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γ計算の基本と研修医の疑問
#1. 単純明快γ計算 (ガンマ) すぐに頭で計算できるようになる! ドクターくりつべ@Youtube
#2. あるある①:研修医質問時 薬剤の組成と投与量みて
『これ何ガンマ?』 (研修医) (ドクターくりつべ) すぐに分からないので
後で計算しておきます
#3. あるある②:添付文書・参考書をみると 1μg/kg/minで静脈内持続投与を開始する
心拍数、血圧を測定し1~10μg/kg/minの用量で適宜調節する (例)ランジオロール いろんな参考書を読んでも溶き方などは一定していない
1V = 50mgのランジオロール
① 1Vを生食50mに溶かす
② 3Vを生食20mに溶かす
③ 3Vを生食50mに溶かす などなど
感覚的に理解するための4つの大原則
#4. 一度でも悩んだことのある方4つの大原則をわかれば 感覚的に計算できるようになります
#5. ガンマ γとは γ = μg/kg/min
(患者の体重に応じた投与)
#6. ノルアドレナリン6ml/hですが
血圧が上がってきません (研修医) なぜ重要なのか!? 点滴の組成が分からないので
どのくらい投与されているか分からない ➡︎γで言うべき!
#7. ① 全員体重は50kgと思え
② 3mg/ml溶液は最強の組成である
③ あとは薬剤の濃度からγを考える
④ そして見た目の体重からγを考える
くりつべ大原則
投与量の計算と3mg/ml溶液の重要性
#8. ① 全員体重は50kgと思え ●ml/hで投与とは
1時間 ●ml投与 ⇒ 60分間 ●ml投与
つまり1分間に●/60ml/min投与
体重50kgとして体重換算すると
1kgあたり●/60×50ml/kg/min投与
= ●/3000ml/kg/min
#9. ② 3mg/ml溶液は最強の組成である ★3mg/mlの濃度であれば
●/3000 ml/kg/min
= 3●/3000 mg/kg/min
= ●/1000 mg/kg/min
= ●/ μg/kg/min
体重50kg、3mg/ml溶液では
● ml/hで投与 = ●γ投与
3mg/ml溶液を作るのが大事
(0.3%溶液)
#10. よくある間違い!決して200mg/200mlがいいわけではない! γ計算には不利!
薬剤濃度と体重によるγ計算の考え方
#11. ③ 薬剤の濃度からγを考える もしも1mg/mlの溶液であれば
3mg/ml溶液の三分の一しか効かない
(※溶液が薄くなっている)
つまり、(体重を50kgとすると)
● ml/hで投与すると、●/3 γの投与量
簡単
#12. ④ 見た目の体重からγを考える 体重100kgの人だと
体重50kgの人よりも効きにくい
(※太っている人は効きにくい)
つまり、(濃度を3mg/ml溶液とすると)
● ml/hで投与すると、●/2 γの投与量
簡単
実際の例題を通じたγ計算の実践
#13. 例題 体重75kg
ドブタミン 1mg/ml溶液
18ml/hで投与したら 何γでしょう?
⇒ 18 ÷ 3 × 50/75 = 4γ 答え
#14. 例題 体重75kg
ドブタミン 1mg/ml溶液
18ml/hで投与したら 何γでしょう?
⇒ 18 ÷ 3 × 50/75 = 4γ
薬剤の溶解方法と本日のまとめ
#15. 自分でどう溶くか 1バイアル 50mgのジルチアゼムやランジオロールなら
3バイアル150mgを生食50mlに溶かすと良い!
(➡︎3mg/ml溶液になる) > こっちの方がわかりやすい
#16. ケチなあなたに (※病院の都合などで!!) 1V = 50mg の薬剤は多い
(ジルチアム、ランジオロールなど)
★1Vを生食20mlに溶かすと
50mg/20ml ➡︎ 2.5mg/ml
最強である3mg/ml溶液に近いので
感覚的にだいたいのγを把握しやすい!
#17. ① 全員体重は50kgと思え
② 3mg/ml溶液は最強の組成である
③ あとは薬剤の濃度からγを考える
④ そして見た目の体重からγを考える
くりつべ大原則 本日のまとめ