【MKSAP】簡単解説 DVT

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金上 輝明

金上 輝明

千葉大学医学部

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MKSAP(Medical Knowledge Self Assessment Program)とは、アメリカ内科学会が作成した最新内科知識を問題演習を通じて自己学習できる教材です。 DVT におけるリスク分類、 リスク分類を基にした検査の選択、 部位別による治療の選択とその選択薬、 治療における注意点などをMKSAPを基に記載しました。

【MKSAP】簡単解説 DVT

1. 1 これは何でしょうか?
2. 2 Deep vein thrombosis 千葉大学医学部6年 金上 輝明 Deep vein thrombosis 千葉大学医学部6年 金上 輝明
3. DVT の診断ができる 適切な治療薬が選択できる 適切な治療期間が設定できる DVT の予防ができる 3 目標
4. DVT の診断ができる 適切な治療薬が選択できる 適切な治療期間が設定できる DVT の予防ができる 4 目標
5. 5 蜂窩織炎 DVT 診断
6. 6 蜂窩織炎 DVT 外見では区別できない! 診断
7. 7 リスク評価と超音波で診断 ※低リスクの時は D-dimer も使用 要点1
8. 8 診断までの流れ 診断
9. 9 診断までの流れ 疑診 リスク評価 検査 腫脹 (ふくらはぎや大腿の直径の違い) 熱感、発赤、疼痛 静脈に沿った疼痛 皮静脈の拡張 悪性腫瘍による局所または全身症状  症状として最多 感度 93% 特異度 33% 診断
10. 10 診断までの流れ 疑診 リスク評価 検査 Wells Score Modified Wells Score Gestalt estimate  診断
11. 11 診断までの流れ 疑診 リスク評価 検査 D-dimer 超音波検査  診断 2種類の測定法がある Compression ultrasonography (CUS) Whole leg ultrasonography
12. 12 低リスク 中等度~高リスク D-dimer スコアリング 超音波検査 正常 陽性 正常 陽性 診断
13. 13 超音波検査 近位 遠位 Compression ultrasonography が有用   Whole leg ultrasonography が有用  診断
14. 14 CUS 診断 血管がつぶれない 以下の場合、有効性 ↓ 遠位の静脈血栓 腸骨静脈血栓
15. 15 CUS 診断 血管がつぶれない 以下の場合、有効性 ↓ 遠位の静脈血栓 腸骨静脈血栓 中等度~高リスクの時は CUS 陰性でも否定できない
16. DVT の診断ができる 適切な治療薬が選択できる 適切な治療期間が設定できる DVT の予防ができる 16 目標
17. 17 治療    どんな人に どんな治療をするのかね?
18. 18 治療 基本的に全例治療 ※症状なし + 遠位 DVT の場合は経過観察 要点2
19. 19 治療の基本は抗凝固薬 ※抗凝固が禁忌 + 近位 DVT の場合は IVC filter 治療 要点3
20. 20 使用薬剤 治療 10日 3か月 12か月 初期治療 長期治療 皮下注製剤 (Low molecular weight heparin) 経口製剤 (DOAC、Warfarin ) 静注製剤 (未分画ヘパリン)  初期治療では Warfarin 単剤は使用できない
21. 21 使用薬剤 治療 10日 3か月 12か月 初期治療 長期治療 皮下注製剤 (Low molecular weight heparin) 経口製剤 (DOAC、Warfarin ) 静注製剤 (未分画ヘパリン)  初期治療では Warfarin 単剤は使用できない 担癌患者や妊婦 第一選択薬 重症患者
22. 22 使用薬剤 治療 10日 3か月 12か月 初期治療 長期治療 皮下注製剤 (Low molecular weight heparin) 経口製剤 (DOAC、Warfarin ) 静注製剤 (未分画ヘパリン)  初期治療では Warfarin 単剤は使用できない 担癌患者や妊婦 第一選択薬 重症患者 HITに注意 HITに注意
23. 23 治療 状況別分類
24. 24 治療期間 治療 10日 3か月 12か月 初期治療 長期治療 全例 ※期限無と期限有がある 一部
25. 期限有 期限無 可逆性の原因 原因不明の近位 DVT 再発性 不可逆の原因 以下の評価を定期的に行う 出血のリスク 再発のリスク 本人の意思 25 治療
26. 26 治療 出血のリスク
27. 27 治療 そのほかの治療 IVC filter 血栓溶解 or 血栓除去
28. DVT の診断ができる 適切な治療薬が選択できる 適切な治療期間が設定できる DVT の予防ができる 28 目標
29. 29 予防 予防が必要な患者 周術期 周術期 急性期入院患者 急性期入院患者
30. 30 予防 Prophylaxis Primary prophylaxis Secondary prevention 発症を予防 早期発見 早期治療
31. 31 予防 Primary prophylaxis 薬物療法 Low molecular weight heparin 未分画ヘパリン DOAC Warfarin
32. 32 予防 Primary prophylaxis 非薬物療法 intermittent pneumatic compression 早期離床 弾性ストッキング Venous foot pump 
33. 33 予防 非薬物療法 薬物療法 薬物療法 + 非薬物療法 リスク 選択 VTE の既往、75歳以上、活動性の悪性腫瘍などは        より積極的な予防
34. 34 予防 リスクスコアリング
35. 35 予防 投与例
36. 診断には超音波を活用する 症状がある場合は治療 治療の中心は抗凝固薬 (特に LMW heparin) リスクがある患者では予防もする 36 Take home massage