビスホスホネート製剤の選び方
#25. 骨粗鬆症 CHAPTER1
診断 CHAPTER2
治療
#26. 大腿骨近位部骨折の予防 治療目標 CHAPTER2
治療 治療に手術が必要
ADL障害が大きい
#30. ビスホスホネート製剤 安い!エビデンスあり!副作用そこそこ
#32. ビスホスホネート製剤 注意点 腎不全はないか? (CCr<30ml/分 NG) 座位保持ができるか? 歯はきれいか? (顎骨壊死のリスク)
#33. いざ使おうとすると… どれを使えばいいかわからん…
#34. ビスホスホネート製剤 選び方 ② 飲ませられるか? ① エビデンスがあるか? ③ 値段は高すぎないか?
#35. ビスホスホネート製剤 選び方 ② 飲ませられるか? ① エビデンスがあるか? ③ 値段は高すぎないか? 大腿骨近位部骨折予防にエビデンス があるのは
アレンドロン酸、リセドロン酸、ゾレドロン酸のみ!
ビスホスホネート製剤の注意点
#38. ビスホスホネート製剤 選び方 ② 飲ませられるか? ① エビデンスがあるか? ③ 値段は高すぎないか? 内服には座位の保持・認知機能必要
#39. 飲むの難しい ※ボンビバ®︎
(イバンドロン酸)
大腿骨近位部骨折
エビデンスなし
#40. ビスホスホネート製剤 選び方 ② 飲ませられるか? ① エビデンスがあるか? ③ 値段は高すぎないか? ジェネリックの有無
デノスマブの使用と注意点
#41. ジェネリックがある薬剤 ジェネリック:年間 0.8〜1.8 万円 先発薬:年間 2.5〜4.9 万円
#42. ビス剤 まとめ ちゃんと飲める ちゃんと飲めない アレンドロン酸
週1回内服 (ジェネリック 年間1万円) リセドロン酸
週1回内服 (ジェネリック 年間0.8万円) アレンドロン酸
月1回点滴 (ジェネリック 年間1.8万円) ゾレドロン酸
年1回静注 (先発品 年間3.9万円)
#43. 顎骨壊死 MRONJ(medication-related ONJ) ビス剤内服者の抜歯で生じる
10,000〜100,000人に1人発症 特徴 予防 ビス剤開始前の歯科受診は必須ではない
最低限口腔内の状態は自分でCHECK
3年以上の内服なら治療3ヶ月前から休薬
#44. ビスホスホネート製剤 投与期間 最大期間を超えても治療したい場合は他剤へ変更
#45. ビスホスホネート製剤 内服指導 起床時にコップ1杯の水とともに服用
飲んでから30分間は横にならずに飲食や他剤の摂取を避ける
#47. デノスマブ エビデンスOK!まぁまぁ使いやすい!ちょっとお高め
#48. デノスマブ プラリア®︎ 半年に1回 皮下注
#49. デノスマブ 注意点 低カルシウム血症 中止後に骨折増える 男性にエビデンスなし ビタミンD併用 リスク高ければ継続 男性はビス剤
#50. ビス剤+デノスマブ まとめ ちゃんと飲める ちゃんと飲めない アレンドロン酸
週1回内服 (ジェネリック 年間1万円) リセドロン酸
週1回内服 (ジェネリック 年間0.8万円) アレンドロン酸
月1回点滴 (ジェネリック 年間1.8万円) ゾレドロン酸
年1回静注 (先発品 年間3.9万円) デノスマブ
半年1回皮下注 (先発品 年間5.8万円)
カルシウム製剤とビタミンD製剤の役割
#52. カルシウム製剤/ビタミンD製剤 カルシウムとビタミンDは
どんな時に使うんですか? ビス剤やデノスマブなど
基本的には他剤と併用して
使用するよ!
でも最近エビデンスが
変わってきているんだ!
#53. 従来の考え方 カルシウム製剤 ビタミンD製剤 土台 デノス
マブ ビス剤 上乗せ
#54. カルシウム製剤の問題点 内服多い 心血管障害のリスク エビデンス微妙
#55. ビタミンD製剤は… 内服少ない 転倒減らすかも 低カルシウム予防
#56. 最近の推奨 カルシウム製剤 ビタミンD製剤 食事から摂る サプリを飲む 日本では
薬剤を使用
#57. 従来の考え方 カルシウム製剤 ビタミンD製剤 土台 デノス
マブ ビス剤 上乗せ
#58. 新しいの考え方 カルシウム
豊富な食事 ビタミンD製剤 土台 デノス
マブ ビス剤 上乗せ
テリパラチドとその他の薬剤
#59. カルシウム 食事 日本食品標準成分表2015年版
#60. ビタミンD製剤 使い分け エルデカルシトール vs アルファカルシドール 基本はアルファカルシドールを使用
#62. テリパラチド 骨密度への効果高い 年間 52万円!
#63. テリパラチド 投与法 フォルテオ®︎:1日1回 皮下注 24ヶ月 テリボン®︎:週1,2回 皮下注 24ヶ月
#64. テリパラチド 使い所 非専門医は基本的には使用しない 他剤使用できない場合考慮
#65. SERM 選択的エストロゲン受容体調整薬 1日1回でOK 静脈血栓症に注意!
治療のまとめと参考文献
#68. 治療への気合い 転ばなくなったら治療はやめよう!
#69. まとめ ビス剤 or デノスマブ
+ビタミンD製剤 ビタミンD製剤のみ 食事・運動のみ SERM
#70. 76歳 女性 レビー小体型認知症
自宅内転倒による L1圧迫骨折
歩行可能だが転倒リスク高め
内服アドヒアランスは低め デノスマブ+アルファカルシドール
#71. おまけ 骨密度のフォロー間隔 腎不全での薬剤 2年毎の骨密度測定推奨 骨密度が5%/年以上低下なら治療変更 デノスマブで治療 エビデンスはまだない