【MKSAP】問題と学ぶ ~急性下痢症 と CD~

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金上 輝明

金上 輝明

千葉大学医学部

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MKSAP(Medical Knowledge Self Assessment Program)とは、アメリカ内科学会が作成した最新内科知識を問題演習を通じて自己学習できる教材です。 MKSAPの問題を交えて急性下痢症とCDについての知識がまとめられるように構成しました。 急性下痢症における疫学、 診断に必要な検査、 抗菌薬の適応からそのほかの治療、 医療現場でよく遭遇するCDを疑うポイント、必要な検査、治療 以上の点についてまとめました。

【MKSAP】問題と学ぶ ~急性下痢症 と CD~

1. 1 症例1 Case) 52歳女性 C.C.) 下痢 P.I.) 5日前に重症の市中肺炎で入院し、抗菌薬にて加療。 抗菌薬は ceftriaxone と azithromycin。その後1日に5回 の下痢が出現。 身体診察) vital sign:体温 37.9℃、BP 122/64mmHg、 PR 90/min、RR 18/min 胸部所見:右下肺野で crackle 腹部所見:異常なし 検査) WBC 10,300/μL Clostridium difficile toxin PCR on stool sample (-)
2. 2 症例1 問) 最も適切な対処はどれか? A) Order stool bacterial cultures B) Prescribe an antimotility agent C) Prescribe metronidazole D) Repeat stool Clostridium difficile toxin polymerase   chain reaction test
3. 3 症例2 Case) 77歳女性 C.C.) 下痢 P.I.) 5日前より下痢が出現。過去3か月間で2回 CD の診断。 メトロニダゾールにて治療。1日4~6回の水様便。 発熱、腹痛、悪心、嘔吐は認めない。 身体診察) vital sign:体温 発熱無し、BP 150/82mmHg、 PR 106/min、RR 18/min 腹部所見:平坦、軟、圧痛なし、腸蠕動音を聴取 検査) WBC 8800/μL、血清クレアチン 0.8 mg/dL Clostridium difficile toxin PCR on stool sample (+)
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